ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です
管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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秋アニメで見たいものが無いので、「夢見る男子高校生は現実主義者」を再視聴しているが、前に書いたように脚本がベテランの横手美智子で、なぜ彼女ほどの脚本家がこんな、まったく聞いたこともない作品の脚本を引き受けたのか疑問に思って見始めたアニメで、思ったよりかなり優れたアニメである。キャラ絵に魅力が乏しいなどの欠点はあるが、作中の人物像やそのセリフ内容に深みがある。これは原作によるものではあるだろうが、脚本の力もあるのではないか。
で、今回の話は、その中のセリフのことで、主人公の佐城が、憧れのヒロインの言動に接して
「ああ、もう可愛いかよ」
と独白するのだが、問題はこの語尾の「~かよ」である。この語尾はアニメキャラのセリフとしてはよく聞くものだが、このように「可愛い」に「かよ」をつけたのは初めて聞いた。
分析的に言えば「~かよ」は疑問詞(疑問の語尾)で、最近のアニメでの用法はキャラの自問自答として使われるのだが、実は自問自答ですらなく、「感想や思想の曖昧化」に用いられていることが多いと私は見ている。それが明確に出たのが、この「可愛いかよ」である。ここでの佐城の感想は自分自身に言ったものであり、曖昧化する必要性はゼロなのである。
こうした場合にすら自分の思想や感情を曖昧化して表出することに、私は現代の若者の「人間関係における用心深さ」あるいは「小心翼々とした姿勢」を感じるのだが、それは前の世代の人々の「露骨な感情・思想の表出」への嫌悪感か、あるいはその不用心さを自分は避けようという無意識から来た行為だと思う。どうだろうか。
もちろん、すべての若者がそうなのではなく、自分の考えや感想をあけすけに言う一派もまた存在するのであり、このアニメの作中の女生徒のひとりでがさつな古賀という女子は自分やその周囲の性体験を露骨に仲間内でしゃべるのである。そういう意味では「不用心派」と「慎重派」という、昔ながらの二派でしかないとも言える。大雑把に言えば社会全体としては「男性の女性化」「女性の男性化」とも言えるかもしれない。
で、今回の話は、その中のセリフのことで、主人公の佐城が、憧れのヒロインの言動に接して
「ああ、もう可愛いかよ」
と独白するのだが、問題はこの語尾の「~かよ」である。この語尾はアニメキャラのセリフとしてはよく聞くものだが、このように「可愛い」に「かよ」をつけたのは初めて聞いた。
分析的に言えば「~かよ」は疑問詞(疑問の語尾)で、最近のアニメでの用法はキャラの自問自答として使われるのだが、実は自問自答ですらなく、「感想や思想の曖昧化」に用いられていることが多いと私は見ている。それが明確に出たのが、この「可愛いかよ」である。ここでの佐城の感想は自分自身に言ったものであり、曖昧化する必要性はゼロなのである。
こうした場合にすら自分の思想や感情を曖昧化して表出することに、私は現代の若者の「人間関係における用心深さ」あるいは「小心翼々とした姿勢」を感じるのだが、それは前の世代の人々の「露骨な感情・思想の表出」への嫌悪感か、あるいはその不用心さを自分は避けようという無意識から来た行為だと思う。どうだろうか。
もちろん、すべての若者がそうなのではなく、自分の考えや感想をあけすけに言う一派もまた存在するのであり、このアニメの作中の女生徒のひとりでがさつな古賀という女子は自分やその周囲の性体験を露骨に仲間内でしゃべるのである。そういう意味では「不用心派」と「慎重派」という、昔ながらの二派でしかないとも言える。大雑把に言えば社会全体としては「男性の女性化」「女性の男性化」とも言えるかもしれない。
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