広尾晃のブログ記事の冒頭部分だが、金本のことよりも、プロ野球球団における「オーナー」の意味が私にはよくわからない。通常「オーナー」とは「所有者」の意味のはずだ。オーナーが所有者の意味なら、「雇われオーナー」というのは撞着語法になるわけだ。下の記事に書いてあるような、「実権の無いオーナー」というのがもし存在するなら、それは「雇われオーナー」ということになる。つまり、「雨が降っているが上天気だ」に等しい語法である。
(追記)ウィキペディアによると、オーナーとは所有権者、つまり所有者の意味ではあるが、「雇われオーナー」という不可思議な存在も珍しくないようだ。しかし、それは「オーナー」ではなく、現場(店舗や事業所)の最高責任者にすぎない。
オーナー(owner)とは、所有権者のこと。株式を公開せず独占的に経営権を保有する経営者や、公開していても株式の過半数を握っている経営者または大株主を指すこともある。
一般に社長がオーナーである場合は「オーナー社長」といい、店主がシェフを兼ねる料理店の場合はそのシェフを「オーナーシェフ」という。賃貸住宅の大家、店舗の店主、企業(新聞社やプロ野球球団が多い)の社主、馬主や自動車、船舶の持ち主などを指す。
多店舗展開になってきた場合、オーナーだけでは手が回らないため、各店舗または、数店舗ごとに「雇われオーナー」を置く場合もある。多店舗展開の場合、各店に店主はおらず、店長がいる場合が多い。
日本野球機構においては、球団を保有し、または支配する事業者の代表者で、球団の役員兼務者であり、球団がコミッショナーへ届け出た者をいう[1]。球団運営会社の親会社の代表者(社長・会長など)がオーナーを名乗ることが多い。オーナー個人が直接あるいは間接的に球団(の大部分の株式)を所有しているわけではない。ただし、一部の球団ではオーナー個人が親会社の経営権を実質的に支配している場合もある。2015年に南場智子(横浜DeNAベイスターズ)が就任するまで女性オーナーはいなかった[2][3]。
自主的に辞めたような報道もあるが、スポニチ報道によれば「解任」だという。説得力のある記事だ。
スポニチ
阪神・金本監督“解任”舞台裏 本社の命受け球団社長が辞任迫る 伏線は、昨年度限りで阪神の坂井信也オーナーが、阪急・阪神グループの取締役を退任していたことにあるだろう。例年の阪神電鉄の株主総会にも顔を出さなかった。
金本の後援者である坂井オーナーの実権が失われたことで、昨年からの「3年契約」が反故にされたということだ。日本のプロ野球のオーナーは、名ばかりの存在で本社の代行者の場合も多い。阪急・阪神グループのトップが、名ばかりのオーナーごと監督も解任したということだ。
しかし、それも無理はないと思う。金本は3年間で、いったい何をしたかったのか、理解不能なチーム作りをしてきた。
3年間の野手の顔ぶれを見ればそれがわかる。
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