ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です
管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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第二十五章 大戦前夜
ヤクシーが自分たちを魔物から護っていたという考えを聞いて、ロレンゾはうなずいた。
「そう言えばそうじゃ。ヤクシーという名前を聞いた時から、気には掛かっていたのじゃが、お主の言う通りかもしれん」
「おそらく、その娘には強い守護霊がいるか何かじゃろう」
「しかし、それなら、奴隷に売られるような不幸な運命に遭ったのが解せんな」
「幸不幸はこの世の基準にしか過ぎん。霊界には別の基準があるのじゃろう」
「それも一つの考えじゃな」
ロレンゾはカルーソーに賢者の書を渡そうかと思ったが、イライジャの一件があったので、また今度はカルーソーが妖魔に襲われてはまずいと思って、そのまま宮廷を後にした。
マルスは帰国した翌日オズモンドを訪ねたが、オズモンドはレントへの出発で慌しく、ゆっくり話す事は出来なかった。しかし、オズモンドののんびりとした顔を見ただけでも、マルスは旅の疲れが癒されるような気がしたのであった。
「あのオズモンドという青年は福人じゃな。徳のある男じゃ。いわば、春の気配を持っており、周囲に良い影響を与える男じゃ」
ロレンゾは、そんな風な事を言った。
そう言えば、マルスの運命が大きく変わったのも、考えてみればオズモンドと出会った事からであった。
トリスターナも懐かしそうにマルスを迎えた。
「その後、アンドレとはどうなってます?」
「ええ、手紙は毎月来ますけど、どうなんでしょう。まだ本気で私と結婚したいと思っているのかどうか。私は、あのプロポーズは逆上して口走っただけだと思うんですよ」
「そうは思えませんけどねえ。アンドレは知恵の塊みたいな男ですから、彼が一時の気紛れであんな事を言うとは信じられません」
「でも、お手紙の中味は、なんだか難しいことばかりなんですよ。世界情勢がどうとか、この世の真理がどうとか。女に出す手紙には見えませんわ」
成る程、アンドレの知恵も及ばない事はあるんだな、とマルスは納得した。
「では、オズモンドの方はどうなんです?」
「あら、ジーナさんからお聞きになってませんの? オズモンドさんは、このところずっとジーナさんにお熱なんですのよ。どちらの家族も身分が違いすぎると言って難色を示してますけど、オズモンドさんは本気ですわ」
でもまあ、同じオールドミスで終わるにしても、あの修道院から出て良かったですわ、とトリスターナは美しく微笑んだ。
マルスは、その時、ふと思い出した。
「ところで、やっとこれを取り戻しましたよ」
マルスは、ジルベールの形見のダイヤのペンダントを出して、トリスターナに示した。
「あっ、それはジルベールのペンダント。それではやはりマルスさんは、ジルベールの子供だったのね。いいえ、もちろんそのペンダントが無くても、そうだと思ってましたけど、これで堂々とオルランド家の相続ができますわ」
「相続なんて、そんな事は考えてません。ただ、これで父の行方について、アンリさんに確かめる事ができるのではないかと……」
トリスターナは小首をかしげた。
「さあ、それはどうでしょう。私も何度かアンリに面会を申し込みましたけど、いつも門前払いでしたわ。親類の者たちも皆アンリの味方をして、私の力になってくれそうな人はいないし、私もいつまでもここでご厄介になるわけにもいきませんしねえ。せめて、親の遺産の一部でも貰えたら、一人でなんとか生きていくことはできるんでしょうが」
「大丈夫です。お金の事なら、これから一生、何の心配もありません」
マルスは、ピラミッドから持ち出した首飾りをトリスターナに渡した。これはトリスターナにやろうと最初から考えていた物である。
「まあ、これは何ですの? こんな素晴らしい首飾りは見たことがございませんわ」
マルスはピラミッドの事をトリスターナに話した。
「でも、これは受け取れませんわ。あなたたちが、そんな危険な思いをして命がけで取ってきた物を、ここで遊んでいた私が貰うなんて、出来ません」
その首飾りをトリスターナに受け取らせるのに、マルスは大汗をかき、これなら千人の大軍を相手に戦う方がましだ、と心の底で考えたものであった。
やがて、オズモンドがアンドレからの手紙を携えてレントから戻った。
その手紙は、マルスたちの無事を祝うと共に、マルスたちにレントへ来てアンドレらの軍に加わらないかと勧める内容だった。
「おそらく、アスカルファン軍の中では、マルスの力を自由に振るう事は出来ないだろう。レント国王は、私の思うままに軍を指揮させてくれる。もし、マルスが私の軍に加わってくれるなら、これほど心強いものはない」
アンドレの手紙はそのように書いてあった。マルスとしても、望むところである。アンドレの智謀なら、グリセリードの大軍を相手でも互角に戦いを挑めるだろう。
マルスはピエールとロレンゾに、オズモンド一家とケイン一家の守護を頼み、レントへ向かう船に乗った。
