私はテレビを見ないというか、見られないので、ヌートバーのパフォーマンスも知らないが、下の記事はこの事件をうまく解説している。確かに、相手チームの失策の直後にやっていいパフォーマンスではないだろう。まあ、そもそもヌートバーの胡椒挽きのジェスチャー自体が私には意味不明である。胡椒挽きが野球のプレーとどういう関係があるのか。胡麻摺り、とは違うのは分かるが。
高校生男子というのはだいたいがバカであり、中でも運動部員の馬鹿比率は高い。その行動を抑制しないと、馬鹿行動が馬鹿行動を呼ぶだろう。
(以下引用)
【センバツ】「ペッパーミルパフォ」がダメな本当の理由 元NPB審判員記者が解説
<第95回選抜高校野球 第1日 山梨学院・東北>初回無死、山梨学院・進藤の失策で出塁した金子ニペッパーミルパフォーマンスをする東北ナイン(撮影・平嶋 理子)
◇第95回選抜高校野球大会1回戦 山梨学院3―1東北(2023年3月18日 甲子園) 2点差で敗れた東北の佐藤洋監督は「いつもらしい東北の野球はできた」とナインをねぎらったが、試合中のパフォーマンス“禁止”に憤りを隠せなかった。初回、先頭の金子和志内野手(3年)が遊失で出塁し、こしょうをひくような「ペッパーミル」パフォーマンスを披露した。WBC準決勝進出を果たした侍ジャパンのヌートバー(カージナルス)が見せる、恒例のポーズ。だが、攻撃終了後に一塁塁審から「パフォーマンスは駄目」と注意された。「これだけ野球界が盛り上がっているのに。なんでこんなことで子供たちが楽しんでいる野球を大人が止めるのかな」と指揮官。「高野連にけんかを売るかもしれないですけど、日本中が盛り上がっているしなんであれが駄目なの。駄目な理由を聞きたい」とした。 大会本部は「高校野球としては不要なパフォーマンスやジェスチャーは、従来より慎むようにお願いしてきた。試合を楽しみたいという選手の気持ちは理解できますが、プレーで楽しんでほしい」と見解を発表した。 佐藤監督は「駄目な理由を聞きたい」と言った。大会本部は数行の文書で回答。到底、納得するとは思えない。ただ、NPBで審判員を務めた経験がある記者も、同様のケースであれば注意しただろう。 過去の甲子園大会でも過剰なゼスチャーをした選手が注意されることはあったが、近年はある程度、許容されてきた。だが、今回は場面が悪かった。相手の失策で出塁した場面。「本家」のヌートバーがメジャーで同様の行為をすれば、次打席で報復死球が待っているだろう。ファンを熱狂させるパフォーマンスも「安打」の場面でこそ。場面を間違えれば相手への不敬として審判員から注意されるのは当然だ。 一方、大会本部の回答も説明不足だった。「不要なパフォーマンスやゼスチャーは従来より慎むようお願いしてきました」。これで現場の審判員は今後、小さなガッツポーズも見逃せなくなる。この試合で東北の先発・ハッブス大起(3年)はピンチをしのぐ度に大きくガッツポーズ。しかし、審判員からの注意はなかった。これは注意の判断基準に「場面」が大きく関わっていることを示している。 大会本部もせめて「相手への敬意を欠くと誤解を与える場面では控えるように注意した」とすれば、誰もが納得し、混乱を生まなかっただろう。現場の審判員は適切な処置をした。運営側はもう少し丁寧に理由を説明してほしい。高校野球は教育の一環ではないのか。「理由」が分からなければ、選手も失敗から学ぶことができない。(元NPB審判員、アマチュア野球担当・柳内 遼平)
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