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ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です 管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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自分から自由契約選手になる「オプトアウト」と「FA」との違いが面白い。普通なら契約金高騰を狙ってFAを選ぶところだが、自由契約のほうが相手球団には「契約しやすい」わけである。つまり、先が短いことが予測される選手でも契約しやすいということだ。それが選手にとってもメリットだろう。言い方を変えれば、「カネの問題ではない」ということである。

(以下引用)

中田翔
中田翔
© 中日スポーツ 提供
 巨人の中田翔内野手(34)が契約の見直しや破棄ができるオプトアウト権を行使して、球団に契約破棄を選択したことが14日、分かった。昨オフに3年契約を結んでいた。今後は保留者名簿から外れて自由契約選手となり、他球団への移籍を目指す。得点力不足の解消を目指している中日が調査に乗り出す公算が大きくなった。

◇  ◇

 FA宣言をするのか否か―。球界が注目した中田翔の選択はFA宣言をせず、オプトアウトの権利を使って巨人との契約を破棄して自由契約になることだった。昨季は109試合で24本塁打を放ち、今季は中日との開幕戦(東京ドーム)を「5番・一塁」で迎えた。しかし、5月に右太もも肉離れのため一時離脱。その後も坂本が三塁にコンバートされ、一塁に岡本和が起用されるケースが増えた。さらに、秋広ら若手の台頭もあり、出場は92試合にとどまった。
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 野球人生も最終盤を迎え、中田翔が求めたのは出場機会。シーズン後から熟考を重ね、その度に「試合に出たい」という思いにたどり着いた。昨オフに巨人と結んだ3年契約には選手側が1年ごとに契約の見直しや破棄ができるオプトアウトの条項がついていた。出場機会を求めての他球団移籍が選択肢のひとつとなり、中田翔はFA宣言ではなく契約破棄を選択した。

 今後は保留者名簿から外れ、自由契約選手になる見込み。メリットとしては名乗りを上げた球団にFA宣言した選手を獲得した際のような補償が必要ではなくなることがある。年俸が人的補償が必要なBランクとみられる中田翔へのオファー、手を挙げやすくなるのは間違いない。

 この状況に中日が中田翔の調査に乗り出す公算が大きくなった。球団史上初の2年連続最下位に沈み、得点は4年連続リーグワーストの390。1試合平均得点は2点台と散々だ。打撃部門の指標は軒並み低調。実績のある長距離砲を欲している。球団は中田翔のFA宣言に備えて、調査を進めてきた。

 現在、一塁にはビシエドがいる。しかし、今季は91試合打率2割4分4厘、6本塁打、23打点と本来の姿ではなく、3年契約の最終年となる来季にV字回復できるかは不透明なところだ。加えて三塁を主に守った石川昂は規定打席に初めて到達したものの、打率2割4分2厘、13本塁打、45打点と成長途中で、チームの浮上には絶対的な核となる打者が必要と判断。ビシエドとの競争にはなるが、中田翔は100打点超えのシーズンが5度とドラゴンズに最も足りない「得点力」を持ち、一塁守備も球界トップクラス。10年にわたる低迷に終止符を打つための切り札になれる存在と言える。急きょ「時の人」となる中田翔を巡った狂騒曲が始まる。

◆中田翔(なかたしょう) 1989年4月22日、広島市出身の34歳。184センチ、107キロ。右投げ右打ち。内野手。大阪桐蔭高時代には高校通算87本塁打をマーク。2008年に高校生ドラフト1巡目で日本ハム入団。11年からレギュラーとして出場し、16年のリーグ優勝と日本一に貢献。14、16、20年には打点王獲得。21年途中に無償トレードで巨人に移籍した。これまでベストナインを5度、ゴールデン・グラブ賞を5度受賞し、13年と17年には野球日本代表「侍ジャパン」の一員としてWBCに出場した。
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