「レントのアンドレの所へ行くのかい。なら、おいらたちも連れて行ってくれよ。また戦争が始まるんだろう? なら、おいらたちも役に立つぜ」
そうマルスに言ったのはジョーイである。彼は繁盛している店を閉めて、マルスと共にレント軍に加わった。もちろん、巨人クアトロも一緒である。
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「妻、小学生になる」のアニメを最終回まで見たが、何と言うか……。
私が、この作品が嫌いであることは何度か書いたが、この設定で話をどう転がすか、という研究心で見続けていたわけだ。単純に「感動ポルノ」と言ってはいけないのだろうし、原作者自身がこうした話に感動する人なのだろう。そして、話の展開自体は、設定の異常さ以外はほとんど破綻は無いのだが、見ていて気色が悪いのは、最後まで続いた。
特に話の中心である「ケイスケ」の気持ち悪さは、このアニメを見続ける上での大きな障害だった。「いい人」ぶっているが、精神的に自立していない赤ん坊なのである。だからこそ、この話が成立するわけだが、私が男だからか、こういう人物を主人公とした話は不快そのものだ。それは、この話と反対に、無軌道無道徳の悪漢を主人公とした話でも同じである。
なお、小学生になった妻と、元の大人の妻は、たぶん両方とも声は悠木碧で、その演技はさすがである。何しろ、天使のようなまどかと、変態サディストのクレマンティーヌのどちらも見事に演じる「声の天才」である。
なお、「スパイ&ファミリー」映画版をネットフリックスでやっていたので、見始めたが、脚本が私の嫌いなO河内一楼でがっかりした。原作のキャラをよく研究して書いたように見える脚本だが、うわべだけの似せ方で、本質的に「変態でサディスト」だと私が考えている人間らしく、「子供受けを狙うなら下ネタ」という内容、しかも「うんこネタ」である。
「スパイ&ファミリー」の急激な失速は、二期が始まる前から、この映画で始まったのではないか。少なくとも、一期で興味を持ち始めていた「子供層」は、この映画でがっかりして、大人も含めてかなりの層が離れたと思う。大衆の大半の趣味は愚劣だというのは確かだが、「スパイ&ファミリー」は趣味のいい人間(私などww)を惹きつける高度なレベルの作品だと読めなかった制作陣や制作委員会の大失敗である。原作者は損害賠償を求めてもいいくらいだ。
私が、この作品が嫌いであることは何度か書いたが、この設定で話をどう転がすか、という研究心で見続けていたわけだ。単純に「感動ポルノ」と言ってはいけないのだろうし、原作者自身がこうした話に感動する人なのだろう。そして、話の展開自体は、設定の異常さ以外はほとんど破綻は無いのだが、見ていて気色が悪いのは、最後まで続いた。
特に話の中心である「ケイスケ」の気持ち悪さは、このアニメを見続ける上での大きな障害だった。「いい人」ぶっているが、精神的に自立していない赤ん坊なのである。だからこそ、この話が成立するわけだが、私が男だからか、こういう人物を主人公とした話は不快そのものだ。それは、この話と反対に、無軌道無道徳の悪漢を主人公とした話でも同じである。
なお、小学生になった妻と、元の大人の妻は、たぶん両方とも声は悠木碧で、その演技はさすがである。何しろ、天使のようなまどかと、変態サディストのクレマンティーヌのどちらも見事に演じる「声の天才」である。
なお、「スパイ&ファミリー」映画版をネットフリックスでやっていたので、見始めたが、脚本が私の嫌いなO河内一楼でがっかりした。原作のキャラをよく研究して書いたように見える脚本だが、うわべだけの似せ方で、本質的に「変態でサディスト」だと私が考えている人間らしく、「子供受けを狙うなら下ネタ」という内容、しかも「うんこネタ」である。
「スパイ&ファミリー」の急激な失速は、二期が始まる前から、この映画で始まったのではないか。少なくとも、一期で興味を持ち始めていた「子供層」は、この映画でがっかりして、大人も含めてかなりの層が離れたと思う。大衆の大半の趣味は愚劣だというのは確かだが、「スパイ&ファミリー」は趣味のいい人間(私などww)を惹きつける高度なレベルの作品だと読めなかった制作陣や制作委員会の大失敗である。原作者は損害賠償を求めてもいいくらいだ。
北野武(ビートたけし)のインタビュー記事の一部である。インタビュアーは渋谷陽一。
ーーそれはやっぱり、たけしさん的な恋愛観というか、人生観が色濃く反映されてますよね。
「うん。なまじね、過去を悔いてね、いい人になろうなんて思った奴はたいてい癌かなんかになって死ぬんだよ」
ーーははははは!
「大体、『仏心』なんだから、仏になっちゃうんだから(笑)。それは駄目だろうっていうかさ、だからもう、いいことあると警戒する。イヤなことは意外にサウナ入ってるようなもんでさ」
ーーははははは。
「耐え忍んだら気持ちいいっていう。要するに、酷い目に遭って解放されたときがいいわけじゃん? すっと人間が生きてて解放されるって、くたばるときなんだから」
ーーそれはやっぱり、たけしさん的な恋愛観というか、人生観が色濃く反映されてますよね。
「うん。なまじね、過去を悔いてね、いい人になろうなんて思った奴はたいてい癌かなんかになって死ぬんだよ」
ーーははははは!
