第49回 星雲賞コミック部門を拙作「それでも町は廻っている」が受賞いたしました。
お前…SFか…?とは本人も思っていますが細かい事は置いておいて、ありがとうございます!
大変光栄です!
ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です
管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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「場末の。」さんのブログから転載。
こういう風に、風景によって物語の情感を高めるというのは日本の漫画やアニメの最上の部分だと思う。前に書いた、「放課後にしかない茜の空」も、青春と夕焼け空が「はかない美しさ」という点での共通性があり、茜の空が象徴性を持っているからである。
……そして帰り道。夕暮れ空を眺めながら、もしも千葉西大学に通うことになったら田村さんと一緒に心地よい沈黙の中、電車に揺られて帰ることもあるのだろうと思いを馳せます。
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完結してから1年近く経っている気がするが、受賞したのは目出度い。これほど完成度の高い作品は希だろう。作者がいかに頭脳を振り絞って描いたか想像できる。
なお、SF回も少しあるが、基本的には身辺の小さな謎とその解決を描いた回が多い作品なので、「お前…SFか…?」という作者の呟きも分かる。
ちなみに私は紺先輩のキャラが大好きである。
ゆうき まさみさんがリツイート
わたモテ更新、ということで、感想少し。
黒木の「ゆりちゃん」呼びで締め、ということで、まあ、このための回だったような気がする。それに対するゆりの反応を描かないのがわたモテらしい。当然、絶頂しているだろう。
だが、ゆりちゃんという無難な呼び方で今後定着するのか。むしろ、「ゆり」と呼び捨てにしたほうがゆりの好みに合いそうな気がするのだが、まあ、どちらでもいい。
ゆりが教師になる、というのは最悪の選択だろう。ゆりも本気で考えているわけではないだろうが、少し努力して、少し偏差値の高い大学へ行かねば、という使命感はいろいろ間違っている気がする。
自分を変えたい、という気持ちが空回りしているのだろう。勉強(学問)が好きでもない人間が大学に行くのは友人を得ることと将来の就職のためだけであり、それでいいのである。就職のためなら、べつに偏差値の高い大学に行く必要もない。特に教育学部卒など、一般の会社が望まない人材ではないか。明らかに、大学自体の偏差値の高さを利用している意図が分かるからだ。
メシマズ黒木の回収とか、いろいろあったが、ゆりという人間はその面倒くささが面白い。
この漫画は、いろいろな人物の欠点が魅力になるという点で稀有な漫画だと思う。
黒木の「ゆりちゃん」呼びで締め、ということで、まあ、このための回だったような気がする。それに対するゆりの反応を描かないのがわたモテらしい。当然、絶頂しているだろう。
だが、ゆりちゃんという無難な呼び方で今後定着するのか。むしろ、「ゆり」と呼び捨てにしたほうがゆりの好みに合いそうな気がするのだが、まあ、どちらでもいい。
ゆりが教師になる、というのは最悪の選択だろう。ゆりも本気で考えているわけではないだろうが、少し努力して、少し偏差値の高い大学へ行かねば、という使命感はいろいろ間違っている気がする。
自分を変えたい、という気持ちが空回りしているのだろう。勉強(学問)が好きでもない人間が大学に行くのは友人を得ることと将来の就職のためだけであり、それでいいのである。就職のためなら、べつに偏差値の高い大学に行く必要もない。特に教育学部卒など、一般の会社が望まない人材ではないか。明らかに、大学自体の偏差値の高さを利用している意図が分かるからだ。
メシマズ黒木の回収とか、いろいろあったが、ゆりという人間はその面倒くささが面白い。
この漫画は、いろいろな人物の欠点が魅力になるという点で稀有な漫画だと思う。
わたモテの今後の展開だが、一番面白いのは、「清楚ビッチ」の平沢雫が1年上のカッコいいサッカー少年智樹に惚れて接近し、智樹も絶対に「清楚タイプ」が好きなはずだから、彼女に恋をするのだが、小宮山、ちんこちゃん、吉田さんが乱入してきてどったんばったん大騒ぎ、というのではないだろうか。もちろん、最後には雫より他の3人のほうが「人間として上」だと気が付くわけである。
