福島県教育委員会は22日、女子生徒に卑わいな小説を読ませて感想を求めるなどしたとして、いわき市立中学校の60代男性教諭を停職10日の懲戒処分とした。教諭は再任用職員で、次年度は任用しない。
県教委によると、男性教諭は昨年10~11月、個別授業をしていた女子生徒に卑わいな小説を渡し、数日後に感想を聞いた。また、12月には個別授業をしていた別の女子生徒に同じ小説を渡したり、わいせつな質問をしたりした。教諭の担当は国語ではなく、小説は文学性のないものだったという。一方の女子生徒が保護者に相談し、発覚した。
教諭はこれまで勤務態度に問題はなく、指導力にも定評があったという。県教委の聞き取りに「熱心に勉強していたので息抜きのために小説を渡した。性的な関心もあった」と話しているという。【高橋隆輔】