「大体、『仏心』なんだから、仏になっちゃうんだから(笑)。それは駄目だろうっていうかさ、だからもう、いいことあると警戒する。イヤなことは意外にサウナ入ってるようなもんでさ」
ーーははははは。
「耐え忍んだら気持ちいいっていう。要するに、酷い目に遭って解放されたときがいいわけじゃん? すっと人間が生きてて解放されるって、くたばるときなんだから」
第二十四章 アスカルファンへの帰還
自軍の飲料水の大半が、夜の間に何者かに捨てられた事を知ったデロスは激怒した。
見張りの兵士はそれぞれ鞭打ち二十回ずつの処罰をしたが、失われた水は取り戻せない。
それよりもさらにデロスを怒らせたのは、自軍兵士の中に数日後、疫病が発生し、それが同じ夜に食料に何かを入れられたからだと知った事だった。
「なぜ、食料に異常がないか調べぬ。糧秣隊の班長は何と言っておるのだ」
「はっ、食料が水浸しになり、厭な臭いがしている事は分かってましたが、あまりにも大量の被害なので、捨てたらお叱りがあるかと思い、兵たちに食わせたそうです」
「わしたちの物も同じか」
「いえ、高級将校のお食事は、被害の無かった馬車の食料から作ったそうです」
「愚か者め。同じ物を出していたら、もっと早く異常に気付いて、被害を少なくできたものを」
デロスが調べさせると、疫病にかかった兵士の数は一万人以上で、まだ増えそうだという事であった。そして、水の残りは、あと十日の行程に対して、七日分しか無かった。
「疫病にかかった者は、皆、この近くで休養させるがよい。但し、異常の無い者は、全員このまま行軍する。看護は残った者同士でするがよい。水と食料は半分に分けて一つは病人どもに残す。先に行く連中は、三日ほどは飲まず食わずになるが、なあに、砂漠にも多少は水もあるし、草もある。草の根でも噛んで水分を補給すればよい。病気の者は、歩けるようになったらダンガルに向かい、そこでゆっくり休養しておけ。戦が長期戦になったら、その者たちにも出番はあるだろう」
一万人の病人を背後に残し、デロスたちはさらに西海岸に向かった。しかし、その後も患者の数は増え続け、ボワロン北西部の海岸に到着した時には、疫病による死者が三千人、重態の患者が二万人に上っており、軽い患者も五万人近くいた。
マルスたちは、自分たちのした事がこれほどの効果をもたらしたことは知らなかった。
グリセリード軍の水と食料を台無しにした後、夜警に発見されそうになった二人はロレンゾたちの所に逃げ戻り、そのまま大急ぎで出発したのであった。
病人などのせいで行軍の速度の落ちたグリセリード軍よりはるかに早い速度で進んだマルスたちは、それから四日後にはボワロンの北西海岸に着き、そこから小船でアスカルファンに向かっていた。
アスカルファンに着いた一行は、マルスはまずケインの家に、マチルダはロレンゾと共に自分の屋敷に行って、無事な顔を見せたが、ピエールとヤクシーはそのまま宿に残って、長旅の疲れを癒し、風呂の後は、思い切り贅沢な食事と高価な酒を楽しんだのであった。
「いやあ、とにかく無事でよかった。だが、お前、ずいぶん真っ黒になっちまったなあ」
オズモンドに言われたマチルダは、笑って言った。
「あら、これは変装よ。グリセリード人に化けてたの。ねえ」
マチルダは同意を求めて、自分の保護者然と構えているロレンゾを振り返ったが、ロレンゾは首を横に振って言った。
「あの塗料の効き目は数日間だけじゃよ。それは本物の日焼けじゃ」
マチルダは気を失った。
ロレンゾからグリセリード軍の侵攻の話を聞いたオズモンドは、翌日、国王にその報告をした。
オズモンドの報告で、宮廷は上を下への大騒ぎになったが、例によって、重臣たちは、自分こそが総大将になってグリセリード軍に立ち向かいましょう、王様は大船に乗った気持ちでいてください、と大言壮語したりしている。こうした口先の英雄が戦場でまともに働いた例は無いのだが、それでシャルル国王はすっかり安心したようである。
「レントへの救援の依頼は必要ありませんか?」
「まあ、その必要は無いと思うが、わが国への脅威はレントへの脅威でもあるから、レントも一緒に戦いたいであろう。唇滅べば歯が寒い、と言うでな」
対グリセリード軍の総大将に決まったジルベルト公爵が偉そうに言った。
すぐさま、国王からの親書を持って、オズモンドはレントに向かった。
ロレンゾは宮廷に旧友のカルーソーを訪ねていた。賢者の書の解読を依頼するためである。
懐かしげにロレンゾを迎えたカルーソーだが、賢者の書を見て眉をひそめた。
「古代パーリ語か。これはまた難しい物を持ってきたな」
「お主でも無理か」
「まあな。やはり、パーリの人間でないとな。その、ヤクシーという娘はパーリの人間なら、少しは読めるのではないか?」
「それが、その娘は学問嫌いで武術しかしなかったというのでな。パーリの文字もろくろく読めんのじゃよ」
「王家の娘といってもそんなものかの」
「女には教育などしないのが、やはり普通じゃろう」
「しかし、その娘は、自分でも気付かない力を持っているかもしれんぞ」
「なぜそう思う?」
「お主らが魔物の襲撃を受けなくなったのは、その娘が仲間に加わってからじゃろう?」
あっとロレンゾは思った。灯台下暗しとはこの事か。
二期は、毎回あのOP画像でうんざりして見なくなった。あれほど破壊力(自己破壊力)のあるOPは初めてだ。内容も、数回見た限りでは、魅力が無かった。一期とどこがどう違うのかは分からないが、とにかく、魅力が無いのである。原作漫画をかなり忠実に映像化しているとは思うので、アニメ化というのは不思議なものである。作り手の誠実さ、真剣さの度合いが必ず視聴者に伝わるようだ。
Ⅲ期の監督は二期とは別の人であることを心から願う。できれば、一期の監督に戻してほしい。
(以下引用)
【アニメ】「SPY×FAMILY」Season3は2025年10月放送 アーニャ&ボンドのお祝いイラスト公開
