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ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です 管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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「陰謀論」の嫌いな方は、まあ、そういう意見もある、という程度で頭の片隅にでも置いておけばいいだろう。地震兵器や気象操作兵器の存在に対する懐疑の原因は、「誰が、何のためにそれを利用するのか?」というもっともな疑問だが、基地外のすることを通常の論理で判断することが間違いだというようなこともある。ついでながら、基地外は非論理的なのではない。彼らの論理が通常の論理と異なるだけで、それなりに論理的な思考なのである。



(以下引用)




宮城県沖地震もHAARPか?~ 「脅された」は詭弁 ~ トゥウーンバやヴィクトリア州での洪水の裏に「雲の種まき」技術
http://www.asyura2.com/10/warb7/msg/418.html
投稿者 千早@オーストラリア 日時 2011 年 3 月 12 日 04:18:12: PzFaFdozock6I

運転中についていたラジオで、日本での地震を知らされました。

被害に遭われた方々は本当にお気の毒です。
行方不明の方々が無事に生還されますよう、また生存された方々や愛する家族を奪われた方々には、心からお見舞いとお悔やみを申し上げたいと存じます。

さて、この視点で考えている方がいると思いますが、まずはHAARPの例のチャートです。
 

その後は下り坂、

3日間のスパンで見たものはこちら、

表示されているのはアラスカ時間で、日本との時差は18時間あります。よってアラスカの3月10日午前8時というのは日本時間3月11日の午前2時になります。少なくとも、こないだのクライストチャーチのときより揺れが大きいですね(あちらは1ヶ月のスパンの図だった)。

前回のその投稿の転載先では多くのコメントが寄せられましたが、中に

竹中平蔵元財務大臣に「どうして日本の金融機関の全部をロックフェラーの支配下にさせたのか?」と聞いたら「あなたには信じられないかもしれないが、日本が地震兵器で脅されたからやった」と代理を通じて私に答えてくれた

という話が出てきました。
これはベンジャミン・フルフォードの本に書かれていたと思うけど、これだけ見ても竹中をはじめとする連中が売国奴であることがわかるでしょう。

「脅されたからやった」というのは詭弁でしかない、と私は思います。

もし私が竹中や小泉の地位にいたなら、本当に信頼できる人間(というのが難しいのはわかるけど)だけを動かして、ある意味では周囲も騙す形で警察、消防などを動かし(「万が一に備えて配備せよ」みたいな命令を出す。その後の事態に備えた命令も準備しておいて)、世界に向けた記者会見を開いて、「米国からこういう脅しを受けている」と大々的に訴える。

腹いせで、どこかに大きな地震を起こさせられるかもしれないけれども、いざ起こったら「ほら、この通り彼らは地震を起こす術を持っている」という証明ができるわけです。万が一にも犠牲者が出てしまったら、それは本当に申し訳ないけれども、「脅されたから」日本を売り飛ばしていいはずがない。

記者会見で声明を出す前に暗殺される可能性だってあるけど、「脅されたから」言いなりになったというのでは、国家元首なりその閣僚として雇用主である国民に対して申し訳が立たないはずではありませんか。

たとえ命の危険を冒しても、政治家、官僚、警察などのなかに売国奴なり他国籍(?)の(日本に対する)裏切り者がいるのだったら、それを国民に対して暴き、警告しなければ。

彼らは上述のように何らかの手を打ち、この極悪犯罪を暴くべきだったのに、代わりに日本を売ってしまった。それはきっと国内にも、それによって利する人間がいたためではないかと私は思うのですが、いかがでしょうか?

また先に出たクライストチャーチの地震ですが、先週だったか娘の学校でとあるボランティア作業をやっていたとき、一緒にいたほかのお母さんにその話をしたら、まず人間にそんなことが出来るなんて信じられないといった風情で、構えられてしまいました。

彼女はキリスト教徒で、「神のみに出来ることを、人間が出来るとは!」と言い、「聖書に、この世の終わりが近づくと、あらゆる天変地異が起こると書いてある」と続けました。

そこで私が「聖書はこれまでに何度も書き換えられているし」と言ったけど、到底受け入れない様子だったから、そこはあまり押さないことにし、しかし「1900年代初頭から雨を降らせる技術の実践などが行われてきた」ことなどを話し、気象操作に必要な技術が米国の特許を取っているという事実も説明しました。

