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ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です 管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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甲子園で活躍した選手、あるいは才能を評価されながら甲子園では不完全燃焼で終わった選手たちが、軒並み六大学や東都大学への進学を希望している模様である。特に、私がごひいきの興南高校の真栄平一塁手は明治、我如古三塁手は立教、島袋投手は中央大への進学を希望している。そうなると、東都大学では東浜対島袋という黄金カードが毎季のように見られるし、六大学に進む甲子園球児も例年になく多そうだから、六大学を見るのも面白そうだ。東京近辺に住む野球ファンは、この機会に大学野球をご覧になってはどうだろうか。それで大学野球が盛り上がれば、選手も発奮して、その力をより伸ばすだろう。長嶋、杉浦時代は古すぎるにしても、田淵、星野、富田時代や、江川時代の大学野球を懐かしく思うオールドファンもいるだろう。特に真栄平選手にはホームラン記録の更新、我如古選手には通算安打数か通算打率記録の更新を、ぜひ目指してもらいたいものである。そして4年後には、興南出身選手がそろってドラフト1位で指名されるという快挙を期待したい。
一二三あたりも、今のような中途半端な状態でプロ入りしても潰されるのがオチなのだから、大学野球でその能力を確立してからプロ入りを目指すほうがベターだろう。(プロ野球は、自己管理の世界であり、意思が強く、自分自身の頭で考える力を持った選手以外は大成できない。二軍の指導者も、「選手を育てたことへの報酬など無い」のだから、実はそれほど選手を育てる意欲のあるコーチはいない、と私は見ている。菊池雄星など、1年前はあんなに騒がれたのに、今は名前もまったく聞かないではないか。)他に、素質からはナンバーワンと言われる有原(字はこうだったか?)投手なども早稲田を目指すそうだから、実に面白いメンバーになりそうである。
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「逆境ナイン」という映画をこの前DVDで見た。この映画の原作である島本和彦の漫画を読んだのはずいぶん昔だが、やっと時代が島本和彦に追いついたか、という感じである。「小林サッカー」の大ヒットで、漫画的表現と実写的表現の融合が世界的に許容されるようになってきたのだが、この作品もその一つである。主人公と、ヒロインを演ずる役者が島本和彦好みでないこと、したがって、原作漫画を愛する人間にはかなり違和感の残る風貌であることが欠点だが、それ以外の点では大健闘の出来である。お馬鹿な漫画の良さを映画に移植しようとしたそのチャレンジ精神だけでも大したものだ。
この映画、あるいは漫画には、様々な教訓が含まれている。自分の普段のポリシーにとって都合の悪い方向に話が行きそうになった時の「それはそれ、これはこれ」という名言は、島本ファンなら誰でも知っていて、座右の銘にしていると思うが、実は野球というゲームにとって、最大の教訓がこの話のプロットの中にある。それは、こちらがたとえ112点取っていても、ゲームセットになるまでは、試合に勝ったわけではない、ということだ。
野球は、27個のアウトを取らない限り、終わらないゲームである。26個のアウトを取っていても、そこから113連続安打が起こるかもしれない。そして、最後の1本は、当然、さよならホームランである。9回裏の1イニングだけで112対0という点差をひっくり返したという漫画は、数ある野球漫画の中でも、さすがに私の記憶ではほかにないが、少なくとも、可能性の問題としては、現実にもありうる話である。まあ、宇宙誕生から宇宙消滅の長い時間の間には、きっと1回くらいは起こるだろう。野球というゲームは、もう滅びてるよ、というサッカーファンの声も聞こえるが。
野球に興味のある人間なら、たいていが知っているだろうが、「マネー・ボール」という名著がある。この本は、他球団がほとんど興味を示さないクズ選手を集めて、優勝争いをしてきたあるチームの、選手集めにおける方針が出塁率にあったということ、そしてその発想は、あるアマチュア分析家の自費出版していた小冊子にあったことを描いている。
