前に書いた「B:the Biginning」の黒羽は手や足が刃に変形するという、一種の新人類で、それを見た時、即座に「どろろ」の百鬼丸を思い出したのだが、手や足が変形するだけでなく、同じ新人類の手や足を自分に移植することができる、という部分に百鬼丸のイメージがあったわけだ。
実写版「どろろ」は妻夫木聡の百鬼丸はいいとして、どろろが「おんな城主何とか」の女優(名前を思い出した。柴崎コウである。)で、どろろは実は女の子だから女が演じるのはいいとしても、なぜ子役を使わなかったのかと思う。まあ、柴崎コウの演技は見ているほうが恥ずかしくなる部分はあったが、大人女優を使うとしたら、彼女で良かったと思う。妻夫木聡の百鬼丸は意外に似合っていた。もともと丸顔で手塚治虫キャラに合っているのである。SFXもかなり頑張っていて、漫画の実写版としては成功作に入ると思う。
で、下の再テレビアニメ化だが、ティーザーを見る限り、手塚治虫と言うよりは白土三平で、これは失敗作になる予感が今からぷんぷんする。この予告編と同じ監督が本編も作るなら、手塚風味はゼロの奇妙な「どろろ」になりそうである。
手塚治虫 「どろろ」の、2度目のテレビアニメ化が決定した。
本作は、鬼神によって生まれつき身体の48カ所を奪われた少年・百鬼丸が、どろろという少年と共に、妖怪を退治して身体の部位を取り返していくという物語。原作マンガは週刊少年サンデー(小学館)や冒険王(秋田書店)で連載された。1969年に1度アニメ化されており、その後も小説やゲーム、実写映画、舞台など多方面に展開されている。
アニメは「ユーリ!!! on ICE」や「この世界の片隅に」などで知られるMAPPAと、手塚プロダクションが共同で制作する。テレビアニメ化の発表に合わせて公式サイト、ティザービジュアル、プロモーションビデオも公開。放送局は随時発表される予定だが、Amazonプライム・ビデオで独占配信されることが明かされている。
なお3月24日、25日に東京ビッグサイトで開催されるAnimeJapan 2018のツインエンジンブースでは、本作に関する展示が行われる。
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「どろろ」 スタッフ 原作:手塚治虫 「どろろ」 制作:MAPPA/手塚プロダクション 製作:ツインエンジン