しかしこの会話で、キリスト教徒たちが如何に「騙されやすいか」を思い知らされた感じです。というと、そういう方たちに対して失礼かもしれませんが、もっと事実を調べたうえで考えてほしいと思います。

人間、新たな知識を学ぼうとするときに、それ以前に得た知識を信じてしまっていると中々学ぶことが出来ない とは、最近見たビデオにあった言葉ですが、その通りですね。科学ではなく、信仰になってしまうから。それはワクチン問題でも同じなのですが。

今回、宮城沖の地震で被害に遭った地のなかに、クライストチャーチ(キリストの教会を攻撃したということ)のように陰のはかりごとを暗示するような名前があったかどうかは存じませんが、基本的にこのお母さんが言ったように「そこら中で天変地異が起きる」という状態を作り出しているのだろうとは言えます。ということは、今後も続く または増えるでしょうから、余計にこうした犯罪の可能性を多くに伝えていかなければなりません。

これらに先駆けて起きた豪州での洪水ですが、今日娘が学校で、クイーンズランド州の山の上にある街での被害を描いたドキュメンタリーを見せられたと話してくれました。「山の上の街で洪水」です、皆さん。「海抜700mの山の上で、どうして洪水?」とは教師も含め、誰も不思議に思わなかったようで、娘一人が「気象兵器でやられた!」と思っていたと。

なんでも、そこの川、それも小川が氾濫して被害が出たという。

それは多分これでしょうが、その他ですぐ出た写真ブログが当時の様子を色々伝えています。英語がわからずとも、これは必見。

そこからの一枚、坂を下って、向こうは平らになっているようだが、そこへ向かって水がたまり放題。

皆さんもどうぞこのジャレン・ラウさんのページに行って、ジャレンさんの撮った写真を見てください。

確かに「街の南北が高くなっているので」こんなことになったとか、下水管の蓋が飛んで(取れて)、下水もあふれ出して不衛生極まりなかったということが書かれてはいますが、娘が観たドキュメンタリーでも、住民が「こんな山の上で洪水が起きるなんて(信じられない)!」という声があったと。

普通に考えれば、おかしいですよね。
短期間によほどの降雨量がなければ......。

こちらヴィクトリア州でも数箇所洪水になり、いつだったか(カレンダーに印でもつけておけばよかったのですが)丁度出かけた日の帰りがどしゃ降りのすごい雨で。車のワイパーを全開にして、ようやく見えるか見えないかという有り様。

昔、中米のベリーズへ行ってレンタカーで走っていたときに、猛烈な雨が降り始め、ワイパーを全開にしてもほとんど見えない位だったことがありました。あれは昼間で、こっちは夜だったけれども、あのときに準ずるひどさだった。さすがにみんな他のドライバーたちも安全運転するしかない、と観念して皆80kmあたりまでスピードも落として走っていました。

その翌日も用があって出かけたのですが、ハイウェイから見える周囲も水浸し状態がそこここに見られ、ハイウェイの数箇所も浸水状態。一箇所では2台の車が立ち往生したらしく置き去りにされていて、そのすごさを語っていました。その日に限ってデジカメを持っていなかったので、撮れなかったのが残念。

でも以前チラッと書いたように「クイーンズランドの州首相が、タイの王様が開発した『雲の種まき』技術を仕入れて干ばつにあえぐ同州で使う」という記事が去年の8月にいくつかのメジャーな報道機関から出されていましたし、


ここヴィクトリアでも「州政府、雲の種まき技術をもてあそぶ」という記事が去年11月に出ているのです。

しかもその記事には、あちこちで政府がこういうことをしていて、「タスマニアではもう40年もやっている」!!と書いてある。おまけに、化学物質の人体への影響などは全然心配していなくて、水源として使われる水の中の残留物も調べていないと。

(各画像は、クリックすれば拡大するはずです)

多分、大多数の国民はこれらを見ていないと思います。知っていたら、政府が言い出した「洪水税」との点と点をちゃんと繋げられるだろうに。

みんな、どの問題でもこんな調子ですね。
それを変えていかなくっちゃ!

