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ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です 管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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もしかしたら山崎マリはボードレールの有名な詩の題名を知らないのだろうか。文学少年少女だった人なら、たいていは「ここではないどこかへ」という詩の題名だけでイカれたはずである。もちろん、これに近い題名の作品はボードレール以降、たくさん出ているが、元ネタはボードレールだろう。あるいは、原典を知らないままの孫引き的使用だろう。




             さんがリツイート

ジョブズの腹違いの妹で作家のモナ・シンプソンの作品のタイトル、これもうどこかで見た事ある……と思ったらこれだった 当然ですが、タイトルは同じでも内容は全然違います

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(追記)ボードレールの該当の詩を探していたら、こんなのがあった。ディーン・ウィルソンとエリオット・スミスとかいう音楽関係者の対談のようだ。「ここではないどこかへ」がボードレールが生んだ概念だ、ということをD.Wのこの発言は明確に示している。おそらく、それは海外の知的層では常識なのだろう。


DW:昨日の夜はタウン・ホール[ニューヨークのライブハウス]でのライブで、ビッグ・スターの「ナイタイム」の素晴らしいカバーをやりましたよね。歌詞が「ここは嫌いだ/抜け出させてくれ」って所になった時、僕はボードレールと、彼の「ここではないどこか」の概念を思い出したんです。詩人としての彼の概念は、どこかへ行くこと、どこか特定の場所ではなく、一種夢のような場所へ行くこと、だったわけなんですが。


ES:歌の中には空間があるんだ。あのビッグ・スターの歌には、物事の不在ということがたくさん歌われている。だから歌の内部に、それを聞く誰かのイマジネーションが動きまわれる余地があるんだ。なぜって、ほとんど何も起こっていないんだから(*注2)。「どこかへ行く」ということについて、君が言ったことは好きだな。ボードレールの詩を一つ知ってるよ。英語の訳は「酔っ払え」みたいなやつなんだけど(*注3)。必ずしもアルコールのことである必要はなくて、ただ「何ごとかに酩酊しろ、おまえが何をするにせよ、いつも何かに酩酊していろ」みたいなやつ。もしこの詩のどこかに何らかの意味があるんなら、そういうようなことなんだと思うよ。つまりね、何か創造的なことをするということの意味だよね。目指すところというものはそんなに重要じゃないんだ。その過程と、それと共にどこかへ行こうとする行為が、かなりの部分を占めているんだ。


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