カテゴリ漫画・アニメ・声優
転載元: https://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1734767458/
SPYFAMILY_jf_illust
1: muffin ★ 2024/12/21(土) 16:50:58.61 ID:Uk4o3tUd9
https://natalie.mu/comic/news/604821
2024年12月21日
遠藤達哉原作によるTVアニメ「SPY×FAMILY」Season3が、2025年10月より放送される。
これは本日12月21日に千葉・幕張メッセで開催中の「ジャンプフェスタ2025」内で発表されたもの。TVアニメ「SPY×FAMILY」はSeason1が2022年に2クールで、Season2が2023年に放送された。フォージャー家の活躍をアニメで観られる日を、ファンは楽しみにしておこう。なお「SPY×FAMILY」のステージ実施を記念し、キャラクターデザインの嶋田和晃描き下ろしによるアーニャとボンドのお祝いイラストも公開された。
https://ogre.natalie.mu/media/news/comic/2024/1221/SPYFAMILY_jf_illust.jpg
https://ogre.natalie.mu/media/news/comic/2024/0609/SPYFAMILY_Season3.jpg
3: 名無しさん@恐縮です 2024/12/21(土) 16:52:31.55 ID:clQcnFbR0
全然話進まないじゃんこれ
21: 名無しさん@恐縮です 2024/12/21(土) 17:03:56.35 ID:4wxHaX6M0
>>3
だってこれクレヨンしんちゃんみたいなヤツじゃん笑
4: 名無しさん@恐縮です 2024/12/21(土) 16:53:52.64 ID:QF58QLVX0
遠すぎる
5: 名無しさん@恐縮です 2024/12/21(土) 16:54:01.37 ID:Znd42uqp0
アニメの新作よりも続編をきっかけにキャラグッズが発売されることの方が嬉しくなってきた
6: 名無しさん@恐縮です 2024/12/21(土) 16:55:49.40 ID:0po4BrbY0
声優が衰える前にちゃんと完結しとけよ
7: 名無しさん@恐縮です 2024/12/21(土) 16:56:17.43 ID:jfkkg2KN0
アニメの最後に数秒ある提供のとき、トバリがワニに乗ってる映像で吹いてしもた
9: 名無しさん@恐縮です 2024/12/21(土) 16:57:01.98 ID:R0EtXfCb0
作者は本当は「戦争は女の顔をしていない」とか「売国機関」みたいな漫画描きたいんだろうなと… まあ売れて儲けたら次はそういうの描いたらええがな
13: 名無しさん@恐縮です 2024/12/21(土) 16:59:26.24 ID:+u3gGuPK0
>>9
書きたいけどこの人が書くと陰鬱になって打ち切りになるを繰り返しすぎてたまにそういう話差し込むだけで精一杯なんだろな
11: 名無しさん@恐縮です 2024/12/21(土) 16:58:15.88 ID:r9f36oOQ0
2期も数話で止めたし
もうあのブームは来ないよ
12: 名無しさん@恐縮です 2024/12/21(土) 16:58:51.04 ID:hpknWbJn0
そんなのあったな
14: 名無しさん@恐縮です 2024/12/21(土) 16:59:59.84
>>1
2期はクソつまらなかったから
途中で見なくなったなあ
23: 名無しさん@恐縮です 2024/12/21(土) 17:04:55.25 ID:FhNnYG1/0
来年の10月か…生きてるか微妙だわ
30: 名無しさん@恐縮です 2024/12/21(土) 17:16:19.10 ID:IHXF+VQ80
>>23
今からそれを言ってどうするのよ・・・・・・・・
31: 名無しさん@恐縮です 2024/12/21(土) 17:17:15.07 ID:Qp9OTi4V0
シーズン2ってつまらなかったよね
33: 名無しさん@恐縮です 2024/12/21(土) 17:18:26.56 ID:PnKtPU580
>>31
出落ち漫画だからなぁ
37: 名無しさん@恐縮です 2024/12/21(土) 17:27:21.24 ID:FVYMPc560
>>31
アーニャが人気になったんで話がアーニャの学園生活中心になるのはしょうがないんだけど、
まあつまらなかったな
38: 名無しさん@恐縮です 2024/12/21(土) 17:28:15.72 ID:8Tb2Edcj0
もう三期目か、、、人の時間は早いね
40: 警備員[Lv.7][新芽] 2024/12/21(土) 17:34:11.07 ID:p6w3hIiT0
もう旬が過ぎたし、先が気になるものでもないし
46: 名無しさん@恐縮です 2024/12/21(土) 17:38:16.33 ID:ydP+tCKb0
あーにゃの声は癒されるな
Ⅲ期の監督は二期とは別の人であることを心から願う。できれば、一期の監督に戻してほしい。
(以下引用)
【アニメ】「SPY×FAMILY」Season3は2025年10月放送 アーニャ&ボンドのお祝いイラスト公開
カテゴリ漫画・アニメ・声優
転載元: https://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1734767458/
SPYFAMILY_jf_illust
1: muffin ★ 2024/12/21(土) 16:50:58.61 ID:Uk4o3tUd9