宮城沖の地震については、
あの虹色の雲が見られたかなど、今後も注意して見ていきましょう>皆さん。


★転送・転載の際は、この記事のURL
http://insidejobjp.blogspot.com/2011/03/haarp.htmlを必ず入れてください。

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「ときどき休みます」というブログから。私も些細な物事を分析するのが趣味なので、こういう見事な分析を読むと嬉しくなる。文章も面白いし。


(以下引用)


昨日の日記のとりかかりに夢の話を書いた。よく「他人の夢の話ほどつまらないものはない」ということが落語の枕のように囁かれるが、ふと、これ誰が言いだしっぺなのかなあと気になって実はあのあと調べたけれど、とうとうわからずじまいだった(これについてご存知の方がいればご教示下さい)。そしてもうひとつの疑問は、本当に他人の夢の話はつまらないのか、ということである。これは個人差があるから実際のところ検証のしようがありません。僕自身も確かに、誰かがゆうべ見た夢の話をいかにも面白おかしそうに話しはじめると途端に警戒するし、辟易してしまうことがある。それはいったい何故なのか。思いつくままを少しばかり箇条書きにしてみた。



これらの要素は独立して成り立つ場合もあれば、複合的に夢話の退屈さに手を貸す場合もあるだろう。またこの他にも考えられる理由はたくさんあるかもしれない。軽い気持ちで目を通してみて下さい。

  1. 荒唐無稽すぎる
  2. ときに作り話っぽいから
  3. だいたいオチがない、というか結局、出だしから夢オチ
  4. だいたい長くなることが多い
  5. 知らない人がたくさん出てくる
  6. しょせん語り手が主人公の話で、それこそ夢中で語るから
  7. 話し方が下手、まとめ方が下手
  8. 聞いたからといって返事のしようがない
  9. 夢占いなどを求められているようでイヤ
  10. 聞くより自分が見た夢の話をしたい
  11. 自分は夢など見ないか忘れているので嫉妬する
  12. その場から逃れられない状況できりだされることが多い
  13. そもそも、その人にそれほど興味がない

こんなふうに自分で並べておいてそれを否定するのもどうかと思うが、映画『男はつらいよ』の夢オープニングはいちいち面白かったし、黒澤明の『夢』も漱石の『夢十夜』も、まあ目の前で直に当人の話を聞かされるのとは違うが、決してつまらなくはない。小説だって映画だって荒唐無稽の話や作り話などたくさんある。


そうやって考えると「話し方が下手」というのも大きな理由かもしれないなあと思う。でも、僕は子どもたちがまだ小さかったころ、彼らが「怖い夢見たんだよ」と言い寄ってくるそのたどたどしい夢の話を聞くのが大好きだった。だったら13番目あたりの「そもそも、その人にそれほど興味がない」というのに案外止めを刺すのか。カミさんの夢の話を聞かされるのはどうだろう? あっ、これは正直つまらない。するとカミさんにそもそも興味がない? いえいえ。ただし、結婚前つきあってるときからカミさんに家族の話(母親がどうしたとか妹がなんだとか)を聞かされるのだけは、今思い返すとずいぶん我慢して聞いていたけど、退屈だったなあ。もちろん僕も退屈な話をいっぱいしただろうからそれはおあいこなんだけどね。おっと夢の話じゃなくなっちゃった。


殊能将之のブログ経由で知った記事。最後から三つ目の写真、池田理代子パッケージが開封され、内容物が皿に出された写真が凄い。まるで脳みそが散乱したみたい。


(以下引用)


2011年02月22日 22時00分37秒

国民的マンガ家たちが「キャラメルコーン」の顔を描くとこうなる



東ハトの看板商品「キャラメルコーン」が誕生40周年ということで、国民的な人気を誇るマンガ家4組による期間限定パッケージが3月14日より順次発売されます。

「キャラメル・コーン」のパッケージというと、2003年に中田英寿さんなどの手によってリニューアルされ、真っ赤なキャラクターもすっかりおなじみとなりましたが、今回「さくらももこ」「藤子不二雄A」「池田理代子」「手塚プロダクション」という大御所たちがキャラクターの顔に挑んだ結果、それぞれの強烈な個性がパッケージ上に爆発する事態となっています。

