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ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です 管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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投手にとって一番大事なことは、150キロのストレートを投げることではない。たとえわずか100キロのストレートでも、ボールがバットに当たる瞬間に、打者の予測したコースとほんのわずかなずれがあれば、ヒットにはならないのである。
つまり、ボールがバットに当たる瞬間は、ボールの軌道とバットスイングの起動の直線対直線のイメージではなく、ボールという球体の中のバットと衝突する一点と、バットという円筒のボールに当たる一点とが一致するかどうかという点対点でとらえるべきなのである。
これが分かれば、なぜ球速の遅い投手が打者を抑えることができるのかが分かる。つまり、打者がボールをバットで捉えるその瞬間に、ボールが予測とわずかに違う角度を持って打撃ゾーンに入ってくれば、たいていは凡打するわけだ。つまり、バットの芯に当てさせないために、上下の角度や左右の角度をボールに与えることができるかどうかである。ボールが一直線に打撃ゾーンに入ってくれば、どんな速球でも打者は打ち返すだろう。そのために毎日ピッチングマシンの速球を打ち込んでいるのだから。

甲子園野球などでは、速球派投手たちが簡単に敗退し、球の遅い投手を擁するチームが案外と勝ち残るのを見ることが多い。また、豪打・強打のチームほど、そうした技巧派投手に翻弄されて敗退するものである。
野球は、もちろん才能も必要だが、才能に恵まれない選手でも頭を使うことで対等に戦うことができる。だからこそ、野球は面白いのである。
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