巨人の不調は、投手陣の不調によるものだろう。打線も案外とダメになりつつある感じだ。結構なことである。逆に、他チームはだいたい上り坂だ。横浜の好調はフロックではないと思う。投手陣に数が揃ってきたのが大きい。投手が今一番いいのは広島で、野手陣が不調だが、夏ごろから浮上してくるのではないか。やはり優勝争いの一番手で、阪神がその次か。巨人は3位と予測する。横浜が4位。場合によっては巨人を抜いて奇跡の3位。(笑)投手の数が絶対的に不足しているのはやはり中日とヤクルトか。この2チームは最下位争いの有力候補だ。だが、ヤクルト打線は強力だから、最下位は中日、と予測する。
パリーグは、ソフトバンクが投打ともに質量がずば抜けているが、他チームも頼りになる投手はそれぞれいるし、個性的な選手も多いから、野球そのものが面白い。一番面白いのは日ハムだが、投手不足がネックか。斉藤が復活気味だという話もあるが、復活しても5勝レベルの投手だろう。やはりコマ不足である。オープン戦の結果だけで言うのではないが、ロッテが台風の目になるのではないかと思う。投手不足だが、野手は案外粒ぞろいだ。監督の頭が固いのが難点。楽天のデーブ大久保の人間性は嫌いだが、新しい試みを積極的に行う、あの姿勢はいいと思う。楽天も上位に食い込める可能性はあると思う。何より、則本は本物だ、という印象で、こういう投手のいるチームは大崩れはしないだろう。各チーム順位は予測しないでおく。
オープン戦終了 12球団監督の手応えは
日刊スポーツ 3月24日(火)0時10分配信
プロ野球オープン戦が終了。12球団監督にここまでの手応えを聞いた。
<パ・リーグ>
◆ソフトバンク工藤公康監督(オープン戦1位)
「先発陣もよく投げてくれてリリーフも頑張ってくれた。この打線なので点を取ってくれる。(今は不振だが)僕の中ではたいしたことではない。非常にいいオープン戦だった」
◆ロッテ伊東勤監督(オープン戦2位)
「キャンプから特に野手は競争意識を持ってやった。去年はスタートダッシュに失敗したので、早い時期から開幕をにらんでやってきた。全体としては満足しているが、あくまでこれからが勝負」
◆西武田辺徳雄監督(オープン戦7位)
「打線は役者がそろい、昨年より厚みがある。投手は岸の離脱、菊池の出遅れが響いている。開幕投手はチームに勢いをつける内容が求められる。(意欲を見せた牧田は)自覚があるなら頼もしい」
◆オリックス森脇浩司監督(オープン戦4位)
「バッテリーを含めた守りで、アウトを取る確率をある程度のラインにキープできたことが大きい。開幕からの1戦1戦を大事にしながら3月、4月、5月と進めていきたい」
◆日本ハム栗山英樹監督(オープン戦10位)
「まだまだ足りないところは、いっぱいあるけれど、ここに来るまで手を打ったつもり。この先も課題をはっきりさせてやっていく。開幕へ向けて楽しみもあるが、不安も半分ある」
◆楽天大久保博元監督(オープン戦6位)
「1つ負け越しているので、勝ち星に関しては50点。ただ納得いく野球をやるための段取りは8割作れた。残り2割はみんなに活躍してもらうだけ。(シーズンへの)準備としては100点だよ」
<セ・リーグ>
◆巨人原辰徳監督(オープン戦11位)
「やるべきことは、しっかりやった。しかしペナントレースに入ってから(チームを)構築する時期が来るかなと。今現状の中では、まだそこまで固まっていないというところですね」
◆DeNA中畑清監督(オープン戦2位)「うまくいき過ぎるぐらいで来ている。チームのムードも明るいし、元気が出てきた。やっぱり、そうじゃなくちゃ勝てない。特に今年は投手陣の充実には手応えを感じてる」
◆阪神和田豊監督(オープン戦4位)
「(打線は低調も)ここまで来てバタバタしても仕方ない。しっかり調整して、やるべきことをやって、開幕を迎える。投手陣は先発も中継ぎも整ってきている。いい状態で開幕に入っていける」
◆中日谷繁元信兼任監督(オープン戦9位)
「細かいことができていないところもある。シーズンを通して少しずつレベルを上げていかないと。投手がある程度安定してきた。(開幕まで)気持ちを上げる作業と細かいことの確認です」
◆広島緒方孝市監督(オープン戦12位)
「残り5試合で勝負を見据え戦ったけど、打線は正直物足りなかった。昨季チームの打点王エルドレッドが不在の中、目指す野球である小技や機動力をフル活用していかないといけないと感じた」
◆ヤクルト真中満監督(オープン戦8位)
「キャンプから通じて守備と走塁をやってきたことが出せた。負け越してはいるけど、準備すべきことは投打ともに出来ている印象。実戦に向けて選手が自信を持ってやってくれれば大丈夫」