私はヤンキーとDQNが大嫌いなので、三浦大輔をあの馬鹿げたリーゼント頭だけで嫌っているのだが、下の記事を見ると、案外まともである。頭の外側はともかく頭の中身はラミレスより良さそうだ。と言っても、ごく常識的なことを書いているだけにすぎないのだが、ラミレスがあまりに異常すぎて、この程度の言葉でも横浜OBの口から聞くとほっとする。
昨日の試合も、嶺井がいい働きをしたようだ。バレンティンに打たれたホームランにしても、強打者から逃げ回って試合そのものを馬鹿試合にするよりずっといい。つまり、四球を出しまくったあげく、打たれて大敗するパターンよりずっといい、ということだ。そういう試合がここまでの横浜にどれほど多かったか。そしてそういう戸柱のリードを監督が許容していたどころか、自ら無意味な敬遠策満塁策をして大失敗してきたのを何度も見てきたのである。
何度も書いてきたが、四球を出すより打たれたほうがずっといい。意味のある四球もあるが、6割方の四球は、試合に負ける大きな要因になるのである。投手の背後で守る野手たちにも、四球だけはどうしようもない。背後にいる内野陣外野陣を俺は信じていないよ、という投手宣言が四球なのである。私が内野や外野で守っていたら、四球をバンバン出すバッテリーの頭を殴ってやるだろう。自分たちだけで野球をやるんじゃねえ、と。
打たれるのは、投手対打者、打者対守備陣の正々堂々の対決の結果であり、観客が見たいのもそれである。強打者から逃げ回った挙句に、下位打者に打たれて負けるという試合を誰が見たいものか。
(追記)別スレッドの情報によると、嶺井ウィーランドバッテリーは、3-1になって、外す(つまりバレンティン敬遠で山田と勝負する)つもりが、甘く入ったものらしい。敬遠は私の好みではないが、今の山田となら、山田勝負を選ぶのは「あり」だろう。もちろん、バレンティンと勝負してもいいのである。3番4番相手なら、どちらと勝負しても同じだ。
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- 7回裏DeNA無死一塁、倉本は左適時二塁打を放つ(撮影・山崎哲司)
<DeNA4-2ヤクルト>◇18日◇横浜
日刊スポーツ評論家の三浦大輔氏(43)が、3位に再び肩を並べた古巣のゲームを評論した。
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DeNAが2回に奪った先制点は、非常にいい形だった。四球を選んだ先頭の梶谷が、次打者嶺井の初球に盗塁。嶺井は内角球をおっつけて進塁打となる一ゴロ。1死三塁で、石川がレフトへの犠牲フライを放った。得点に絡んだ3人は、ともに追い込まれてから役割を果たし、無安打でもしっかり打線がつながった。無安打の得点は相手にとっては嫌で、点数以上に与えるダメージが大きい。
中5日で先発したウィーランドと捕手嶺井の息も合って、バレンティンに2ランを打たれたが、接戦のまま6回まで踏ん張った。
7回、先頭の代打乙坂が、追い込まれてからファウルで粘り四球を選び、9番倉本が決勝の適時二塁打を放った。しかしこの打席、倉本は初球のセーフティーバントをファウル。2球目は送りバントの構えをし、外角球を見逃しストライク。追い込まれてから値千金の一打だった。
個人的には、スリーバントで走者を進めるのではないかと思って見ていた。残り10試合となった現状では結果がすべて。しかし、この先も厳しい試合が続いていくことを考えれば、得点圏に走者を進めて1点を奪う確率の高い攻撃を続け、重圧をかけた方が、相手は嫌だと思う。
DeNAの盗塁数と犠打数はリーグ最少だが、ここまで強打の姿勢を前面に打ち出す野球を貫いてきた結果で、数が少ないことが一概に悪いとは言えない。ただ、9月に入っての平均得点2・3点が示すように打線は水もので、打てなくとも1点をもぎ取り、勝ちきらなくてはならない試合が必ずある。巨人に再び並んで3位となり、残り10試合。この日の先制点のような1点をどれだけ奪えるかが順位を左右するだろう。(日刊スポーツ評論家)