まあ、もこっちの「女友達ハーレム」もいいのだが、せっかく出した平沢雫という清楚ビッチを活用してほしいと思う。なお、造形的には私が一番好きなのはちんこちゃんである。あの子の体はエロい。性格は小宮山、顔は吉田さんが好きだ。
まあ、もこっちの「女友達ハーレム」もいいのだが、せっかく出した平沢雫という清楚ビッチを活用してほしいと思う。なお、造形的には私が一番好きなのはちんこちゃんである。あの子の体はエロい。性格は小宮山、顔は吉田さんが好きだ。
更新の遅れていた「場末の。」さんのブログがやっと更新され、楽しく読んだが、一か所違和感を持ったのが、下の部分である。
私はもともと友人間の、私は誰それより(友人として、仲の良さの点で)上とか下とかいう感覚があまりピンと来ないのだが、ここでネモが加藤さんに対して「黒木を渡したくない」と思っているという捉え方は、友人間のマウント合戦という、ネットにおけるわたモテコメントの悪しき影響を受けている気がする。もちろん、それは冗談半分の論だろうが、半分は本気でそう思っているだろうし、黒木も初期には(今でも小宮山などに対しては)人以上にマウントを取りたがるキャラではあったのだから、そのような見方も間違いとは言えない。
しかし、誰もが友人に対してマウントを取りたがる人間かと言えば、そうだとも思わないし、わたモテの中でも聖人グループ(会長、ゆうちゃん、まこ)は人間関係における上下にはまったく関心がないし、そういう心理をむしろ下品だと思うタイプだと思う。
とすれば、ネモははたしてどのタイプか、というのが問題だが、私は、ネモはそれほど友人に執着していないと思う。それは、岡田(あーちゃん)と不仲になった時の態度を見ても分かる。岡田が機嫌を損ねて自分から離れようとしていることが明らかになっても、自分から追いかけようとはしなかったのである。「残念だが、彼女は彼女、私は私なのだから仕方がない」というあきらめが、その時のネモの態度からは感じられる。
それは友人が大切じゃないとか友人は不要ということではまったくない。人生観の問題だ。個人(他人も含め)の意志を大事にしたいと思っているからこそ、「去る者は追わず」となるのである。岡田と仲直りした時も、「自分がエロゲの声優をやったらあーちゃんはどんな顔するかな。でも、頼まれたらやるけどね」と、「自分の人生は自分のものだから、自分の意志を(そして他人への対応としてはその人の意志を)一番大事にする」という姿勢を見せているのである。
ある意味では、ネモはこの漫画の中で一番精神的に大人だな、と思う。声優になるために体を鍛え、日常でも役作りをしている面もあるわけだ。声優の枕営業の可能性なども全部知った上で、声優を目指しているのではないか。
さて、問題の場面の話に戻るが、ネモが黒木を特別な存在と思っているのは確かである。それはレズっ気とはまったく無関係な話で、「人間として面白いし、長い間クラスでの孤立状態に耐えたその精神力は凄いし、いざとなれば私以上に勇気がある」という、ある種の尊敬と親近感である。自分が高校でキャラを変えるきっかけをくれた存在でもある。だから、一番親しいあーちゃん以上に、(精神的に近いという点では)かけがえのない友人なのだが、では、黒木の友人カーストの中で自分を最上位にしたいという気持ちを(田村さんなどはそうだろうが)ネモが持っているかと言えば、そうではないはずだ。
最初に書いたように、ネモは、「自分の人生で一番大事なのは自分の意志だ」という考えだと思う。意志と意志がぶつかりあえば、大事な人間が自分から去っていっても、それは仕方がない、という考え方がネモの中にある、というのは岡田との一時期の離反と仲直りの過程について先に書いたとおりである。
かなり話が長くなったが、ネモの「クロは青学って感じじゃないよ」「行っても無駄」は、黒木の冗談を冗談として受け取ってくれない加藤さんに、「黒木の発言は自分でも言うとおり冗談なんだよ。それを分かってあげないと」と示す意味があると思う。ある意味では加藤さんの鈍感さをたしなめている感じがあるのではないか。だから加藤さんも「根本さんは黒木さんのことをそんなに分かっているの?」と言ったのだろう。聖人に近い加藤さんも、ネモの言葉の含みに気づいたとしたら、一見穏やかで笑顔のうちに進むこの会話も水面下で火花が散っている、怖い会話かもしれない。
