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プロ野球12球団合同トライアウトの2回目が20日、神奈川県川崎市のジャイアンツ球場で行われた。今回は投手10名、野手8名の合計18名が参加。カウント1ボール、1ストライクからのシート打撃方式で行われ、投手は打者4人、打者は投手5人と対戦した。
最も目立ったのは参加メンバー最年長の37歳・藤井秀悟(前横浜DeNA)。かつての最多勝左腕は多くのファンの拍手に送られてマウンドに立つと、打者4人をパーフェクト、2奪三振と実力を発揮。降板時にも多くのファンから歓声を浴びた。
一方、帝京高時代には1年夏から甲子園登板を果たし、早くから注目を浴びていた伊藤拓郎(前DeNA)は2打数1安打、2四球とコントロールを乱し、思うような結果を残せず。また、かつては中継ぎエースとしてフル回転した西村憲(前阪神)、川崎雄介(前埼玉西武)、甲藤啓介(前オリックス)らも安打、四球を許し、本来の投球を披露できなかった。
打者では、2008年に史上初のプロ初打席サヨナラ本塁打という鮮烈なデビューを飾った加治前竜一(前巨人)が奮闘。4打数2安打1四球という結果で、集まったスカウト陣へ現役続行の猛アピールを行った。
(取材協力:ベースボール・タイムズ)
投手:塚田 晃平(元広島、25歳)
野原 祐也(元阪神、29歳) 3球目136キロを打ち上げ、一塁後方へのフライ。
角 晃多(前ロッテ、24歳) カウント2-2からの3球目134キロを見逃し三振。
又野 知弥(前ヤクルト、22歳) 2球連続ファウルの後、4球目の124キロ変化球に空振り三振。
深江 真登(前オリックス、27歳) 2球目134キロのストレートを打ち上げてセンターフライ。
これで全選手のシート打撃が終了した。
投手:山崎 正貴(前オリックス、25歳)
村田 和哉(前日本ハム、29歳) 初球140キロ。6球目の120キロを打ってレフト前に落ちるヒット。
西川 拓喜(前オリックス、27歳) ファウルで粘った後、フルカウントからの7球目が外角に外れてフォアボール。
星 秀和(元西武、28歳) 初球の118キロ変化球に快音を残してライト前ヒット。
加治前 竜一(前巨人、29歳) 2球連続ファウルの後の3球目は120キロの変化球に空振り三振。
投手:岸 敬祐(前ロッテ、27歳)
野原 祐也(元阪神、29歳) 2球目121キロの変化球を捉えるもセンターフライ。
角 晃多(前ロッテ、24歳) カウント2-2からの5球目を打ってセカンドゴロ。
又野 知弥(前ヤクルト、22歳) 初球ストライクの後の2球目131キロを捉えてセンター前へのクリーンヒット。
深江 真登(前オリックス、27歳) フルカウントからの5球目112キロ変化球に空振り三振。
前ヤクルトの又野が4打数2安打と結果を出しつつある。
投手:伊藤 拓郎(前DeNA、21歳)
村田 和哉(前日本ハム、29歳) カウント2-2からの3球目 135キロ内角ストレートに詰まってセカンドゴロ。
西川 拓喜(前オリックス、27歳) 初球ボールの後の2球目134キロストレートを打ち、センター前へゴロで抜けるヒット。
星 秀和(元西武、28歳) 2球連続ボールの後、3球目も大きく外れてフォアボール。
加治前 竜一(前巨人、29歳) 3球連続ボールでフォアボール。
かつて甲子園を沸かせた帝京高出身、伊藤拓郎も2打数1安打、2四球という結果に終わる。
投手:西村 憲(前阪神、28歳)
野原 祐也(元阪神、29歳) カウント2-2からの3球目136キロをひっかけてセカンドゴロ。
角 晃多(前ロッテ、24歳) 3球目の137キロストレートをうまく捉えてレフト前へのクリーンヒット。
又野 知弥(前ヤクルト、22歳) フルカウントからの4球目136キロストレートを芯で捉え、レフト越えの二塁打。