https://natalie.mu/comic/news/604821
2024年12月21日
遠藤達哉原作によるTVアニメ「SPY×FAMILY」Season3が、2025年10月より放送される。
これは本日12月21日に千葉・幕張メッセで開催中の「ジャンプフェスタ2025」内で発表されたもの。TVアニメ「SPY×FAMILY」はSeason1が2022年に2クールで、Season2が2023年に放送された。フォージャー家の活躍をアニメで観られる日を、ファンは楽しみにしておこう。なお「SPY×FAMILY」のステージ実施を記念し、キャラクターデザインの嶋田和晃描き下ろしによるアーニャとボンドのお祝いイラストも公開された。
https://ogre.natalie.mu/media/news/comic/2024/1221/SPYFAMILY_jf_illust.jpg
https://ogre.natalie.mu/media/news/comic/2024/0609/SPYFAMILY_Season3.jpg
3: 名無しさん@恐縮です 2024/12/21(土) 16:52:31.55 ID:clQcnFbR0
全然話進まないじゃんこれ
21: 名無しさん@恐縮です 2024/12/21(土) 17:03:56.35 ID:4wxHaX6M0
>>3
だってこれクレヨンしんちゃんみたいなヤツじゃん笑
4: 名無しさん@恐縮です 2024/12/21(土) 16:53:52.64 ID:QF58QLVX0
遠すぎる
5: 名無しさん@恐縮です 2024/12/21(土) 16:54:01.37 ID:Znd42uqp0
アニメの新作よりも続編をきっかけにキャラグッズが発売されることの方が嬉しくなってきた
6: 名無しさん@恐縮です 2024/12/21(土) 16:55:49.40 ID:0po4BrbY0
声優が衰える前にちゃんと完結しとけよ
7: 名無しさん@恐縮です 2024/12/21(土) 16:56:17.43 ID:jfkkg2KN0
アニメの最後に数秒ある提供のとき、トバリがワニに乗ってる映像で吹いてしもた
9: 名無しさん@恐縮です 2024/12/21(土) 16:57:01.98 ID:R0EtXfCb0
作者は本当は「戦争は女の顔をしていない」とか「売国機関」みたいな漫画描きたいんだろうなと… まあ売れて儲けたら次はそういうの描いたらええがな
13: 名無しさん@恐縮です 2024/12/21(土) 16:59:26.24 ID:+u3gGuPK0
>>9
書きたいけどこの人が書くと陰鬱になって打ち切りになるを繰り返しすぎてたまにそういう話差し込むだけで精一杯なんだろな
11: 名無しさん@恐縮です 2024/12/21(土) 16:58:15.88 ID:r9f36oOQ0
2期も数話で止めたし
もうあのブームは来ないよ
12: 名無しさん@恐縮です 2024/12/21(土) 16:58:51.04 ID:hpknWbJn0
そんなのあったな
14: 名無しさん@恐縮です 2024/12/21(土) 16:59:59.84
>>1
2期はクソつまらなかったから
途中で見なくなったなあ
23: 名無しさん@恐縮です 2024/12/21(土) 17:04:55.25 ID:FhNnYG1/0
来年の10月か…生きてるか微妙だわ
30: 名無しさん@恐縮です 2024/12/21(土) 17:16:19.10 ID:IHXF+VQ80
>>23
今からそれを言ってどうするのよ・・・・・・・・
31: 名無しさん@恐縮です 2024/12/21(土) 17:17:15.07 ID:Qp9OTi4V0
シーズン2ってつまらなかったよね
33: 名無しさん@恐縮です 2024/12/21(土) 17:18:26.56 ID:PnKtPU580
>>31
出落ち漫画だからなぁ
37: 名無しさん@恐縮です 2024/12/21(土) 17:27:21.24 ID:FVYMPc560
>>31
アーニャが人気になったんで話がアーニャの学園生活中心になるのはしょうがないんだけど、
まあつまらなかったな
38: 名無しさん@恐縮です 2024/12/21(土) 17:28:15.72 ID:8Tb2Edcj0
もう三期目か、、、人の時間は早いね
40: 警備員[Lv.7][新芽] 2024/12/21(土) 17:34:11.07 ID:p6w3hIiT0
もう旬が過ぎたし、先が気になるものでもないし
46: 名無しさん@恐縮です 2024/12/21(土) 17:38:16.33 ID:ydP+tCKb0
あーにゃの声は癒されるな
田沼雄一という人(映画評論家か)の「スポーツ映画キネマ館」という本を読んでいると、「シコふんじゃった」(周防正行監督)の中に出てくる大学名が、応慶大学とか波筑大学とか教立大学なのだが、まあ、その洒落は誰でも分かるとして、問題は「日本医科大」がどうなるかということだ。
これは、答えを言うと、「本日医科大学」になるのである。
私はこの映画を見たような気もするし、見ていないかもしれないが、このジョークにはまったく気づかなかった。まるで、「今日は医科大学だが、明日は違うよ」という感じではないか。
言うまでもないが「シコふんじゃった」は「ネコふんじゃった」の洒落である。
ちなみに、今、アニメで「バナナフィッシュ」を見ているが、題名の元になっている「バナナフィッシュ」はサリンジャーの「バナナフィッシュには最適の日」から取られていて、バナナフィッシュとは、それを見ると死ぬという伝説の魚らしい。つまり、「バナナフィッシュには最適の日」とは、「死ぬには最適の日」という意味になる。昔は気にも留めなかったことを、この年になって知ることも多い。
