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ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です 管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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ダニエル・キイスの自叙伝「アルジャーノン、チャーリィ、そして私」を読んでいると、こういう一節があった。

「それはパリ左岸の芸術家のたまり場のカフェ〈ドゥー・マゴ〉でもなく」

という一節だが、これを読んで私は初めて「ドゥマゴ文学賞」の「ドゥマゴ」の意味が分かったのだった。ドウマゴ文学賞は若いSF作家(志望者)のための文学賞だったと思うが、筒井康隆も選考委員で、川上弘美はその受賞者だった記憶がある。(現在もある文学賞かどうかは知らない。)
ドゥーの意味は分からないが、magotは「小人、小男」の意味があるようだ。

なお、この自叙伝は、ダニエル・キース(訳者の小尾芙佐は「キイス」と書いている)が「アルジャーノンに花束を」という作品に至るまでの「精神的冒険」の小説でもある。つまり、彼がほとんど前半生を使って見つけ出そうとした、彼の強迫観念ともいうべき存在(自分が書きたい作品の核)への探求(クエスト)の旅である。自叙伝には稀な、「嘘の無い自叙伝」であり、魂を籠めた作品がどのようにして生まれるかのレポートである。若い作家志望者には非常に有益な書物だろう。
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