国民的マンガ家たちのパッケージは以下から。


株式会社 東ハト/商品カタログ/キャラメルコーン

まずは通常のキャラメルコーンを見てみます。


側面はこんな感じ。


2011年6月30日まで「おたのしみ缶」プレゼントというキャンペーン中です。


味の解説やローストピーナッツの情報が載っていました。


カロリーは1袋で514.5Kcalと、スナック菓子としてはちょっと高め。


原材料名。コーングリッツとはコーンスターチの別名だそうです。


通常のキャラメルコーンのパッケージを把握したところで、国民的マンガ家バージョンの登場になります。第一弾「さくらももこキャラメルコーン」は3月14日発売で、つぶらな瞳がかわいらしい感じ。


側面は40周年を意識したデザインになっていました。


ウェブサイトでも40周年記念企画を実施しています。


名称も「さくらももこキャラメルコーン」に。


ちびまる子ちゃん」や「コジコジ」などのアニメ化もされたヒット作に加えて、「神のちから」や「永沢君」などの独特の個性が光る作品も得意としています。


通常版と並べてみました。


続いて登場するのは4月18日に発売される「藤子不二雄Aキャラメルコーン」。「忍者ハットリくん」っぽい雰囲気のデザインを採用しており、今にも「ニンニン」と言い出しそう。


名称も「藤子不二雄Aキャラメルコーン」となっています。


怪物くん」や「プロゴルファー猿」など比較的低年齢層向けの作品以外にも「笑ゥせぇるすまん」や「まんが道」といった大人向けの作品もたくさんあります。


並べてみました。なんだか相性が良さそうです。


そして5月16日に発売するのが「池田理代子キャラメルコーン」。今回のラインナップの中でも圧倒的なインパクトがあります。


やはり名称は「池田理代子キャラメルコーン」。


ベルサイユのばら」の知名度が際立ちますが、「オルフェウスの窓」や「栄光のナポレオン-エロイカ」などの長編も人気があります。


通常版と並べてみても、何だか不自然なくらいに印象的なパッケージです。


そして最後に登場するのは、6月中旬発売予定の「手塚プロダクションキャラメルコーン」。どこか「鉄腕アトム」の主人公であるアトムの妹ウランを思い起こさせるデザインです。


名称は「手塚プロダクションキャラメルコーン」となっていました。


火の鳥」「ブラックジャック」「ブッダ」「アドルフに告ぐ」……と代表作を挙げればキリが無い手塚作品ですが、ドロドロとした人間模様を描く「奇子」や性教育漫画として有名な「やけっぱちのマリア」などカルト的な人気を誇る作品も少なくありません。


通常版と比べてもそれほど違和感が無く、お菓子のパッケージとしての完成度が高い気がします。


パッケージを楽しんだ後は開封してお菓子タイム……ですが、なんだかものすごい光景に。


中身のキャラメルコーン自体は通常版と変わりがないので、普段通りのサクサクとした食感とじんわり口内へ広がる甘みが良い感じ。40周年というだけあって、すでに完成された味という印象です。


時折出会うローストピーナッツの塩気がキャラメルコーンの甘さを引き立ててくれます。しばらくキャラメルコーンを手にとっていなかった人も、今回のパッケージをきっかけにして久しぶりに購入してみるのもいいかもしれません。


・関連記事
 

前田有一の「超映画批評」よりスキンヘッドの豆知識


(以下引用)

日本兵の描写もいくつか気になる。たとえば生存兵の中に、堀内今朝松(唐沢寿明)という元極道だった男がいるが、軍服をはだけて刺青をみせつけ、スキンヘッドというキャラ造形は一歩間違うとギャグマンガだ。やるならやるで、相当慎重にしないといけない部分といえる。

だいたい、ろくな水場もないサイパンの山で、あのきれいなスキンヘッドを彼はどう維持しているのか。経験者としてはどうしても気になってしまうのである。

スキンヘッドとは、マメで器用な、いわば女性的な男性でなければできない髪型だ。日に2回は剃らないと、美しく保てない。むろん、シェービングクリームやスキンケアローションは必須。日焼けと皮向けで大変なことになるので直射日光はご法度、紫外線対策は絶対に必要である。青々とした剃り跡を見ると、あのやくざ兵も、そんなことをやっているのだろうかと気が気でない。

「マスコミに載らない海外記事」から、英王室とナチスの関係についての備忘のため。それにしてもシンプソン夫人ってのはすごい。側にいるあらゆる男と寝ていたのではないか?イギリスの王冠を捨ててもそういう女と結婚する男はもっとすごい。尻軽ダイアナは、別に英王室の異端ではなく、むしろ伝統を守っていたわけだ。



