兵庫県西宮市の甲子園球場で行われている第93回選抜高校野球大会だが、そのなかで続いている「本塁打ゼロ」という記録が、ネットユーザーの間でもちょっとした話題になっている。
打球をスタンドへと放り込み、その一打で球場が一気に盛り上がるホームラン。それはまさに「野球の華」だ。しかし、そんな一発が、今大会では11試合目が終わった時点でいまだ出ておらず、かつてない事態が続いている。
大会を主催する毎日新聞社が運営する「センバツLIVE!」によると、大会3日までの9試合を終えた時点で本塁打が出ていないのは、金属バットが使用されるようになった第47回大会(1975年)以降では最も遅いものになっているのだという。
そんななかで迎えた23日、ネットでは「智弁、(大阪)桐蔭戦で大会第1号ホームラン出そうだが」「大会1号ホームランは、大阪桐蔭か智弁学園か、どっちだろう」「プロ注目のスラッガーである智辯の前川くんに打ってもらおう…」「大阪桐蔭vs智弁学園戦で4本くらい出そうだなw」などの期待が高まり、この日の第2試合、智弁学園(奈良)対大阪桐蔭(大阪)に注目が集まった。
1回戦屈指の好カード、強豪校同士の対決で待望の第1号が期待されたが、乱打戦となったこの試合でも結局一発は出ず。いまだ「本塁打ゼロ」が進行中だ。この結果に「智辯対桐蔭でホームラン出なかったら1回戦ホームランなしで終わりそう」とつぶやくファンもいた。
結果や内容が気になる高校野球だが、今回は「令和センバツ初本塁打は誰が打つのか?」という切り口でも注目が集まる珍しい大会になっている。SNSに「本塁打0本で選抜終わらせたらあかんw誰か打ちなさい」「その内ホームランが出ると思うけど誰が打つかは気になるところやな」「どこまで行くこの記録??ランニングホームランでもいいから一号出てくれないかなw」などの声が集まるなか、「コロナの影響であまり実戦が出来なかったことも影響していると思う」という野球ファンの指摘も見られた。