深江 真登(前オリックス、27歳) 初球ボールの後の2球目133キロを打ち、一、二塁間を抜くライト前ヒット。
阪神の中継ぎでフル回転した西村は4打数3安打と厳しい結果に終わる。
投手:川崎 雄介(前西武、32歳)
村田 和哉(前日本ハム、29歳) フルカウントからの4球目116キロ変化球が外角へ外れてフォアボール。
西川 拓喜(前オリックス、27歳) 初球で一塁走者・村田が二盗成功。3球連続ボールで2者連続フォアボール。
星 秀和(元西武、28歳) フルカウントからの5球目133キロが低めに外れて3者連続フォアボール。
加治前 竜一(前巨人、29歳) カウント2-2からの3球目 118キロ変化球に空振り三振。
パ・リーグの最優秀中継ぎ投手にも輝いたこともある川崎だが、3四球と厳しい結果に。
投手:藤井 秀悟(前DeNA、37歳)
マウンドに上がる藤井に今日一番の拍手が送られる。
野原 祐也(元阪神、29歳) カウント2-2からの3球目133キロに詰まってセカンドゴロ。
角 晃多(前ロッテ、24歳) ストライク、ファウルの後の3球目で空振り三振。
又野 知弥(前ヤクルト、22歳) 5球連続ファウルで粘るも、最後は118キロのチェンジアップに空振り三振。
深江 真登(前オリックス、27歳) カウント2-2からの3球目。133キロのストレートに詰まってショートゴロ。
藤井、スタンドから大きな拍手。歓声に右手を挙げて応える。
投手:井坂 亮平(前楽天、30歳)
村田 和哉(前日本ハム、29歳) 2球連続ボールの後の3球目を捉えるも、ショートライナー。
西川 拓喜(前オリックス、27歳) 初球116キロの変化球に詰まってセカンドゴロ。
星 秀和(元西武、28歳) フルカウントからの4球目124キロ変化球がワンバウンドとなって四球。
加治前 竜一(前巨人、29歳) 3球目133キロを捉えて三遊間を抜くレフト前ヒット。
井坂は3打数1安打という成績。加治前が2打席連続安打と結果を残す。
投手:甲藤 啓介(前オリックス、31歳)
野原 祐也(元阪神、29歳) 初球ボールの後の2球目139キロを打って、サードへのボテボテの当たりで、内野安打。
角 晃多(前ロッテ、24歳) 初球133キロを打ち上げる。センター前に落ちるヒット。
又野 知弥(前ヤクルト、22歳) 初球140キロのストレートに快音を残すも、セカンド正面へのライナー。
深江 真登(前オリックス、27歳) カウント2-2からの3球目がインコースへ大きく逸れてデッドボール。
かつては、ソフトバンクの中継ぎの柱として活躍した甲藤だが、3打数2安打という成績に。
投手:藤谷 周平(前ロッテ、27歳)
村田 和哉(前日本ハム、29歳) 初球を叩くもレフト正面へのフライ。
西川 拓喜(前オリックス、27歳) 初球ボールの後の2球目137キロを左中間へはじき返す。
星 秀和(元西武、28歳) 初球を打ってピッチャーゴロ。
加治前 竜一(前巨人、29歳) 初球135キロのストレートを打ち、センターオーバーの二塁打。
藤谷は打者4人と対戦して4打数2安打という結果に終わる。
多くのファンで埋まったスタンド
18名の選手が集合
見どころ
プロ野球12球団合同トライアウトの2回目が20日、神奈川県川崎市のジャイアンツ球場で行われる。
9日に行われた第1回合同トライアウトでアピールに成功した選手はすでに各球団の秋季キャンプに参加し、来季の所属球団を決めている。今回参加する選手にとってが、現役続行へ最後のチャンス。再びユニホームを着られる選手はいるのか? 注目の模様を速報する。
(取材協力:ベースボール・タイムズ)
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