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ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です 管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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田中芳樹の薬師寺涼子シリーズの未読の作品を新古書店で見つけて買い、読み出したのだが、読み出した早々、「ドラよけ」(私は無意識に「ドラまた」と誤読したが)という言葉に出会って、はて、「ドラまた」の元祖はリナ・インバースか薬師寺涼子かと悩んでググって下の記事を知った。つまり、リナの勝ちである。
ただし、「スレイヤーズ」の価値は原作小説より、そのアニメ化作品にあるだろう。私は原作も一冊だけ読んだと思うが、まあ、田中芳樹を娯楽小説の横綱としたら、幕下レベルである。ただ、リナその他のキャラ造形は基本は原作にあるのはもちろんだ。その功績は大きい。

ちなみに、「猫また」は妖怪だが、「猫またぎ」は猫もまたいで通るほどマズい食べ物のことで、「またいで通る」(忌避される)ことから「ドラまた」という言葉に作られたのだろう。「スレイヤーズ」では、確か「ドラゴンもまたいで通る」意味での「ドラまた」だったと思う。



(以下引用)


薬師寺涼子
やくしじりょうこ

薬師寺涼子とは、「薬師寺涼子の怪奇事件簿」の主人公。




CV:生天目仁美(アニメ版)

CV:川上とも子(ドラマCD版)


概要
警視庁刑事部参事官の警視にして、アジア最大の警備会社JACESの社長令嬢。27歳。誰が呼んだか、通称「ドラよけ(ドラキュラも避けて通る)お涼」。


東大法学部卒、国際刑事警察機構(ICPO)出向の経歴もあり、語学も堪能(英語は勿論のこと、ICPOに出向していた経験からフランス語もペラペラ、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語も不自由しない程度には喋れる。何故なら最初にラテン語を覚えたから。後は全てラテン語の派生言語であり、文法も単語もよく似ているから楽に習得できた、とのこと。それに対して泉田は「ラテン語を覚えるのがそもそも大変じゃないですか」とツッコんでいるが、「だからこそ一番最初に覚えるのよ」と返している)。


格闘技についても実戦でほとんど負けたことが無い。唯一の苦手は料理だが(ゆで卵くらいしかまともに作れない。一度トルコの宮廷料理に挑戦し、泉田にふるまったことがあるが、食べた泉田の感想は『胃と舌に対する拷問』)、シェフに作らせればいいと思っているので弱みではない。容姿・頭脳・運動神経・財力とどこをとっても完璧だが、良識と協調心のみ欠如したところがある。基本的にドS。

忠実な下僕(?)である泉田君に気があるようだが、表立って表現しない所はツンデレ属性の様である。


好みの男性観については「男に金や権力なんて求める気はないわ。そんなものいいの。私が持ってるし、これからも増えていく一方なんだから。私が惚れてやるとしたら敵と戦う時に安心して背中を預けることが出来る男よ。それ以外は野暮で鈍感で気が利かなくてファッションに疎くてダンス一つ踊れなくてもいい」と語っている。(どこからどう聞いても彼のことを言っているようにしか聞こえないのだが、肝心の本人は「惚れられる男はとんだ災難だろう」と完全に他人事としてとらえている。涼子の性格や人間性についてあれこれ言う割に、彼自身の鈍さも相当なものである)


エピソード
作者の田中芳樹いわく、お涼をこんな性格にした理由は『昔のハリウッド映画みたいに「キャーキャー!」言ってるだけで主人公一行の確実なお荷物になっているヒロインが嫌いだった』ことから、そのアンチテーゼ--前者を『受動的で前近代的なずるい女』(本人が上げた例で、初期のレイア姫のような)とするならばそれにお涼を『近代女性な性格』『積極的かつ近代的で正々堂々とした現代女性のあるべき姿』…してキャラ付けしたとしている。

ある意味では田中芳樹の理想の女性像でもあり、本人の思い入れも深い様子である。

ただし…
あまりに作中で気持ち良く暴れてくれる&作者の日頃の鬱憤を発散させてくれるキャラクターな為か、お涼の評判が不動になって以降、田中の他作品の女性キャラクターにも彼女の性格に変な形で似通った人物が多数登場するようになり、ストーリーのバランスの観点から一部読者からは難色を示されている。(というかそもそも、お涼のキャラ造形について筆者は彼女の影響をかなり強く受けている。通称が「ドラよけ(ドラキュラもよけて通る)」であることからもそれは明らか。あの世界観だから物語を破綻させず、むしろ魅力にすらなっている性格をそのまま現代日本やその他の世界観に当てはめているのだから、バランスが崩壊しない方が不思議なのである)




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