要するに、ネモのここでの発言は、黒木を自分のモノにしたいという独占欲ではなく、黒木の冗談が冗談でなくなり、考えてもいなかった青学進学という話(冗談)が現実化して「黒木自身が自縄自縛に陥る」ことを(冗談めかした言い方で)防いでやろうという、友人としてのアシストだ、と私は思う。そこに「黒木を一番知っているのは私だ」という気持ちがあるにしても、それはマウント云々という話ではない。
(以下引用)
そして加藤さんからGWに青学のオープンキャンパスに行かないかと誘われ、恍惚とした表情で「一緒にイク」などとのたまうもこっち。簡単に他の女とイってしまうもこっちに対し、隣の田村さんもショックを隠しきれません。
それはネモも同じなのか、「クロは青学って感じじゃないよ」「行っても無駄」と強く引き留めようとします。
先程は「もこっちがボケたからツッコミを入れた」形ですが、今回もこっちはボケていません。なのにネモが食いついたのは、「加藤さん(他の女)と(自分の志望校でもない)オープンキャンパスに行って欲しくない」という気持ちがあったからだと思います(この後自分の志望校のオープンキャンパスに一緒に行く約束を取り付ける辺り、もこっちと同じ大学に行きたい気持ちがあり、「加藤さんに奪われるのが嫌だ」という気持ちを持っている事が推察されます)。
でも「行かないで」なんて事を正直に言えるはずのない性格のネモは、「行っても無駄」という素直じゃない表現で引き止めようとするんですね。
私はもともと友人間の、私は誰それより(友人として、仲の良さの点で)上とか下とかいう感覚があまりピンと来ないのだが、ここでネモが加藤さんに対して「黒木を渡したくない」と思っているという捉え方は、友人間のマウント合戦という、ネットにおけるわたモテコメントの悪しき影響を受けている気がする。もちろん、それは冗談半分の論だろうが、半分は本気でそう思っているだろうし、黒木も初期には(今でも小宮山などに対しては)人以上にマウントを取りたがるキャラではあったのだから、そのような見方も間違いとは言えない。
しかし、誰もが友人に対してマウントを取りたがる人間かと言えば、そうだとも思わないし、わたモテの中でも聖人グループ(会長、ゆうちゃん、まこ)は人間関係における上下にはまったく関心がないし、そういう心理をむしろ下品だと思うタイプだと思う。
とすれば、ネモははたしてどのタイプか、というのが問題だが、私は、ネモはそれほど友人に執着していないと思う。それは、岡田(あーちゃん)と不仲になった時の態度を見ても分かる。岡田が機嫌を損ねて自分から離れようとしていることが明らかになっても、自分から追いかけようとはしなかったのである。「残念だが、彼女は彼女、私は私なのだから仕方がない」というあきらめが、その時のネモの態度からは感じられる。
それは友人が大切じゃないとか友人は不要ということではまったくない。人生観の問題だ。個人(他人も含め)の意志を大事にしたいと思っているからこそ、「去る者は追わず」となるのである。岡田と仲直りした時も、「自分がエロゲの声優をやったらあーちゃんはどんな顔するかな。でも、頼まれたらやるけどね」と、「自分の人生は自分のものだから、自分の意志を(そして他人への対応としてはその人の意志を)一番大事にする」という姿勢を見せているのである。
ある意味では、ネモはこの漫画の中で一番精神的に大人だな、と思う。声優になるために体を鍛え、日常でも役作りをしている面もあるわけだ。声優の枕営業の可能性なども全部知った上で、声優を目指しているのではないか。
さて、問題の場面の話に戻るが、ネモが黒木を特別な存在と思っているのは確かである。それはレズっ気とはまったく無関係な話で、「人間として面白いし、長い間クラスでの孤立状態に耐えたその精神力は凄いし、いざとなれば私以上に勇気がある」という、ある種の尊敬と親近感である。自分が高校でキャラを変えるきっかけをくれた存在でもある。だから、一番親しいあーちゃん以上に、(精神的に近いという点では)かけがえのない友人なのだが、では、黒木の友人カーストの中で自分を最上位にしたいという気持ちを(田村さんなどはそうだろうが)ネモが持っているかと言えば、そうではないはずだ。
最初に書いたように、ネモは、「自分の人生で一番大事なのは自分の意志だ」という考えだと思う。意志と意志がぶつかりあえば、大事な人間が自分から去っていっても、それは仕方がない、という考え方がネモの中にある、というのは岡田との一時期の離反と仲直りの過程について先に書いたとおりである。
