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ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です 管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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日本の野球では打者が打者有利のカウントでファールを繰り返し、結局凡退することが多いという指摘はまさにその通りだと思う。
逆に、投手有利のカウントで外角への際どい球を続け、結局打者に粘られてその優位性を失うことが多い、という指摘もその通りで、それが球数が多くなる原因で、投手生命を短くする原因のひとつだというのもいい指摘だろう。
要するに、大胆さが足りないし、相手と「勝負する」気持ちが欠如しているのである。
たとえ相手が4億円5億円もらっている打者で、こちらが一軍に上がったばかりの年俸500万円の投手だろうが、勝負の場では対等である。相手と勝負する勇気を持てない打者や投手はプロ野球をやめたほうがいい。
監督やコーチも、勝負に行って負けた選手は責めるべきではない。勝負させるためにその場を与えたのだから。ファンの見方も同様だ。潔く勝負して負けた選手は褒めこそすれ、批判すべきではない。ところが、「負けては意味がない」と、すべてを結果論で語るのが日本流なのである。





★(4)


 日本のオールスターチームがMLB(米大リーグ)で戦ったらどうなるか?


 そこそこやれる、と私は見ている。そこそこのレベルを保ち、恥をかくことはないだろう。投手はいい。だが、メジャー流にアジャスト(適応)することを学ばなくてはならない。


 日本の打者は、もっと攻撃的になることを求められる。日本の打者は相手投手の球を反対方向に打ってきた。そのように教えられてきたからだ。


 MLBの右打者は打球を左方向に引っ張る。日本の右打者は右へ、左打者は左へ打つ傾向が強い。日本ならそれでもいい。だが、MLBの投手の球は非常に速く、鋭く内角に食い込んでくる。これは適応が難しい。青木宣親(現ヤクルト)はメジャーでこれに適応した1人だ。日本時代にはなかったスイングを身につけ、バットのヘッドが先に出るようになった。


【元巨人 クロマティが斬る】日本のオールスターがMLBで戦ったら…「そこそこやれる、恥はかかないだろう」: 青木はメジャー流に見事に対応した打者だ(リョウ薮下撮影) © zakzak 提供 青木はメジャー流に見事に対応した打者だ(リョウ薮下撮影)

 メジャーではよりハードにプレーする必要がある。私見だが、その点では韓国の選手の方が改善されてきたように感じる。韓国の選手の方が、より攻撃的なスイングをし、内角の速球も打てるようになってきた。アメリカの選手はカウント3-1と有利な展開で、よりいい結果を出している。そういうカウントでの失投を見逃さない。日本ではそこでファウルを繰り返したあと、平凡なフライに終わるシーンが目立つ。


 監督も同様。日本の監督は保守的で1点を小刻みに取るスモール・ボールを好む。走者が出ると判で押したように送りバントをする。先取点が大切だという。しかし、送りバントはアウトを1つ相手に献上する行為だ。


 セーフティーバントやヒットエンドランの方が効果的だ。あるいはアメリカの監督は、走者をためて一気に3ラン本塁打を求める。この方が相手に与えるダメージが強烈だ。しかし、日本の監督はあくまで控えめで、そうしたチャンスを自らつぶしている。


 日本の投手は早めに2ストライクと追い込んだあと、同じパターンを繰り返す。3球続けてストライクゾーンの外に投げるのだ。これでカウントを悪くし、さらにファウルが増える原因にもなる。観戦している者が疲れる。もちろん投手自身も疲れる。腕に悪い。先発投手は1試合に140球、150球と投げ込み、次第に腕を痛めていく。ダルビッシュ有がいい例だ。日本の監督は投手を引っ張り過ぎる。


 アメリカの投手は誰もが100マイル(161キロ)を越す剛速球を投げるようになった。これがトミー・ジョン手術につながっている。アメリカが現在抱えている問題といっていいだろう。日本の場合は、小学校の頃から毎日100球以上を投げさせることで問題が起きている。


 今のプロ野球にはパッション(激情)が欠けている。私の時代には、星野仙一のように闘争心にあふれた投手がいた。今は、ベンチに座って試合を観戦しているだけのように見える。


 次回はそんな日本人選手で断トツの存在、2018年ア・リーグ新人王に輝いた大谷翔平(24)を取り上げる。


 ■ウォーレン・クロマティ(Warren Cromartie) 1953年9月29日生まれ。米フロリダ州マイアミビーチ出身。大リーグのモントリオール・エクスポズから83年オフに巨人入団。89年に打率・378で首位打者とMVPに輝き、7年間在籍した巨人で球団史上最強の助っ人といわれる。外野席のファンに「バンザイ」を促すパフォーマンスでも有名。左投左打。現在はモントリオールにMLBのチームを呼び戻す運動のリーダー。2年前から東京在住。







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