専門家というものは自分の成功体験だけにとらわれて、それ以外の要素が見えなくなる傾向がある。その道の専門家が自分の専門分野について一番、目が見えていないということもあるのである。たとえば、彼がAという方法を取って成功したとする。しかし、Aという方法を取らなかったら、それ以上に成功した可能性があったということには気づかないのである。これは経済学では「機会損失」という基本的な考え方だが、経験主義のまかりとおるスポーツの世界では自分の成功体験だけが判断基準になるのである。
なるほど、肩が強く、足が速く、頑強な体を持った選手はプロで成功する条件を持っているだろう。「俺がこいつを鍛えて、成功させれば、それは俺の手柄になる」とコーチは思うし、スカウトも、野球であまり実績のない「素材型」選手を掘り出せば、目利きの評判が得られるだろう。
だが、そうして「発掘」された素材型選手の中で成功する例が一つあるとすれば、失敗した例はその百倍もあるのである。そうして、毎年のように膨大な無駄な金が「素材型選手」の獲得のためにドブに捨てられていくのである。
あなたがもしこれからプロ野球の球団を持とうと思うのなら、まずはそうした「専門家」の言葉を無視して球団の選手獲得方針を自分の頭で考えるのがいい。ちなみに、「マネー・ボール」で描かれた、アマチュア分析家の発想を用いて球団作りに成功したゼネラルマネージャーは、自分自身、「素材型」の野球選手で、自分の失敗体験から学んだ男である。
楽天が一気にAクラスチームになる方法がある。それは、大リーグで不要とされた日本人選手たちを集めることである。すなわち、松井遊撃手、井川投手、岩村三塁手などをすべて日本に呼び戻すことだ。これらの選手は、大リーグでこそレギュラーになれなかったが、日本では活躍する力を持った選手たちである。日本野球に適応できるかどうか不明のアメリカ人選手よりも、日本で活躍する可能性ははるかに高いのは、大リーグ帰りの井口、城島が日本復帰して残した数字を見ても分かるだろう。まさか彼らにしても大リーガー並の年俸を要求したりはしないだろう。まあ、平均1億円といったところか。それならば、現在の日本人のクリーンアップクラス、あるいは中堅ローテーション投手程度の年俸である。その年俸ではいやだというなら、契約しなければいい。年齢による実力低下を加味すれば、最高でも1億5千万くらいのものだろう。それが日本での彼らの相場だ。岩隈が大リーグ入りするならば、その浮いた年俸に少し加えれば、3人とも雇えるのではないか。野手陣の弱さが楽天の欠陥でもあるのだから、一気にその弱点も解消される。
上に挙げた三人以外でも、福留孝介外野手、川上憲伸投手、田沢純一投手など、大リーグよりも日本のほうが向いている選手に声をかけてもいい。大リーグの二流選手で終わりたいのか、それとも日本の一流選手でいるか、彼らにしても決断のしどころだろう。
新しい選手はどんどん出てくる。大リーグを目指した彼らも、もはや全盛期の力ではない。このままアメリカに残っても、使って貰える可能性は低い。ならば、日本球界復帰が、彼らにとっても賢明な選択ではないだろうか。べつにそれを恥じるには及ばない。残り少ない野球人生で、チームの優勝を味わえるかどうかというのも、選手としては大きな選択要素ではないだろうか。そのためならば、たとえ1年2年の活躍で終わるにしても、日本球界の歴史に自分の名を残すチャンスを選ぶべきだと私は思う。最近は中日の和田や日本ハムの稲葉のように35歳をすぎて成績を伸ばす選手も目につく。日本球界に復帰することで彼らの選手寿命が伸びる可能性もある。彼らの選手生活の晩年が、大リーグの二流選手として終わるのは、もったいない話である。
もちろん、これは楽天だけに限った話ではないが、星野は、オーナーから金を引き出すという才能があるから、楽天を例にとったのである。他の弱小チーム、たとえば大洋や広島が彼らを獲得するのも大いに結構である。金があればだが。
イチローのバッティングの特徴は、バットを振る時、手首(と言うべきか)を返さないことらしい。手首を返すとは、振り始めの時に手の甲が天を向いているグリップエンド側の手と、手のひらが天を向いているヘッド側の手が、インパクトの瞬間に上下が入れ替わることだが、それを返さないのである。これはすべての場合に返さないのか、それともある場合に返さないのかは不明だが、とにかく、手首を返さないままでインパクトする、というのが彼のバッティングの一つの個性のようだ。