かなり話が長くなったが、ネモの「クロは青学って感じじゃないよ」「行っても無駄」は、黒木の冗談を冗談として受け取ってくれない加藤さんに、「黒木の発言は自分でも言うとおり冗談なんだよ。それを分かってあげないと」と示す意味があると思う。ある意味では加藤さんの鈍感さをたしなめている感じがあるのではないか。だから加藤さんも「根本さんは黒木さんのことをそんなに分かっているの?」と言ったのだろう。聖人に近い加藤さんも、ネモの言葉の含みに気づいたとしたら、一見穏やかで笑顔のうちに進むこの会話も水面下で火花が散っている、怖い会話かもしれない。
要するに、ネモのここでの発言は、黒木を自分のモノにしたいという独占欲ではなく、黒木の冗談が冗談でなくなり、考えてもいなかった青学進学という話(冗談)が現実化して「黒木自身が自縄自縛に陥る」ことを(冗談めかした言い方で)防いでやろうという、友人としてのアシストだ、と私は思う。そこに「黒木を一番知っているのは私だ」という気持ちがあるにしても、それはマウント云々という話ではない。
(以下引用)
そして加藤さんからGWに青学のオープンキャンパスに行かないかと誘われ、恍惚とした表情で「一緒にイク」などとのたまうもこっち。簡単に他の女とイってしまうもこっちに対し、隣の田村さんもショックを隠しきれません。
それはネモも同じなのか、「クロは青学って感じじゃないよ」「行っても無駄」と強く引き留めようとします。
先程は「もこっちがボケたからツッコミを入れた」形ですが、今回もこっちはボケていません。なのにネモが食いついたのは、「加藤さん(他の女)と(自分の志望校でもない)オープンキャンパスに行って欲しくない」という気持ちがあったからだと思います(この後自分の志望校のオープンキャンパスに一緒に行く約束を取り付ける辺り、もこっちと同じ大学に行きたい気持ちがあり、「加藤さんに奪われるのが嫌だ」という気持ちを持っている事が推察されます)。
でも「行かないで」なんて事を正直に言えるはずのない性格のネモは、「行っても無駄」という素直じゃない表現で引き止めようとするんですね。
今回のわたモテは、「誤解」の諸相が見られて、考察面で面白い。まず、「誤解の無い」例を先に書くと、下の757のネモの言葉だ。「ライスでいいんじゃない?」は明らかに(少しブラックの入った)ジョークだが、そのジョークを即座にジョークだと分かって漫才の「なんやねん」みたいな反応を返したもこっちのジョーク対応反射神経も優れている。しかし、これは相手がネモだからであり、この二人が気の置けない間柄になっていることがよく分かる。
757: 風吹けば名無し 2018/07/05(木) 11:56:49.31 ID:HVd3U2iOd
今回濃いな
「ライスでいいんじゃない?」
「よくねーよ」
これだけで既に満足
「ライスでいいんじゃない?」
「よくねーよ」
これだけで既に満足
762: 風吹けば名無し 2018/07/05(木) 11:57:06.55 ID:qXM/4rJG0
>>757
そこのガチで仲良い感じすこ
そこのガチで仲良い感じすこ
789: 風吹けば名無し 2018/07/05(木) 11:58:12.79 ID:9mD73Pc90
>>757
ここすき
ここすき
一方、もこっちが「青学(当然、青山学院大学であり、チャラいリア充が行く大学だ。)を目指している」、と冗談を言った時、ネモやゆりは即座にそれが冗談だと理解して笑った(ゆりは他人の冗談で笑うのが嫌いな、自意識の強いタイプなので、鼻で笑っている)が、もこっちをよく知らない加藤さんは聖人ぶりを発揮して、笑われた(実は、もこっち自身、笑ってほしくて言ったわけだが)もこっちを救おうと、「なぜ笑うの?」と周囲の連中を軽くたしなめる。
ここでは、もこっちの正体を理解している人間と理解していない人間との間では、同じ事象でも受け取り方の違いが出るという、誤解のひとつのパターンが描かれている。
さらにもうひとつの誤解は、言葉の解釈と思い込みから来るパターンである。
以前にもこっちが、「近くにあって勉強しないでも入れる学校(ならどこでもいい)」と言ったのを、ゆりは、「近くにあって勉強しないでも入れる学校(なら、きっとあそこに違いない)」と考え、「私と同じだね」と言い、それで、今回の「私と同じ大学に行くと言ったじゃない」につながるわけである。
実によく考えて作られているなあ、と思う。私など、こういう「行き違い」「思い違い」の状況を考えようとしてもお手上げだ。創作者というのは凄い。
ここでは、もこっちの正体を理解している人間と理解していない人間との間では、同じ事象でも受け取り方の違いが出るという、誤解のひとつのパターンが描かれている。