(以下引用)

 

2011年2月18日 (金)

旗の下に、いざ集わん!:『英国王のスピーチ』

Paul Bond

 

2011年2月3日

 

トム・フーパー監督、デビッド・サイドラー脚本

 

『英国王のスピーチ』

 

歴史的な出来事を扱おうとする映画制作者は、ある種の課題に直面する。作品が成功するためには、出来事の一言一句、あるいは元の言葉に忠実な再話である必要はないが、映画には、根本的な歴史的真実や、現代との欠かせぬ関わりといった要素が必要だ。『英国王のスピーチ』は称賛や褒賞を多く与えられてはいるものの、この点では、ほとんど失敗だ。

 

『英国王のスピーチ』は、ある種の強さを示している。何より演技が素晴らしい。しかも、思いがけない、ありそうもない友情を通して、吃音を克服しようと奮闘する男の、比較的、繊細な描写を中心に据えている。映画の温かさと魅力は、このテーマに由来する。コリン・ファースは、子供時代から悩んでいる発話障害と苦闘するバーティ(アルバートの略称)、ヨーク公、後の英国王ジョージ6世(1895-1952)を素晴らしく演じている。

 

とはいえ、物語は、本質的に、イギリス王室、そして、その1930年代における、更により一般的な役割に関する、好意的で、往々にして畏敬の念に満ちた見方に基づいている。この二つのテーマが居心地良く両立しているわけではない。

 

バーティは、厳格でこどもを虐待するジョージ5世(マイケル・ガンボン)の次男だ。吃音のため、演説がうまくできない。映画は、吃音を埋め合わせるテクニックを教えてくれる、俳優としては成功しそこねて言語療法士になったライオネル・ローグ(ジェフリー・ラッシュ)のところに、彼がいやいやながら通う様子を描いている。障害で苦しんでいる人々を助けるべく最善を尽くそうとする、上品で寛容な人物のローグを、ラッシュは魅力的に演じている。

 

ローグが登場する場面には、王室のうぬぼれに対する、きわどい打撃となっている部分もあるが、決して無礼が行き過ぎることはない。バーティと妻のエリザベス(ヘレナ・ボナム・カーター)を穏やかに、からかうだけだ。映画俳優達にとって、セリフの品質への関心は明白だ。映画のキャストは非常に有能で、素晴らしい声の持ち主ばかりだ。バーティの言語障害は、ガンボン、デレク・ジャコビ、クレア・ブルーム等々、周囲の素晴らしい発声によって強調される。とはいえ、この映画、王冠をつけた『マイ・レフトフット』というわけではない。

 

バーティの吃音克服は、実際そうだったのだが、政治的行動に向けられたものとして描かれている。しかし、この描写にこそ問題がある。この映画での出来事の見せ方は、本質的に、戦時の敵に対する挙国一致を“イギリス最高の時”として描き出す為の一環として、戦時中に作られ、以来忠実に繰り返されているプロパガンダに沿っている。

 

バーティの吃音についてすら、映画は、彼の演説の結果について、受け売りで偽りの説明を提示している。戦時首相のウインストン・チャーチルは、実際、BBCにジョージ国王の演説の吃音部分を削除するよう指示を出していたのだ。

 

映画の弱さの核心は、1936年1月、ジョージ5世逝去後の憲法上の危機にまつわる、どこか浅薄で、好ましくない部分を削除した、この映画による説明にある。ジョージ5世の長男デビッド(ガイ・ピアースによる素晴らしい演技)がエドワード8世として王位についた。彼は一度離婚をしたことのあるアメリカ社交界の花形、ウォリス・シンプソン(イヴ・ベスト)と関係しており、王位に就いてから、彼女と結婚する意図を発表していたが、彼女はまだ二人目の夫と結婚状態にあり、それは許しがたいものと見なされていた。

 

シンプソンが離婚すると、カップルの事がアメリカのマスコミによって暴露され(イギリスのマスコミは、法律的にそうした報道をすることを禁止されていた)、イギリス国教会の長という国王の立場に対する道徳的な非難から君主制の名声を守るため、必死の準備がなされていた。一年以内に彼は退位し、バーティがジョージ6世となる道を開いた。

