ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です
管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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前回の大学院絶賛アホ記事の毒消しに、井口和基マッドドクターの記事の一部を載せておく。
少なくとも、日本の大学院がそれほどのものではないことが分かるのではないか。
(以下引用)
少なくとも、日本の大学院がそれほどのものではないことが分かるのではないか。
(以下引用)
我が国の大学院の場合、院生が所属する研究室に関する学問を学ぶだけで博士号を取得できる。
つまり、博士号のテーマに関係する、ごくわずかの教科を履修するだけでも卒業の規定単位を取れるのだ。
しかしながら、アメリカの大学院は世界一厳しく、まずPhDの研究に入るためには、
共通試験=common exam
という規定の試験にパスしなければならない。
これは最初の2年で最大3回のチャンスのうちに合格しなければ、不適格者として退学になるのだ。
むろん、私もこれにパスし、博士号取得のための研究にはいったわけだ。
この共通試験の出る科目は、物理なら物理全教科が対象になる。だから、自分は量子力学はだめとか、熱力学は嫌いだから勉強しないとか、電磁気が苦手だから勉強しなかった、というようなわけにはいかないのである。
とにかく、最初の2年間でこれらをすべて猛勉強し、とにかく共通試験に合格しなければならない。さもなくば、あえなく撃沈だ。
日本人の私の場合なら、帰国しなければならなかった。
アメリカの大学院は他の学部も同様だ。
生物学者になろうとすれば、生物学に必要な学問の全ての基礎を学ばされるわけだ。
数学者になりたければ、数学全般の基礎を要求される。
だから、アメリカの学者はポスドクとしてどんな分野へも転身したければできるのだ。
私も別にあまり分野にハードルを感じない。
電磁気学、相対論、量子力学、場の理論、熱力学、解析力学、統計力学、物理数学も一応全部学んだからだ。
それはそれで非常に大変で、最初の2年間は週2日は徹夜だった。さもなくば、授業についていけないし、宿題が終わらなかった。
これがアメリカンスタイルである。
ところが、我が国研究者は、博士論文のときのテーマしか学ばないから、三つ子の魂百までも状態。
まあ、わかりやすく保江先生の場合を引き合いに出せば、わかりやすいだろう。
保江先生の場合は、結局、最初に博士号に関連して学んだのは量子力学だが、それしかわからない。あるいは、最初の論文の素領域理論だけだ。
まあ、それでもその分野で成功すればそれはそれで結構なことだが、日本の大学院卒の人たちは、そういう事になりがちなのだ
しかし、それでも大学院は要求することはないから、時間が有り余る。
だから、保江先生は、ぶらぶらしていてもよかったし、合気道に専念したり、毎晩酒飲んでいも良かったわけだ。
これが、日米の大学院の違いである。俺の本を読め。
しかも、そうやって私が取得したアメリカのPhDは日本国内ではカウントされない。それがカウントされるには国外しかない。
一方、どんなインチキな博士論文でも、保江先生のような突貫工事の博士号でも、小保方さんのような捏造プレイジャリズムの博士号でも、我が国では博士号を持っていれば、それなりにカウントされるのだ。だから、それなりの待遇を得られる。
一方、我が国の大学や企業の研究者や官僚はこれを熟知している。
だから、最初から、アメリカの大学院に入る気はサラサラないし、入る場合は、途中から短期留学という形で、企業派遣や国費留学という形で行くわけだ。
世界中の白人や世界中の若人としのぎを削るのは大変だから、先に日本で博士になり、2年の短期留学生として留学帰りの箔をつける。
帰国すればワンランク出世だ。
とまあ、これが今も昔も変わらない日本のシステムなんですナ。
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