さらにもうひとつの誤解は、言葉の解釈と思い込みから来るパターンである。
以前にもこっちが、「近くにあって勉強しないでも入れる学校(ならどこでもいい)」と言ったのを、ゆりは、「近くにあって勉強しないでも入れる学校(なら、きっとあそこに違いない)」と考え、「私と同じだね」と言い、それで、今回の「私と同じ大学に行くと言ったじゃない」につながるわけである。
実によく考えて作られているなあ、と思う。私など、こういう「行き違い」「思い違い」の状況を考えようとしてもお手上げだ。創作者というのは凄い。
私もゆりの「手出そう」はよく分からなかったのだが、「好きな子に手を出してモノにする」意味の手が出るのか、ゆりお得意の物理攻撃なのか、どちらだろう。まあ、後者はネットのネタだが、作者自身、ネットでの評価や評判をよく読んでいる気配があるから、それに影響されている可能性も無いではない。
それはともかく、94に対する98の回答が面白い。94は自分で意識しているかどうか知らないが、人間関係や人間心理に相当疎い。あるいは、他人の内面を思いやる想像力が欠如している。98のようにそれを一刀両断するのもどうかとは思うが、これが2チャンネル(今は何チャンネルか知らないが)独特の流儀なのだろう。
もうひとつ気になった、あるいはよく分からなかったのが、一緒に服を買いにいかないかともこっちに誘われた時にネモが即座に「行かない」と断ったことで、ネットコメントによると「加藤さんとのお出かけ用の服を一緒に買いに行く」ことにカチンと来た、ということのようだが、そんなことで腹を立てるものだろうか。まあ、「一緒に服を買いに行く」ことが女の子にとってどういう意味があるのか私には分からないのだが、腹を立てるほどのことかと思う。原作者も男のはずだが、女の子の心理にはかなり深い理解があると思うので、ここは「もこっち=男性原理による(無神経な)行動」「ネモ=女性原理による(感情過多の)行動」の衝突と見るのがいいのかもしれない。
しかし、「ごめんね、用事があって行けない」ではなく、「行かない」と一言で断るのがいかにも「仮面を捨てた自分」をもこっちに対してだけ見せるネモらしくて面白い。そのあたりはかなり〈小宮山もこっち関係〉に近づいていると思う。もこっち自身、実は一番の親友のゆうちゃんには自分の本性を見せていないのである。好きな相手には自分の本性を見せたくない、と同時に、自分の本性のままで付き合える相手がほしい、というのが人間だ。
それはともかく、94に対する98の回答が面白い。94は自分で意識しているかどうか知らないが、人間関係や人間心理に相当疎い。あるいは、他人の内面を思いやる想像力が欠如している。98のようにそれを一刀両断するのもどうかとは思うが、これが2チャンネル(今は何チャンネルか知らないが)独特の流儀なのだろう。
もうひとつ気になった、あるいはよく分からなかったのが、一緒に服を買いにいかないかともこっちに誘われた時にネモが即座に「行かない」と断ったことで、ネットコメントによると「加藤さんとのお出かけ用の服を一緒に買いに行く」ことにカチンと来た、ということのようだが、そんなことで腹を立てるものだろうか。まあ、「一緒に服を買いに行く」ことが女の子にとってどういう意味があるのか私には分からないのだが、腹を立てるほどのことかと思う。原作者も男のはずだが、女の子の心理にはかなり深い理解があると思うので、ここは「もこっち=男性原理による(無神経な)行動」「ネモ=女性原理による(感情過多の)行動」の衝突と見るのがいいのかもしれない。
しかし、「ごめんね、用事があって行けない」ではなく、「行かない」と一言で断るのがいかにも「仮面を捨てた自分」をもこっちに対してだけ見せるネモらしくて面白い。そのあたりはかなり〈小宮山もこっち関係〉に近づいていると思う。もこっち自身、実は一番の親友のゆうちゃんには自分の本性を見せていないのである。好きな相手には自分の本性を見せたくない、と同時に、自分の本性のままで付き合える相手がほしい、というのが人間だ。
- 2018年07月05日 20:29
- ※91
もこっちが加藤さんにデレデレしてるのがあまりにも腹立つから殴りそうみたいな意味だと思ってる
少なくとももこっちはゆりちゃんにあんなヘラヘラして愛想振り撒いたことないし
ようはゆりちゃんのヤキモチと思う
- 2018年07月05日 20:54
- 今週ゆりちゃんは何しに行ったんや?