 

退位の危機は、歴史上の逸話としては、そういうことになっている。しかし一皮めくると、事件の背後には、それとは別の、シンプソンとエドワードのヒトラー・ナチス党との密接な関係を巡る、政治的にはるかに危険な懸念があったのだ。

 

シンプソンは、以前性的関係を持ったことのある外務大臣ヨアヒム・フォン・リッベントロップを含め、ナチス幹部と多くの密接な関係をもっていた。退位後間もなく、カップルはヒトラーの客としてババリアに留まった。カップルはナチスの侵略軍によって、再び王位につくことを進んで受け入れていたことも文書中で、明らかになっている。

 

王室がファシズムをあからさまに支持するというのは政治的に難題だったろう。スタンリー・ボールドウイン首相は辞任せざるを得なかったろう。ルーズベルト米大統領もエドワード8世のファシストへの共鳴を懸念していた。バーク貴族名鑑の出版局長ハロルド・ブルックス-ベーカーによると、“親ナチスの王を相手にしなくとも良くしてくれた”ので、ルーズベルトは、シンプソンを、起こり得ることとしては“最善の事”と考えていたという。

 

2003年、彼女がナチスに共鳴していた為、エドワードと彼女との結婚を承認するのをイギリス政府は拒否しており、二人が政府の秘密情報をナチスに提供しているかどうかをスパイすべく、この王室のカップルのもとに、FBIが工作員を送り込んでいたことを記した1940年代に集められたFBIファイルが公開された。

 

映画は、そうでなければならないが、ナチスに対する二人の共鳴を認めている。ヨーロッパ中の革命運動を警告されて、エドワード8世は主張する。“ヒトラー氏が連中を処理してくれるだろう。”これは1966年にエドワードが書き、“東方を攻撃して、共産主義を永遠に粉砕するよう、ドイツを奨励するのは、イギリスの、またヨーロッパの利益に適っていた”と言明した、ニューヨーク・デイリー・ニューズの記事と一致している。

 

対照的に、『英国王のスピーチ』は、バーティやエリザベスを含めた王室の他の人々の好ましくない部分を削除した描写を、依然として表明している。危機の克服で、善良で、個人的に勇敢な王の指導力のもと、ドイツにおけるファシズム発展に対する国民的反対の先頭に立つ君主制を実現したとして描かれている。

 

チャーチル(ティモシー・スポールは充分生かされていない)は、ヒトラーを懸念している、ジョージ国王に対する絶大な支持者と見なされている。ボールドウィン首相(アンソニー・アンドリュース)は、1937年に、ヒトラーに関して“チャーチルはずっと正しかった”と言って辞任を申し出る。偉大な先見の明のある、反ナチス指導者というチャーチルに関する戦時プロパガンダを映画はあおっている。実際には、ナチス・ドイツによるイギリスの権益に対する脅威を巡る懸念から、チャーチルがエドワード退位を支持するに至ったわけではない。王が“王党”を率いるという噂があった為、むしろ彼は懸命に王位に留めておこうとしていたのだ。

 

即位後、ジョージ6世も妻も大英帝国を守るという見地から宥和政策を支持した。1939年、ユダヤ人避難民達が“こっそりパレスチナに入り込んでいる”ことを知って、ジョージ6世は、外務大臣のハリファックス卿に、“これらの連中が出生国から離れることを防ぐための手段が講じられていることを嬉しく思う。”という手紙を書いている

 

ハリファックスは、ユダヤ人の“無許可移民をチェックすべく”ナチスを奨励するよう、駐ベルリン・イギリス大使に電報を送っていた。後の皇太后、エリザベスは、長年にわたる宥和政策の支持者、ハリファックスと親密だった。ハリファックスとの密接な同意を示していると見なされている彼女の文書の一部は、現在も公開が差し止められたままだ。

 

魅惑的なお話ではある。しかし、監督トム・フーパーと脚本家デヴィッド・サイドラーは繰り返し、手加減をしている。これは、お上による神話化作業について、ほとんど無批判な映画だ。フーパーは、『英国王のスピーチ』を、戦時中、英国空軍に服務して、亡くなった祖父に捧げている。彼はこれを“無益な死”と表現している。祖父の飛行機は作戦から帰還途中だったが、最寄りの空港への着陸を拒否されて、墜落したのだ。

