日高のことはまったく知らない(現役時代は大したことのない選手だったことだけ知っている)が、新井の二軍打撃コーチ就任は最悪の人選だろう。状況に関係なく、甲子園スタンドに届かないフライを打ち上げるだけの打撃をしてきた人間が若い選手に何を教えるのか。むしろ選手をダメにするのではないか。
球団フロントとして最悪なのは、二軍軽視の姿勢である。一軍よりも二軍に有能なコーチを置くべきなのだ。一軍選手はほとんどが「出来上がっている」選手であり、コーチがすることはほとんどない。なまじ口出ししたら選手を悪化させることのほうが多いのではないか。特に、現役時代に実績の無いコーチのアドバイスに何の意味があるだろう。
ちなみに、私は二軍打撃コーチこそ矢野新監督に最適だったはずだと思っている。あの打撃は見事だった。捕手で2割7分平均くらい打てるのは、谷繁などより打撃はずっと上だったということだ。谷繁の2000本安打(名球会入り)は長く続けた結果でしかない。もちろん、打者でなく捕手としては谷繁が矢野より遥かに上である。谷繁がいなくなってからの中日の投手成績を見れば、それは明白だ。
また、某スレでは、矢野が坂本に期待しているという、ソース不明の情報が流れている。阪神嫌いの私としては嬉しいが、梅野が気の毒である。あれほど一生懸命にプレーしていることが外から見ていても分かる選手は滅多にいない。そういう選手が糸原、梅野、上本(北條も入れてもいい)とたくさんいながら、この3年間の阪神の成績は、「選手の使い方がおかしい」の一言である。矢野も金本1年目の共同戦犯なのだから、監督能力には疑問符が付く。二軍優勝は、人材がいたから、というのが大きいのではないか。それに二軍の仕事はチーム成績ではなく若手育成である。一軍に若手を供給できたか、という点でも不十分だったのではないか。
という打順を固定して、これでフルシーズンを戦うだろう。高額外人など不要である。(糸原の遊撃守備がダメだというネット民が多いが、私が見た試合ではすべて無難にこなしていたのである。上本はポカもやるが、終盤に守備固めを入れればいいだけだ。)
矢野新監督が貧乏くじを引いたという見方があるが、大間違いである。上記打線を見ても、横浜より打線の総合力は上だろう。老舗の意地を各選手が持っていて、接戦に強い。ひとつの四球の大事さを打者たちがよく知っている。投手力は現在でもセリーグナンバーワンであり、つまり、矢野はいい時に監督になったのである。
矢野がまともな監督なら、来季は広島、巨人、阪神がAクラスを争うだろう。ヤクルトもまともなチームになっているし、横浜は最下位になる可能性が高いと思う。まあ、中日は今年、新外人全員が大当たりでも最下位だったのだから、横浜と中日の最下位争いになるのではないか。もちろん、矢野が大馬鹿なら阪神も最下位争いだ。
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- 阪神日高剛球団本部企画担当戦略・分析担当
阪神日高剛球団本部企画担当戦略・分析担当(41)が2軍育成部門のコーチに就任することが20日、分かった。新井良太2軍育成コーチ(35)の2軍打撃コーチへの配置転換が決まっており、球団は後任の調整を進めていた。
2軍打撃部門は新井コーチが1人で担うことになる。