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ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です 管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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「徒然なる闇鍋話」というブログから転載。
高校野球経験者のブログらしい。見つけたばかりだが、面白い経験談がいろいろありそうだ。
引用記事は長いので、2回に分けて載せるかもしれない。


(以下引用)



67話:部活動の予算


お金が全てとは言いませんが、お金があれば大概の問題が解決できるのも確か。
 学校から支給される来季予算の獲得に絡んだ話し合いやら騒動やら、学園モノの漫画やら小説なんかでは定番ネタと言って良いほどですね。
 まあ、リアルの生徒会にそんな権限はないとか、実際に予算を決めてるのは教師だからねとか、ツッコミどころはさておいて。
 いや、私も高校時代にほかの部活の人間に文句というか、嫌味を言われたことがあるんですよ。

『野球部だけ優遇されすぎてる』と。

 ほほう、優遇ときましたか。
 実際に会計報告されてる数字を信頼するならば、当時学校から野球部に支給されてる金額は年間34万ぐらいでした。
 ほかの体育会系部活が20~30万ぐらいだったから、うん、確かにね、確かに野球部に支給されてる予算は多いね。
 だが、以前語ったこともあるが、部員から徴収される部費は1ヶ月1万でした。
 保護者会費とか、遠征費とか、そういうものを抜きにしてのお話。
 学校から支給される年間予算なんか、部員から徴収される1ヶ月分の部費総額に遠く及ばないのです。
 と、いうか……部費、保護者会費、遠征費、用具費用を合わせて、部員は年間で一人頭数十万円を負担していることになる。
 サッカー部、ラグビー部、ソフト部、バレー部、柔道部、陸上部などの人間に、じゃお前ら年間でどれだけカネ払ってる?などと聞いたことがあるのですが、ふはははは。
 意外にも、陸上部が一番負担が大きかった。
 で、学校の予算を見ると……ああ、予算決める人間も馬鹿じゃないわと納得できるのです。
 いや、ほかの学校のことは知りません。(笑)
 まあ実際、他の部活では、テーピングとかコールドスプレーとかある程度部費で買ってるとか聞いて、野球部員は血涙モンで絶叫しましたがな。
 野球部だと、ほぼ個人の自腹ですので。
 まあ、そういう話になると『そもそも野球部はなんでそんなに金がかかるのよ?』という疑問がほかの部活の連中に浮かぶそうで。

 未経験者は知らない、意外な事実。
 軟式野球と違って、硬式野球の金属バットは、結構壊れます。

 ナ、ナンダッテー!

 ははは、1本2~3万円(当時)だ。
 金属バットは金属ですからね、硬球とガンガン正面衝突させるうちに反発力が低下し、ついには割れてしまいます。
 実際、新品のバットほどよく飛びます(強い打球が打てます)。
 ちなみに、割れたり、表面にヒビが入ったバットは、(公式)試合前の審判のチェックによって、使用許可が出ません。
 時には試合中に割れることもあり(割れると、打った時の音でわかります)、そういう時は審判が使用許可を取り消します。

 試合用~練習用~割れたらテーピングを巻いて素振り、トスバッティング用。
 まあ、これが金属バットの一生の流れですが、試合で使えなくなるまでの期間は長くて1年ほど、短くて半年程度。
 もちろん、バットの数が少なければ少ないほど、寿命を迎えるまでの期間は短くなります。
 私のいた野球部は、試合用の金属バットを8~10本準備して……それとは別に打撃練習用の特殊金属バット(壊れにくい)を使って練習してました。
 うん、金属バットは消耗品なので、できるだけそれを使わない練習をする……これが、運動部における経済的制限ですね。

 はい、練習で使ってるバットと、試合で使うバットが別物って、それは本当の意味での練習になってませんね。(笑)
 だから、大会前の特別なバッティング練習のみ、試合用のバットを使って練習を……。

 憎い、予算が(ここより)潤沢だった、T校とかN校が憎い。

 ちなみに、安価な竹バット(当時は7千円ぐらいだったか)というものがあって、トスバッティングやらティーバッティングなどで使用。
 ただ、芯を外すと痛いというか、下手をすると親指を骨折したりします(疲労骨折)。
 結局、金属バットを使って練習できる時間は貴重でしたね……いや、お金があれば話は別ですけど。(笑)
 割と当てはまるのですが、打撃練習を重視する高校は予算が多く、守備練習重視の高校は予算がカツカツだったりするケースが……。

 未経験者は知らない意外な事実2。
 硬式野球ボールは高価で、消耗品。

 私は軟式野球出身だったので、中学最後の大会を終えてすぐに自分で硬式野球ボールを買いました。
 軟式と硬式は全然違うと聞いてましたが、そもそも硬式ボールに触れたこともなかったのです。一日でも早く慣れるためには必要だろうと考えてのことです。
 公式試合球を1個、練習用の硬球を3個。
 試合球1個:1700円。
 練習球1個:1100円。
 全部で5千円なり……中学生の私には痛い出費でしたのでよく覚えてます。
 おお、これが高級…いや、間違ってないけど硬球かと、握ったり挟んだり、とにかく手になじませて、子供の頃から得意の、1人壁当てキャッチボール。