 

制作ノートを引用すれば、彼にとって、ジョージ6世についての映画は“イギリス国民を鼓舞し、戦闘に団結させた”導き手として現われた。1939年、ジョージ6世としての初のクリスマス時の開戦演説で映画は絶頂に至る。次第に大きくなる音楽を背景に、放送局のスタジオと、国中の家庭や工場で演説を聞いている人々のうっとりとした表情のカットが繰り返される。これが、映画中でほぼ唯一、普通の人々の光景だ。演説を終えると、ジョージとエリザベスはバッキンガム宮殿のバルコニーへと向かい、とうとう彼の側についた群衆に歓迎される。

 

時折、本当の懸念に対するヒントもある。ジョージ5世が逝去する前に、バーティと父親は三つの選択肢について話し合う。“我々と、革製長靴と、プロレタリアの奈落の間に、誰がたちはだかるだろう?”

 

後にバーティは、新たに即位したエドワード8世と、進展しつつある政治状況について話し合い、ヨーロッパ王室が直面する革命の脅威について警告する。エドワード8世は“王様業”に忙しいと言い、バーティは“王様業とは不安定な職業です”と答える。

 

社会革命の危機に対する、このような遠回しの言及がこの映画の限界だ。これで、映画の体制順応的教訓を埋め合わせられるわけではない。ジョージ5世は、映画中の議論を驚くべきセリフで要約している。

 

“余が王なら、権力はどこにある? 余が宣戦布告をできるか? 政府を作れるか? 税金を取り立てられるか? いいや! それでも、余が発言する際には、余は彼等の為に発言していると、彼等が思っているがゆえに、余は全権力の座にある。”

 

『英国王のスピーチ』は、イギリス国家の頂点に立ち、政治的関心によって形作られている君主制を、彼等が皆と同じ、感情的トラウマを患う一家ではあるが、国家の長という立場によって、一層困難にさせられているものとして描き出す、かなり陳腐で、大いに好意的な一連の映画の最新版に過ぎない。ローグは、患者の正体を知る前に、王室の一員であることを、年季強制労働に、知らずになぞらえてしまう。エリザベスは、“まあそんなところね。”と同意する。このような取り組み方には、ほとんど価値はあるまい。

 

記事原文のurl:www.wsws.org/articles/2011/feb2011/king-f03.shtml

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日本でも、似たようなセレモニーが今晩あるようだ。恥ずかしながら?これまで、一体何が、誰が、何を受賞したのか全く知らない。

speech、スピーチ、辞書をみると、「演説」だけでなく、「話し方」という意味もある。「言語障害」、speech impediment, speech disorder, speech defectなどと表現されるようだ。邦画名、この両方の意味を含められるよう考えているのだろう。

イギリスのマスコミ・映画界が、この映画を褒めそやすのは当然。

アメリカ史からは、同じテーマの映画は逆立ちしても作れない。日本でも多数の皆様がつめかけられるのだろう。

この映画をご覧になった後、『クイーン』も見たくなった。英国史を勉強したくなった、という勤勉な方々もおられるようだ。

 

名著『拒否できない日本』著者による新刊『中国を拒否できない日本』(題名は『中国も拒否できない日本』の方が相応しいだろう。)の中に

英国こそ真の敵だった」という見出しがある。(164ページ)

『大川周明の大アジア主義』で、英国こそが、米国に対日開戦を使嗾した大東亜戦争の主敵だったのではという仮説を提示した。

とある。『クイーン』を見ても、英国史を少々勉強しても、これには気づくまい。もちろん趣味は人それぞれ。

 

この映画の話で、犯罪被害者が、拉致犯人に、共感、愛情を感じるようになる、ストックホルム症候群を思い出した。国民総ストックホルム症候群。

 

案の定、オバマ大統領、反体制運動を弾圧したと、イラン政府を非難している。

暑くて、酒が呑め、米第五艦隊の司令部を擁する、天国のようなバーレン政府が反体制運動を弾圧し、死者を出した。

クリントン国務長官は「アメリカは暴力行使に強く反対し、民主化に向けた変革の動きを支持します」と述べた。
「すべての人は、平和的に集会を行う権利がある」と指摘したうえで、バーレーン政府に対し、治安部隊の暴力行為に深い懸念を伝えたことを明らかにした。
また、「国民のために、意味のある変革に続くプロセスに戻るよう要求する」と述べ、民主化改革を促した。