まこっちやヤンキーがこれないって
分かった時点で自分も行くの
止めとけば良かったやん
ネモのことすら拒絶してる癖に
何を話すつもりでおったんや?
- 2018年07月05日 21:15
- ※94
もこっちが乗り気じゃなかったからせめて一緒にいてやろうって事だろ
お前と違ってちゃんと相手の事を考えてんだよ
わたモテスレの次のふたつのコメントは(それぞれ別の人だと思うが、同じ意見だ。)、非常にいいコメントだと思う。
こういう「読者の読解力と感性」を信じた描き方が、わたモテ作者の優れたところであり、ネットでのわたモテの好評は、そういう読者が案外世間には多いことを示している。つまり、作者のやり方は大成功であったわけだ。
知性の低い一般大衆をターゲットにして作品(商品)を売るのが大衆小説(現在ならライトノベルやなろう小説、漫画ならワンピースなどの類)なら、自分の作品を理解してくれる層だけを相手に創作するというわたモテのこういう行き方は純文学である。まあ、わたモテは純文学だ、というのは前にも書いたが。
ちなみに、手塚治虫は案外と純文学である。もちろん、多くの人を相手に描いてはいたが、かなり高度な内容を提示したため、それを理解できるのは子供や大人の中でも知性の高い層だけだった。だから、デビューして漫画に革命を起こしたが、その後は実はナンバーワンの人気作家だったわけではない。しかし、他の人気漫画家がすぐに飽きられたのに対し、手塚の作品は時間の経過で古びない内容だから、漫画の古典となったのである。
なお、前回、わたモテについて書いた際に、4人で歩いている場面でもこっちがゆりちゃんから借りてイヤホンで音楽を聴いているのではないか、と書いたが、他のコマで見ると、あれは単にもこっちのヘアスタイルのような気がする。まあ、ネットの実物はコマが非常に小さいので、判別は難しい。
こういう「読者の読解力と感性」を信じた描き方が、わたモテ作者の優れたところであり、ネットでのわたモテの好評は、そういう読者が案外世間には多いことを示している。つまり、作者のやり方は大成功であったわけだ。
知性の低い一般大衆をターゲットにして作品(商品)を売るのが大衆小説(現在ならライトノベルやなろう小説、漫画ならワンピースなどの類)なら、自分の作品を理解してくれる層だけを相手に創作するというわたモテのこういう行き方は純文学である。まあ、わたモテは純文学だ、というのは前にも書いたが。
ちなみに、手塚治虫は案外と純文学である。もちろん、多くの人を相手に描いてはいたが、かなり高度な内容を提示したため、それを理解できるのは子供や大人の中でも知性の高い層だけだった。だから、デビューして漫画に革命を起こしたが、その後は実はナンバーワンの人気作家だったわけではない。しかし、他の人気漫画家がすぐに飽きられたのに対し、手塚の作品は時間の経過で古びない内容だから、漫画の古典となったのである。
なお、前回、わたモテについて書いた際に、4人で歩いている場面でもこっちがゆりちゃんから借りてイヤホンで音楽を聴いているのではないか、と書いたが、他のコマで見ると、あれは単にもこっちのヘアスタイルのような気がする。まあ、ネットの実物はコマが非常に小さいので、判別は難しい。
- 2018年06月21日 15:39
- ID:Icp.DH5z0
- 本当この作者は各キャラの描き分けと対比が上手いわ
真子は素直に泣いてる顔を描いて吉田さんは泣いた後、
ゆりちゃんは直接描かない。
描写の仕方がキャラの特徴を本当によく掴んでてにくいわ
- 2018年06月21日 15:48
- ID:DTVvHMM10
