プロ野球のセ、パ両リーグは25日、今季のベストナインを発表した。今年から投手と野手、または投手とDHの重複投票が可能となり、日本ハム・大谷翔平投手(22)が投手部門とDH部門で選出され、史上初の“二刀流”受賞となった。
大谷は今季、投手として21試合に登板し10勝4敗、防御率1・86。また野手としては104試合で打率・322、22本塁打、67打点だった。規定投球回、規定打席ともに到達していないが、投打二刀流でリーグ優勝、日本一に貢献したことが評価された。
大谷は球団を通じて「投手と指名打者の2部門で選んでいただけたことを大変ありがたく、光栄に思います。規定打席にも規定投球回にも届いていなかったので、まさかという気持ちです。来季は投手としても打者としても今季以上の結果を残せるように、今からしっかりと準備していきます。そして、自分の成績が、ひとつでも多くチームの勝ちにつながって、2年連続で日本一になれるように頑張ります」とコメントした。
パは有効投票数が245票で、日本ハムの5部門(4選手)での受賞が最多。大谷は投手部門で111票、DH部門で190票を集めた。規定投球回に達しない投手の受賞は、98年の横浜(現DeNA)佐々木主浩以来、18年ぶり2人目。先発投手では初となる。
一塁手部門の中田は2年連続2度目だが、外野手で受賞した13、14年を含めて4年連続での同賞受賞となる。
セは有効投票数が269票で、広島の4部門受賞が最多。捕手部門の石原はプロ15年目で初受賞。一塁手部門の新井は11年ぶり2度目の受賞となった。外野手部門の鈴木はリーグ最多の266票を獲得した。
ベストナイン受賞者は以下の通り。
【パ・リーグ】
投手 大谷翔平(日本ハム)2年連続2度目
捕手 田村龍弘(ロッテ)初
一塁手 中田翔(日本ハム)2年連続2度目
二塁手 浅村栄斗(西武)初
三塁手 レアード(日本ハム)初
遊撃手 鈴木大地(ロッテ)3年ぶり2度目
外野手 角中勝也(ロッテ)4年ぶり2度目
糸井嘉男(オリックス)2年ぶり5度目
西川遥輝(日本ハム)初
DH 大谷翔平(日本ハム)初
【セ・リーグ】
投手 野村祐輔(広島)初
捕手 石原慶幸(広島)初
一塁手 新井貴浩(広島)11年ぶり2度目
二塁手 山田哲人(ヤクルト)3年連続3度目
三塁手 村田修一(巨人)3年ぶり4度目
遊撃手 坂本隼人(巨人)4年ぶり3度目
外野手 鈴木誠也(広島)初、丸佳浩(広島)2年ぶり2度目、筒香嘉智(DeNA)2年連続2度目