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ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です 管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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「きっこのツィッター」経由で雁屋哲氏のブログから転載。
まあ、生肉というものは、どんな動物だろうが魚だろうが、寄生虫や雑菌の宝庫なので、気をつけるに越したことはないが、下記記事中にもあるように、我々日本人は魚の刺身という食べ方に慣れきっているもので生肉の危険性に対して鈍感だったようだ。しかし、政府がその危険性を見過ごしていたのは、マズイだろう。国民の生活と生命の安全を守るのが政府の第一の役目なのだから。えっ、そうではなく、役人の生活を守ることが第一の役目でしたか? それは失礼しました。


(以下引用)



 

レバ刺しは危険だそうです

2008年8月26日(火)@ 18:18 | 雁屋哲の美味しんぼ日記

「『嫌韓・嫌中』について」は、今日も中断。
 体力気力の衰えている時には、こう言う話題はきつい。

 で、食べ物の話に一時避難する。
 2008年8月22日の朝日新聞の「私の視点」欄に、藤井潤九州大学准教授が「牛レバーの生食、危険伝えよ」という意見を載せている。
 そのコピーを下に掲載する。(写真はクリックすると大きくなります)

牛レバーの生食は危険

 要点は

  1. 牛の生レバーやユッケなどを食べて、0−157などに感染する人が目立つ。
  2. 厚生労働省は1998年に、牛と馬の生食に関する衛生基準を定めたが、強制力がないので、多くの飲食店は加熱用の肉を生で客に出している。
  3. 牛の肝臓には、一定の割合で食中毒原因菌カンビロバクターが存在する。
    厚生労働省は、特に牛のレバーの危険について、積極的に国民に知らせて欲しい。
  4. 牛の生肉は時に人を死に至らしめることを良く認識し、飲食店は加熱用牛レバーを生食用として提供するのはやめ、消費者も口にすることは避けて欲しい。

 と言うわけだが、どうも、参りましたね。
 焼肉店で出している、「レバ刺し」や「ユッケ」が生食用の物ではなく加熱用のものだったとは露思わなかった。
 我々日本人は、魚の刺身になれているから、肉の刺身の安全性も疑うことがない。
 それに、刺身で出し来るからには、生で食べられるように、屠場の段階からきちんと生食用に分別されていると信じていた。
 実は、そうではなかったとは、これは、ひどい裏切りだ。

 私は、ステーキはレアで食べるが、ステーキのレアと、肉の刺身とは、根本的に違う。ステーキは、いくらレアでも、中まで火を通す。中の冷たいレアのステーキなんて、そんなのはステーキではない。
 レアと言っても、ステーキの場合、ちゃんと熱が通っていないと、肉が活性化しないから美味しくない。
 肉の刺身とは全く違った味わいなのだ。

 魚の刺身だって、下ろすところから清潔でなければ食べる気にならない。
 作る方も、魚の刺身の場合神経を使っている。
 ところが、ユッケに、加熱用の肉を使っているとは全く驚いた。
 魚は鮮度が落ちると臭みが出るので刺身には使えないが、肉の場合は魚ほど足が速くない。
 それに、ユッケの場合、濃い味のタレをかけ、ニンニクなどの香辛料も使うので、ごまかしがきく。
 今まで焼き肉屋に行くと、ユッケ・ビビンパを喜んで食べていたが、この藤井先生の話を読むと、ちょっと手が出なくなる。

 私は若いときにははレバ刺しを好んでよく食べたが、最近は、体が弱くなったせいか妙に勾いに敏感になり、レバーの血の勾いが強くて辟易するようになった。
 それに、素人考えだが、肝臓というのは、体内の毒素を分解する臓器だ。
 と言うことは、肝臓には、分解前の毒素が溜まっているのではないか。
 そんなことを考えて、最近はあまりレバ刺しは食べなくなった。
 しかも、肝臓の中には一定程度の割合で食中毒原因菌カンビロバクターが存在する、と知っては、もうだめだ。

 私の友人の中には、レバーの刺身は強壮剤だと言って、喜んで食べている者がいる。
 私が、「今日のレバーは、においが良くない」などと言うと、「何を虚弱なことを言ってるんだ」と威嚇する。
 今度から、その友人に、レバ刺しはやめろと言ってやろう。

「美味しんぼ」の中でも、レバーの刺身を推奨するような話を書いたんじゃないかしら。
 困った、困った。
 こんなこととは知らなかったからなあ。

 だが、事実を知れば改めるのに遅すぎることもないし、恥じることもない。
 これからは、漫画や、随筆の中で、レバーの刺身を推奨するのは止めにしよう。

 とはいえ、生肉全般が駄目とは言えないだろう。
 ちゃんと処理した生肉なら、危険はないはずだ。
 ただ、どれが本当に生食用の肉のなのか分からないところが問題だ。
 これは、食品の偽装とは問題が違うが、食の安全性から言えば、加熱用の肉を刺身で食べさせている方が、遙かに危険なのではないか。

 今夜の我が家の夕食は、牛のタンシチューだ。
 安全性の心配をせずに食べられる。

 どうも、こんな話を読むと、食に対して保守的になってしまいますな。

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