 なんということでしょう、わずか1日で表面の革がボロボロにささくれてしまいました。
 なんか、色々と軟式ボールとは違うぞとようやく認識したのは良い思い出。

 さて、野球部専用グランドがあって、地面が黒土(きめ細かくて、ボールが傷みにくい)なんて学校ならいざ知らず、普通の赤土グランドで練習すると、ボールの寿命はいかほどか。
 半年、もちません。(笑)
 さて、ボールの一生。
 練習試合使用ボール~試合前練習用ボール~ティーバッティング用ボール。
 守備練習用ボール~雨天用守備練習用ボール~ティーバッティング用ボール。
 打撃マシン用ボール~ティーバッティング用ボール。

 基本、糸が切れたり革がめくれたりするとゴールというか、ガムテープでぐるぐる巻きにして、ティーバッティングぐらいしか使い道がなくなります。
 昔の漫画などでは、はがれた革をまた縫い直して……なんてシーンが散見できますし、私より年配の人間が『昔はもっと大事に道具を』などとくだを巻いたりしますが、私に言わせりゃそんなものはただの自己満足です。
 本当の意味での練習とは試合と同条件で行われるべきで、素人が縫い直して表面ボコボコのボールを使っての投球、打撃、守備が、練習になるはずありません。
 指先の力加減、皮一枚の感覚、そういった部分でしのぎを削るのがスポーツですから、そこを蔑ろにするのは本末転倒。
 ちなみに、軟式と違って硬式ボールは水に濡れると水分が吸収されて重くなります。ついでに重心も狂います……つまり、使えなくなります。(笑)
 もちろん、雨の日の守備練習という練習(笑)もやらなければいけないので、普通の守備練習には使えない程度のボールを使って練習します。

 どうでしょう、ボールの消耗品度がじわじわと理解できてきたのではないでしょうか。
 私が現役の時は成績が結構良かったので寄付金が結構集まったというか……多分、マシン用ボールも含めて年間平均30ダースぐらい購入してたんじゃないかと。
 試合用は別で。
 うん、学校から支給される予算なんか、ボールだけで吹っ飛びますね。
 ちなみに、プロ野球では1試合に試合球を4ダース準備するそうです。
 表面にささくれができたら交換、フェンスにぶつかったら(重心がずれるので)交換……など。
 高校野球地方予選などでは、1試合ではなく1日に1ダースぐらいを用意。
 まあ、予算の関係で交換したはずのボールが、また元に戻って試合に使われたりします。(笑)
 ナイターなんかも、電気代がかかるのでできるだけ使わないように審判は試合を急ぎます。
 全力疾走とか、キビキビした動きが高校生らしいとか適当な理由をでっち上げてますが、基本的に試合進行を早めるための理由付けでしかありません。

 もう、この2つだけでお腹いっぱい。(笑)
 打撃マシンとか、フェンスの張替えとか、細々とした日常消耗品とか……野球部の活動は、学校の予算とはほぼ関係ないところの部員から徴収される部費によって運営されております。

 余談というか、笑えない笑い話をひとつ。
 試合前に審判が各チームの提出したバットを検査する……じゃあ、検査に通らなかったらどうなるの?
 私とは半世代程違う、某地域の予選において。
 某校の持ち込んだ金属バット3本は、全て表面に小さなヒビが。
 なんということでしょう、その高校は試合で使用できるバットがなくなってしまったのです。(笑)
 恥を忍んで監督さんが、対戦校の監督に頭を下げました。
 (攻撃時に)バットを貸してもらえないだろうか?
 さて、この対戦校……それほど強くないというかむしろ弱い学校で4年連続初戦敗退しており『今年こそ1回戦突破』という目標を掲げていたのです。
 頭を下げる相手校の監督を見て、悪魔がささやきます。

 これって、拒否したらうちの不戦勝?

 いや、正々堂々と戦って勝つ。
 これが、高校野球で、生徒たちへの教育だ。

 ……5年連続初戦敗退となったそうな。


 学校生徒数の少ない、部員も少ない野球部だと、金属バットを確保するのもなかなかに経済的負担が大きいってことですね。
 実際に、試合の際にバットの持ち込みが3~5本ぐらいの学校は普通にあります。
 選手一人一人個性があるわけで、個性があるということはそれに応じたバットの種類があるわけで、3~5本だと選手がバットに合わせるレベルになってしまいます。
 スポーツにおいて、経済的制限はかなりのハンデです。

 某漫画で『甲子園目指すなら年間2000万用意しろ』ってなセリフがありましたが、あれは結構現実的な金額だと私は思いましたし、経験者は皆納得できたのではないかと。
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