- 卒業式回のもこっちのガチ泣き顔とか前回のネモの照れ顔とかも描いてなかったな
いちばん気になるところをあえて匂わすだけにとどめて読者の想像に任せるとこがニクい
最初読んだ時は気にも留めなかったコマだが、ネットに挙げられたのを見ると、なるほどいい情景である。ネット民の中には実に鋭い人が多い。
ゆりちゃんが、仲間と歩いている時もあまり話さず、同じく「友人との普通の会話」が苦手なもこっちの側にいて、「私は黒木さんって無理に話さなくていいから楽だけど」状態を保っているのが面白い。
もこっちはもこっちだ。平常運転。心のなかであらぬ妄想でもしているのだろう。(今気づいたが、このコマのもこっちはイヤホンをしているようだ。ゆりに「いつもどんなの聴いてるの」と聞いて、「こんなの。聴いてみる?」と貸されたという状況だろうか。つまり、ゆりとの「静かな交流」である。君子の交わりは淡きこと水のごとし。もこっちもゆりも君子とは程遠いが。)
一方、まこと吉田さんが普通に楽し気に話しているのも面白い。ディズニー回でもこの二人は気が合うふうだったし、まこは大人しいがいつも友人のことを深く思いやり、また表面的なことで他人を差別せず、誰とでも仲良くできる聖人だ。吉田さんも乱暴な表面とは裏腹に実は非常に友達思いなので、根っこの部分でまこに近いのだろう。
いかにも少女漫画らしい、情感に溢れた木漏れ日の描写が美しいので、今回の記事タイトルを「木漏れ日の4人」に変更する。
ゆりちゃんが、仲間と歩いている時もあまり話さず、同じく「友人との普通の会話」が苦手なもこっちの側にいて、「私は黒木さんって無理に話さなくていいから楽だけど」状態を保っているのが面白い。
もこっちはもこっちだ。平常運転。心のなかであらぬ妄想でもしているのだろう。(今気づいたが、このコマのもこっちはイヤホンをしているようだ。ゆりに「いつもどんなの聴いてるの」と聞いて、「こんなの。聴いてみる?」と貸されたという状況だろうか。つまり、ゆりとの「静かな交流」である。君子の交わりは淡きこと水のごとし。もこっちもゆりも君子とは程遠いが。)
一方、まこと吉田さんが普通に楽し気に話しているのも面白い。ディズニー回でもこの二人は気が合うふうだったし、まこは大人しいがいつも友人のことを深く思いやり、また表面的なことで他人を差別せず、誰とでも仲良くできる聖人だ。吉田さんも乱暴な表面とは裏腹に実は非常に友達思いなので、根っこの部分でまこに近いのだろう。
いかにも少女漫画らしい、情感に溢れた木漏れ日の描写が美しいので、今回の記事タイトルを「木漏れ日の4人」に変更する。
439: 風吹けば名無し 2018/06/21(木) 12:24:34.52 ID:+R7CQ3U1a
>>393
う~む…尊いw
う~む…尊いw
472: 風吹けば名無し 2018/06/21(木) 12:25:54.24 ID:/ywDCLM40
>>393
次も含めて一枚目左下ほんとええわ
次も含めて一枚目左下ほんとええわ
799: 風吹けば名無し 2018/06/21(木) 12:37:45.78 ID:Fz/0nWz+0
>>393
まこっちと吉田さんが仲良くしてるのほんとすき
接点全く無かったはずの二人がこうも仲良しに
まこっちと吉田さんが仲良くしてるのほんとすき
接点全く無かったはずの二人がこうも仲良しに
①もこっちがかわいくて田村さんの手がでそう
②デレデレするもこっちにイラついて手(ビンタ)が出そう
③嫉妬で加藤さんに手(ビンタ)がでそう
④もこっちが加藤さんに手がでそう
⑤加藤さんからもこっちに手が出そう
⑥その他