これが彼だけにしかできない技術なのか、それとも打撃術として一般化できるものかは不明だが、言えそうなことは、おそらくその打撃ではホームランを打つのは難しいだろうということだ。それが実際に彼のホームラン数の少なさに表れている。イチローは打撃練習の時にはスタンドにポンポン放り込むと言う。オールスターのホームラン競争に出たら優勝するのではないかと、彼の同僚は言っているそうだ。しかし、実際の試合になると、彼の打撃は別パターンになるわけである。もちろん、彼は打撃戦略としてホームランを打たない、打てない打撃法を採用しているのである。
手首を返さない打撃法とは、要するにバントである。彼の打撃はバントを進化させたものと言うことができるのではないだろうか。ならば、彼の打率が高いのも当然である。どんなに下手な打者でも、バントをするくらいはできる。つまり、球にバットを当てるというだけなら、バントが一番なのである。ならば、バスターヒッティングをすればいいと言うかもしれないが、たいていの打者はインパクトの時には手首を返している。つまり、前半のみがバントのポーズで、後半は普通のヒッティングにすぎない。これをイチローはインパクトの瞬間までバントをし、その後で振り切る。ボールは投手が投げたラインのままに打ち返され、バットとの衝突による変な回転もないからポップフライやぼてぼてのゴロになることも少ない。そして、打球はライナー性の当たりで内野の守備位置に達し、内野を抜けるヒットになるか、内野が処理してアウトになるわけだ。そこは確率と偶然の問題だ。
大リーグにおけるイチローの体力は、高校野球での非力なバッターに相当するだろう。ならば、高校野球で自分の非力さを痛感している選手は、「手首を返さない打撃」を試してみてはどうだろうか。これに、最初は両手のグリップを離して持つスライディンググリップを加えれば、君もタイ・カッブになれるかもしれない。

*ジャイアンツの松本外野手がスライディンググリップを採用し、今年の前半、4割近い高打率を残していたことに注目。その後、打率が下がってきたが、それは体力や基礎的身体能力の問題だろう。
昔、ジャイアンツに高田という選手がいた。もともとは守備のうまい名左翼手だったが、長嶋監督の時に三塁にコンバートされ、内野手としても優秀なところを見せた。
この高田の打者としての特徴は、やたらにレフト側へのファールが多かったことである。「高田ファール」と言われていた記憶がある。高田の通算打率は2割7分か8分程度だと思うが、高田ファールの半分でもフェアグラウンドに入っていたら、3割を超えたのではないだろうか。
その反対の例が落合である。彼は、狭い東京球場をホームグラウンドにしていたが、彼が三度も三冠王を取ったのは、狭い球場のせいではない。彼と同じくロッテにいた強打者の誰も三冠王にはなっていないのである。
けっしてパワーに恵まれた体格をしているわけでもない彼が何度もホームラン王を取ったのは、彼がある技術を身につけたからである。これは彼自身が書いた本の中にある。
それは、レフト線付近の打球にわずかにスライスをかけてフェアグラウンド内に運び、ライト線付近の打球に軽くフックをかけて同じくフェアグラウンド内に入れるという技術である。これは体で覚えた技術なので、他人に教えることはできないが、とにかくそういうことが可能だということだ。ゴルフをやる人間ならば、彼のこの言葉が真実だとすぐに理解するだろう。もちろん、ゴルフクラブとバットでは形態は違うが、バットの出し方次第ではスライスもフックも可能だと思われる。
こうして、ライト線やレフト線への打球、特に外野飛球がポールの内側に入るようになったことで、彼のホームラン数は飛躍的に伸びたのである。これが、頭で野球をするということである。
投手にとって一番大事なことは、150キロのストレートを投げることではない。たとえわずか100キロのストレートでも、ボールがバットに当たる瞬間に、打者の予測したコースとほんのわずかなずれがあれば、ヒットにはならないのである。