大切な盟友、サウジ、クェート、バーレン等、民主主義と無縁の専制王政縁故国家における本当の民主化を許容し、第五艦隊司令部を廃止するのだろうか。そうであれば、日本も独立を認められることになる。眉に唾。眉に唾。

 

 
 
殊能将之のツィッターから。お気に入り。
私は理系だったが数学も理科も苦手で、群も行列も理解できない。
もう一つ、「KARA騒ぎ」ってのもあって、そちらは芸能ネタだが、「空騒ぎ」がシェークスピアの作品だと知っている人間がどれだけいるのだろう。高踏的かつ庶民的なネタだ。

(以下引用)

群ができるラーメン店 RT @Yamate_Hongo: 以前に行列のできないラーメン店として取り上げられましたが、うちは理系が多いので行列くらいできます
小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」から。集団や社会の秩序維持についての新しい視点を提示している。
これまでは

1)法律や規則、およびそれに伴う刑罰や処罰による秩序維持
2)経済原理による損得計算から来る自律的規制

の2点のみが有効な秩序維持方法だと思われていた。だがここに第三の原理

3)美意識の変化(文化的規制力)による秩序維持

という手法が示されたのである。




(以下引用)

 さて、高校生の喫煙は、各学校の生活主任教師の努力や方策とは別のところで、なぜか1990年以降、劇的に減少して、現在では、ほぼ根絶されようとしている。なんという不思議な結末であることだろう。
 タバコの値上げも多少は影響しているのだろう。が、喫煙高校生の劇的な減少の根本的な要因は、おそらく喫煙という文化がポジティブな発信力を喪失したからだ。要するに、タバコは、カッコ悪くなったのである。薄汚いオヤジの、クサくて不経済な習慣。

 何が言いたかったのか、説明する。
 法令の遵守は、罰則による威圧や、社会的な強制よりも、美意識によって達成されるべきだ、ということだ。
 八百長に加担することが、どうにもみっともない、恥ずかしい、きたならしい生き方であるということが、全力士の間で共有されれば、自然にそれは消滅するはずだ。損得や金勘定の利得を超えて。

 相撲の世界から星の貸し借りを根絶するのは、容易なことではない。
 単純に禁止すれば良いという話でもないし、罰則を厳しくすれば解決する問題でもない。なにより、相撲取りの常識(「バレなきゃ良いわけだろ?」ぐらいな)が、どうせ一年や二年では変わらないだろうから。

 でも、これから角界に入ってくる子供たちが番付の上位を占めるようになる頃には、成果が出ているはずだ。
「昔の相撲取りって、星の貸し借りしてたらしいぜ」
「うわ。最悪。だっせー」
 と、そう思っている力士が出世するまで待つことにしよう。
 その頃にまだ大相撲が存続しているのかどうか、むしろそっちの方が心配ではあるが。

殊能将之のツイッターから。発言者は中川いさみか?


(以下引用)

 「どぶねずみ」のように「どぶうさぎ」とか「どぶこあら」とかいたらいやだな。
殊能将之のツィッターから。補足すれば、運動する必要もありません。普通に生活していたら、食事制限だけで痩せます。肥満はすべて食いすぎから起きます。肥満が改善できないのも食いすぎをやめられないからです。運動などやっても食欲を増進させるだけで、食事制限をしなければ瘠せません。薬や健康食品に頼るダイエットなど、満腹に食いながら痩せたいという豚どもの欲望につけこんだ詐欺療法がほとんど。


(以下引用)


【素朴な疑問】1日2000kcalに抑えて軽い運動をすれば、べつに茶なんか飲まなくてもやせるんじゃないのか
竹熊健太郎のツイッターから転載。もう一つ、「イタリアでもホモでありたい」という見事な回文もあった。


(以下引用) *見やすくするため行分けしてある。


正義の味方の特徴
1自分自身の具体的な目標をもたない 2相手の夢を阻止するのが生きがい 3常になにかが起こってから行動
悪玉の特徴
1大きな夢、野望を抱いている 2目標達成のため、研究開発を怠らない 3日々努力を重ねる4失敗してもへこたれない 5よく笑う
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