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ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です 管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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安部昌彦の記事で、私はこの人の「見る目」にはあまり信頼を置いていないのだが、下に書かれていることは私の見方とほぼ同じで、苦笑いをしてしまう。特に頓宮の打撃の「一瞬の間」に気づいたのは私だけではなかったのは嬉しいような悲しいような。「持っているパワーをすべて使い切るのではなく、ちょうどホームランになるぐらいの出力でスイングする」というのも、私が頓宮の「速く振ろうとしない」スイングについて言ったのとほぼ同じだろう。その時に書いたと思うが、宮本武蔵が「五輪の書」で言っている「刀は速く振る必要はない」と頓宮の「ちょうどホームランになるぐらいの出力でスイングする」は合致しているように思う。


(以下引用)




 頓宮のバッティングに技術を感じ始めたのは、昨年のことだ。大学のリーグ戦ではストレートを待っているのにチェンジアップをあっさり神宮球場の左中間に運んでみたり、追い込まれてから相手の勝負球をカットするように逆方向にライナーで打ち返してみたり……強引に引っ張らず、相手のボールにタイミングを合わせて、一番ヒットになりそうなところに弾き返す。

 2月のキャンプで見た頓宮のバッティングが、そのとおりの打ち方だった。フリーバッティングでは、昨年25本塁打のステフェン・ロメロと並んで打っても、まったく遜色ない打球がセンター中心に飛んでいく。

 紅白戦では、追い込まれてから落ちる系のボールに対して、踏み込んでから一瞬間(ま)を置き、左中間スタンドに持っていった。

「そのスイングでどうしてあんな打球を……」と思わせるほどの軽いスイング。持っているパワーをすべて使い切ることなく、ちょうどホームランになるぐらいの出力でスイングする。それでもしっかりバットを振り抜いているから、打った瞬間、スタンドインとわかる堂々のホームラン。ルーキーの技ありの一発に、スタンドから拍手が沸き起こる。

 そして頓宮のもうひとつの見せ場は、プロに入ってからコンバートされたサードの守備だ。深いポジショニングは、肩に自信があるというなによりの証拠。それに三遊間への打球のスタートもなかなか反応が鋭い。

 181センチ98キロの巨体でありながら、動きが軽やかで、柔軟な身のこなしがさまになっている。学生の時も、本職の捕手だけでなく、一塁をこなし、何試合か三塁も守ったことがあったと記憶している。どのポジションでもやってのける運動神経のよさが、長距離砲・頓宮の大きな“付加価値”と見ていた。



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