なぜ、まったく違う話を続けたかと言うと、「本日はお日柄もよく」というタイトルを書いた瞬間に「バナナフィッシュには最適の日」という言葉を連想したからである。「お日柄もよく」と言っても、何に良い日かはいろいろある、ということだ。「本日」は最初の話に関係する単語である。
これは、答えを言うと、「本日医科大学」になるのである。
私はこの映画を見たような気もするし、見ていないかもしれないが、このジョークにはまったく気づかなかった。まるで、「今日は医科大学だが、明日は違うよ」という感じではないか。
言うまでもないが「シコふんじゃった」は「ネコふんじゃった」の洒落である。
ちなみに、今、アニメで「バナナフィッシュ」を見ているが、題名の元になっている「バナナフィッシュ」はサリンジャーの「バナナフィッシュには最適の日」から取られていて、バナナフィッシュとは、それを見ると死ぬという伝説の魚らしい。つまり、「バナナフィッシュには最適の日」とは、「死ぬには最適の日」という意味になる。昔は気にも留めなかったことを、この年になって知ることも多い。
なぜ、まったく違う話を続けたかと言うと、「本日はお日柄もよく」というタイトルを書いた瞬間に「バナナフィッシュには最適の日」という言葉を連想したからである。「お日柄もよく」と言っても、何に良い日かはいろいろある、ということだ。「本日」は最初の話に関係する単語である。
「ハンター×ハンター」の「殺し屋少年」は、作者のキャラ作りの合理性が際立った特徴になっていると思う。殺しに慣れすぎているために他者を殺すことにためらいが無いし、自分の命すら軽く見ている。そのために大胆な行動(傍目には自殺的行為と思える行動)を平気でやるわけだ。
通常の作者のキャラ作りだと、ここまでの合理性はない。(ちなみに、「キルア」の中には「キル」がある。)
他のキャラの「見えづらい」合理性も同じくである。すべて、個々のキャラの独自の行動原理がある。それこそが、見かけだけではない、真の個性である。だから、個々のキャラが際立っている。
たとえば、今回見た話では、「イカルゴ」という名前の敵が出るが、これはおそらく、彼が「イカ」を理想とするタコ怪物であり、狙撃者だから「ゴルゴ13」から名前を借りて「イカ・ゴルゴ」で、「イカルゴ」という名まえになったのだろう。
イカの姿かたちがタコにとって理想であるという哲学は、分かるような分からないような話だが、まあ、どうせタコの考えることである。実際、世間でも「このタコ!」という悪口はあるが、「このイカ!」という悪口はない。なぜかタコは軽視される存在のようだ。せいぜいが「タコ焼き」で売れる程度で、しかも、タコ焼きの中にタコはほとんど入っておらず、詐欺食物だ。
なお、「ハンター×ハンター」の大きな特徴のひとつは、単なる「友情・努力・勝利」ではなく、その「勝利」に健全な少年漫画的道徳性があることだ。それは「尊敬すべき敵への敬意」である。単なる「あいつは敵だ。敵は殺せ」ではない。
「母殺し」をして生まれた冷酷無残なメルエムを、この作品のラブロマンス(おそらく過去のすべての少年漫画史上最大のラブロマンス。いや、「恋愛」ではなく、昇華された一種の疑似的な母と子の愛情か。コムギの膝の上で死んでいくメルエムの姿は、ミケランジェロの聖母子像、「ピエタ」の中のマリアとキリストである。)の主人公としたのも凄い。
通常の作者のキャラ作りだと、ここまでの合理性はない。(ちなみに、「キルア」の中には「キル」がある。)
他のキャラの「見えづらい」合理性も同じくである。すべて、個々のキャラの独自の行動原理がある。それこそが、見かけだけではない、真の個性である。だから、個々のキャラが際立っている。
たとえば、今回見た話では、「イカルゴ」という名前の敵が出るが、これはおそらく、彼が「イカ」を理想とするタコ怪物であり、狙撃者だから「ゴルゴ13」から名前を借りて「イカ・ゴルゴ」で、「イカルゴ」という名まえになったのだろう。
イカの姿かたちがタコにとって理想であるという哲学は、分かるような分からないような話だが、まあ、どうせタコの考えることである。実際、世間でも「このタコ!」という悪口はあるが、「このイカ!」という悪口はない。なぜかタコは軽視される存在のようだ。せいぜいが「タコ焼き」で売れる程度で、しかも、タコ焼きの中にタコはほとんど入っておらず、詐欺食物だ。
なお、「ハンター×ハンター」の大きな特徴のひとつは、単なる「友情・努力・勝利」ではなく、その「勝利」に健全な少年漫画的道徳性があることだ。それは「尊敬すべき敵への敬意」である。単なる「あいつは敵だ。敵は殺せ」ではない。
「母殺し」をして生まれた冷酷無残なメルエムを、この作品のラブロマンス(おそらく過去のすべての少年漫画史上最大のラブロマンス。いや、「恋愛」ではなく、昇華された一種の疑似的な母と子の愛情か。コムギの膝の上で死んでいくメルエムの姿は、ミケランジェロの聖母子像、「ピエタ」の中のマリアとキリストである。)の主人公としたのも凄い。
第二十三章 グリセリード軍との遭遇
神殿に近い墓地にこっそりとイライジャの屍骸を埋め、簡単な葬儀をした後でマルスたちはイライジャの書斎から、古代パーリ語の写本二冊を探し出し、それを荷物の中に入れて、ダムカルを離れた。
来た時とは違って、なるべく砂漠を避けて、一行は東の海岸回りで帰ることにした。
ダムカルを離れる前に、ヤクシーは人目を避けながら何人かのパーリの女たちに会い、自分の生存を知らせて、必ずここに戻ってくると約束した。女たちは涙を流し、あなただけが希望だとヤクシーに訴えていた。
「なんとかして、パーリをボワロンから、いや、グリセリードから解放しなけりゃあならんな」
ヤクシーや女たちの様子を見ていたピエールは、さすがに同情せざるを得なかったのか、再び旅に出た後、マルスに向かってそう言った。