つまり、ボールがバットに当たる瞬間は、ボールの軌道とバットスイングの起動の直線対直線のイメージではなく、ボールという球体の中のバットと衝突する一点と、バットという円筒のボールに当たる一点とが一致するかどうかという点対点でとらえるべきなのである。
これが分かれば、なぜ球速の遅い投手が打者を抑えることができるのかが分かる。つまり、打者がボールをバットで捉えるその瞬間に、ボールが予測とわずかに違う角度を持って打撃ゾーンに入ってくれば、たいていは凡打するわけだ。つまり、バットの芯に当てさせないために、上下の角度や左右の角度をボールに与えることができるかどうかである。ボールが一直線に打撃ゾーンに入ってくれば、どんな速球でも打者は打ち返すだろう。そのために毎日ピッチングマシンの速球を打ち込んでいるのだから。

甲子園野球などでは、速球派投手たちが簡単に敗退し、球の遅い投手を擁するチームが案外と勝ち残るのを見ることが多い。また、豪打・強打のチームほど、そうした技巧派投手に翻弄されて敗退するものである。
野球は、もちろん才能も必要だが、才能に恵まれない選手でも頭を使うことで対等に戦うことができる。だからこそ、野球は面白いのである。
メンゲレ(ヨーゼフ・メンゲレ)は、ナチス・ドイツの殺人医師で、ユダヤ人捕虜を使った様々な生体実験の中心人物である。特に双子に興味を持ち、双子を使った様々な生体実験を行ったが、双子の女の子たちと楽しくドライブをし、その翌週にはその双子を生体実験に使ったという。(ウィキペデイアより)

メレンゲは卵白を泡立てたもので、菓子の材料に使う。まあ、女の子っぽいファンシーな言葉だ。

メンゲレとメレンゲ。
語順が違っただけで大違いという、それだけの話。

まあ、更新の間隔があいたので、ちょっとした小話代わりである。
かつて広島カープに北別府という投手がいて、何度かタイトルを取ったのだが、私は正直言って、彼は嫌いだった。球が速いわけでもなく、すごい変化球があるわけでもない。なのに、なぜか勝ってしまうのである。防御率も、いつも良かった。
私が好きなのは江川投手のように、野球漫画のヒーローにふさわしい投手だったから、その対極にある北別府投手が嫌いだったわけである。しかし、江川投手がプロ生活で残した数字は、北別府投手より劣るものだった。もちろん、これは江川が浪人生活、大学野球と回り道をして、プロ入りにベストの時期を逃し、真に自分を鍛え上げることができなかったからだが、しかし、もう一つ理由がある。
それは、江川には「投球術」というほどのものが無かったことである。逆に北別府はほとんど投球術と、それを可能にする制球力だけであの数字を残したと言える。
江川の場合には150キロを超える速球と、落差の大きいカーブがあり、それを適当に投げているだけで、ほとんど抑えることができた。ただし、それは調子のいい時のことであり、調子が悪いときに相手を抑えるには投球術が必要になる。そしてそれは江川には無かったから、プロ野球での江川の記録は平凡なものに終わったのである。
ここから分かることは、投手にとって一番大事なのはボールの速さなどではなく、投球術であり、その前提となる制球力だということである。
その意味で、私は興南高校の島袋投手もプロで成功する可能性は高いと思っている。
興南高校の選手の中では私は真栄平一塁手の長距離打者としての素質を高く評価しているが、我如古盛次三塁手のアベレージヒッターとしての能力も、あるいはプロでも成功できるレベルではないかと思っている。おそらく、甲子園で10試合以上を経験した選手の中で、通算のアベレージはもっとも高いのではないか。一つの大会だけなら、彼以上の打率を残した選手はいるかもしれないが。
とにかく、どんな投手からでもほとんど必ずヒットを打ってきたという事実は軽視するべきではない。しかし、体に恵まれない上に、守る場所が三塁というロングヒッターの定位置であるために、彼がドラフトで指名される可能性は低い。だが、長打だけが打者のすべてではないことはイチローの出現で世間はわかってきたはずである。打者にとって何よりも大事なこと、チームにとって何よりも大事なことは、実は出塁率なのである。その点で我如古選手は、プロ入りしても面白い可能性を持っていると思う。
今年のドラフト会議で、彼を指名する球団が出ることを期待したい。
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