「それは、そう遠くはなさそうだぞ。見てみろ、あの軍勢を」
マルスが地平の彼方を指した。そこには地平を埋め尽くすかと思われる数の軍隊が、西に向かって行進しているのだった。
「グリセリードの軍隊だ。ボワロンの西に向かっている」
「グリセリードがボワロンに何の用がある?」
「おそらく、ボワロンの海岸からアスカルファンに向かうのだ」
「だが、ボワロンの海岸にはそんな船など無かったぞ」
「何か、軍勢をアスカルファンに運ぶ方法があるのだ。どのようにしてかは、分からんが」
「じゃあ、アスカルファンは風前の灯じゃあねえか」
愛国心など全く無いピエールだが、戦で無辜の民が殺されるのを見殺しには出来ない。
「あの軍勢は少なくとも十万はいそうだな」
マルスの視力を以てしても数え切れない大軍だ。
「幸い、向こうは歩兵がほとんどだ。俺たちは駱駝があるから、奴らよりは何日か早く西側海岸に行き着ける。だが、何とかして、あいつらの数を減らせないものかな」
ピエールの言葉に、マルスはロレンゾを見た。
「一番いいのは、彼らの飲み水を失わせることじゃろうな。それと、食料や武器に損害を与えることだ。そうすれば、自ずと戦力は下がる」
ロレンゾの言葉に、マルスは前回の戦いでグリセリード軍に奇襲を掛けた時の事を思い出した。しかし、こんな砂漠の中で、十万もの軍勢相手に奇襲は不可能である。
「ロレンゾ、姿を見えなくする術を教えてください」
マルスの言葉に、ロレンゾは驚いた。
「魔法はそんなに簡単なものではないぞ。一体、何をしようというのだ?」
「僕があの軍勢の中に忍び込んで、水と食料を駄目にしてきます」
「前にも言ったが、姿を消す術は、催眠術だ。多くの者を相手にしてはできない」
「それでもいいです」
ロレンゾはためらったが、マルスの決意は固かった。
ロレンゾは、マルスとピエールに、ある秘策を教えた。二人で、グリセリード軍に侵入すると言ったからである。
「要するに、気合の問題じゃ。催眠術など使わずとも、お主らが、グリセリード軍の兵士のつもりでいれば、誰一人お主らを疑うまい。だが、少しでも怯えたなら、一発で見破られるだろう」
マルスとピエールは、髪を黒く染め、グリセリード風の表情を作る練習を少しした後、グリセリード軍の方へ向かって歩き出した。
歩きながらマルスは、砂漠の湿地帯に落ちていた、蝿のたかった動物の糞を、水の入った皮袋に入れた。蝿のたかった食物が危険な事をこの時代の人間はあまり知らなかったが、マルスは山の古老から教わっていた。
マルスたちがグリセリードの野営地に着いた時は、ちょうど軍隊が夕食も終わって眠りにつこうとしている頃だった。
星明りだけの闇の中を、マルスとピエールは堂々と近づいていった。
形だけの夜警はいるが、グリセリード軍はまったく敵に対する警戒はしていなかった。十五万もの大軍に対する奇襲など想像も出来なかったし、ここボワロンは、まだグリセリードの統治領だったからである。
これだけの人数がいれば、自分の部隊以外の人間の顔など誰も知らない。マルスやピエールが夜営地の中を歩いていても、どこか別の部隊の御用商人が、小用に立ったのだろうとしか思っていないのである。南部グリセリード風の格好をしたマルスとピエールの姿は完全に周囲に溶け込んでいた。
輜重車には警護の兵士が付いていたが、本気で警戒している者は一人もいない。デロスからは、厳重に警備しろと命ぜられているが、輜重車が狙われた事など一度も無いのだから、心が緩むのも当然だろう。
水だけでニ百台、食料は三百台の輜重車の中で、見張りの遠くにあるものからマルスとピエールはこっそり近づいた。
水の樽は栓を抜いて転がし、食料には溶けた糞便液をかける作業を二人は一晩続けた。
第二十二章 イライジャの死
「そういう訳でしたか」
ヤクシーの話を聞き終わって、イライジャは溜め息をついた。
「なんというご苦労をなされたのでしょう。お可哀想に」
「もう終わったことよ。これまで、王宮でぬくぬくと贅沢をしていた罰が当たったのね」
「そんな……。パーリ王ほど善政を敷かれた方は無いのに」
二人の会話を聞いていたピエールが口を挟んだ。
「天道是か非か、ってところだな。愁嘆場はそれくらいにして、用件に入ろうぜ。あんた、古代パーリ語を読めるかい?」
「わずかならな。なぜだ?」
イライジャは戸惑ったように聞いた。
ロレンゾが懐から賢者の書を取り出す。
「これを解読して欲しいんじゃ。今、世の中が大変な事になろうとしておる。一国の興亡など話にならん、世界の危機じゃ。悪魔がこの世を支配しようとしておるんじゃよ」
「あんたは?」
「わしの名はロレンゾ。魔法を少々使うが、もともと武士上がりで、生憎、学問が今一つでな」
「古代パーリ語か。難物じゃな。少しお借りして、研究してみよう。古代パーリ語の写本がここには何冊かあるから、それと照らし合わせれば、幾分かは分かるかもしれん」
ロレンゾはイライジャに賢者の書を手渡した。
五人は、神殿の奥の庫裏の一室で、久し振りにベッドで寝ることが出来た。
翌朝、目を覚ますとすぐにイライジャの部屋に行ったロレンゾは、部屋の戸が開いているのを奇妙に思ったが、そのまま中に入った。
そこでロレンゾが見たのは、床に横たわるイライジャの血まみれの体の上にのしかかってその喉首に喰らいついている大猿の姿だった。
ロレンゾは大声でマルスたちを呼んだ。
その声に顔を上げた大猿は、ロレンゾを一睨みすると、側の机の上にあった本に手を伸ばし、それを口に銜えて窓からさっと出て行った。
床の上のイライジャは、既に喉を食い破られてこときれていた。
ロレンゾは窓に駆け寄って大猿の行方を目で追った。
「マルス、弓を取って来い! あの大猿が賢者の書を持って逃げた」
ロレンゾの言葉に、マルスは部屋に駈け戻って弓を手にして外に走り出た。
裏庭につないであったグレイに飛び乗り、大猿を追う。
大猿は今しも林の中に姿を消そうとしていた。
一度後ろを振り返って、自分を追うマルスの姿を見た大猿は、跳躍して林の木の枝に飛びついた。
マルスは弓に矢を番えた。大猿の手が枝に掛かった瞬間、マルスの矢が猿の背中に突き立ち、ぎゃっと一声上げて、大猿は木の下に転落した。
マルスは大猿の落ちた辺りに近づいた。
その時、グレイがいなないて棒立ちになった。大猿が跳ね起きてこちらに向かってきたのである。
マルスはさっと踝を返してグレイを後ろに走らせ、離れた所から、数本の矢を続け様に射た。あっと言う間に大猿の体には何本もの矢が突き立った。
大猿の体がぐらりと揺れて、地響きを立てて倒れた。なんともしぶとい生き物だが、今度こそ本当に死んだようだ。
木の下から賢者の書を拾い上げて、マルスはロレンゾたちの元へ戻った。
「もう駄目じゃな。わしらのせいで、何の罪も無い老人を死に至らしめてしまった」
ロレンゾは後悔するように言った。
「なあに、このくらいの年になりゃあ、遅かれ早かれそろそろお迎えの来る頃さ」
ピエールが口悪く言って、おっと、と口を押さえてヤクシーの顔を見た。
「でも、これで賢者の書を解読する事が不可能になったわけじゃない?」
マチルダがロレンゾに尋ねた。
「そうじゃな。どうしたものじゃろう」
イライジャの死体の前に屈みこんでいたヤクシーが立ち上がって言った。
「もしかしたら、イライジャの弟子が古代パーリ語を読めるかもしれないわ」
ロレンゾの顔がぱっと明るくなった。
「その者の名は何と言う?」
「名前はオマー。でも、あの敗戦で子供と老人以外の男はほとんど殺されたんだから、生きているかどうかもわからないわ。生きているとしたら、多分奴隷になっているでしょうね」
当然の対応である。弥助が「侍」になったという史実は無い。単に信長の下男になっただけだ。安土商工会の愚劣な企画が中止になって幸いである。
(以下引用)
織田信長の居城だった安土城跡=滋賀県近江八幡市
織田信長の居城だった安土城跡=滋賀県近江八幡市
© 産経新聞
滋賀県近江八幡市の安土町商工会は19日、来年1月に予定していた新春講演会「信長と弥助 本能寺を生き延びた異国の侍」を中止すると発表した。講師は日大准教授のトーマス・ロックリー氏が務めることになっていた。同会は「会員や地域の人の参加を想定していたものだったが、批判的な意見を多くいただいたため、中止することにした」としている。弥助は織田信長に仕えた黒人だが、史料が少なく、どのような立場だったか不明。しかし、弥助を「侍」だと断定する演題で、ロックリー氏にはそういう内容の著書もあることから、批判の電話やメールが寄せられたようだ。
講演会は2025年1月22日に同市の万博国際交流プログラム活用事業として開催される予定だった。信長の居城だった安土城跡があることから、関連するイベントを考えたという。安土町商工会は19日、ホームページで「多くのご意見を頂戴いたしました。これらの状況を真摯に受け止め、協議を重ねた結果、講演会を中止させていただくこととなりました」という声明を公表。「今後も地域社会に貢献できる活動を目指して邁進してまいりますので、何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます」としている。
今年5月、フランスのゲーム会社による人気シリーズ最新作『アサシン クリード シャドウズ』の主人公の一人に、屈強な侍として描かれた弥助が〝採用〟されるという設定が発表され、SNSなどで批判の声が上がった。日本史を題材にしたゲームで史実に反した登場人物やストーリーが採用されることは珍しくないが、すでに海外で弥助についての不確かな歴史を信じている人がいる所に、影響力のあるゲームがその拡散を後押しするという懸念が強まったようだ。ロックリー氏は、弥助の海外への周知に大きな役割を果たしたとされる。
(以下引用)
織田信長の居城だった安土城跡=滋賀県近江八幡市
織田信長の居城だった安土城跡=滋賀県近江八幡市
© 産経新聞
滋賀県近江八幡市の安土町商工会は19日、来年1月に予定していた新春講演会「信長と弥助 本能寺を生き延びた異国の侍」を中止すると発表した。講師は日大准教授のトーマス・ロックリー氏が務めることになっていた。同会は「会員や地域の人の参加を想定していたものだったが、批判的な意見を多くいただいたため、中止することにした」としている。弥助は織田信長に仕えた黒人だが、史料が少なく、どのような立場だったか不明。しかし、弥助を「侍」だと断定する演題で、ロックリー氏にはそういう内容の著書もあることから、批判の電話やメールが寄せられたようだ。
講演会は2025年1月22日に同市の万博国際交流プログラム活用事業として開催される予定だった。信長の居城だった安土城跡があることから、関連するイベントを考えたという。安土町商工会は19日、ホームページで「多くのご意見を頂戴いたしました。これらの状況を真摯に受け止め、協議を重ねた結果、講演会を中止させていただくこととなりました」という声明を公表。「今後も地域社会に貢献できる活動を目指して邁進してまいりますので、何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます」としている。
今年5月、フランスのゲーム会社による人気シリーズ最新作『アサシン クリード シャドウズ』の主人公の一人に、屈強な侍として描かれた弥助が〝採用〟されるという設定が発表され、SNSなどで批判の声が上がった。日本史を題材にしたゲームで史実に反した登場人物やストーリーが採用されることは珍しくないが、すでに海外で弥助についての不確かな歴史を信じている人がいる所に、影響力のあるゲームがその拡散を後押しするという懸念が強まったようだ。ロックリー氏は、弥助の海外への周知に大きな役割を果たしたとされる。