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ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です 管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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知っていても役には立たないが、選挙運動を見る際には、少し「観察レベル」が上がる知識である。


(以下引用)




写真


【総選挙】運動員はノーギャラ、ウグイス嬢は美人を確保…選挙事務所の舞台裏- DMMニュース(2014年12月14日12時50分)


 衆院選の運動期間最終日の13日土曜日、各党は街頭での活動を終えた。


「選挙は終盤戦こそ重要です。というのも、当選確実という雰囲気が蔓延すると『オレが投票に行かずとも当選するだろう』という人が増え、結果的に票が減るからです。終盤戦に熱気が増さねば、選挙は絶対に勝てません」


 こう語ってくれたのは、千葉県某区に立った候補者の選対本部長だ。候補者の遊説日程を決めたり、運動員のスケジュール調整を行ったりと、選対本部は“やることだらけ”。残り数日には「効率的な票の掘り起こし」のため、選対会議が連日深夜まで行われた。そんな忙しいさなかだったが、この選対本部長に選挙運動の舞台裏を聞いてみた。


運動員はノーギャラ ウグイス嬢は報酬1万5千円

――ウグイス嬢はどうやって確保しましたか?


「友人知人に、元気のいい女の子を紹介してもらっています。大学生やフリーターが多いですね。朝昼晩に2人ずつですので、多いときで1日6人必要となります。男性運動員も同じです。ちなみに、ウグイス嬢が男の場合は『カラス』と呼ばれます」


――1人の女性がマイクをもち、もう1人が手を振るわけですね。


「ええ。美人なほうに笑顔を振りまいてもらいます。どうせなら美人の笑顔を見たほうが、男性有権者は気持ちいいですからね」


――ウグイス嬢や運動員への報酬は?


「運動員は原則としてボランティアですので払いません。食事だけ用意します。公職選挙法で、報酬を支払うことができるのはウグイス嬢(車上運動員)と手話通訳者などのみと規定があり、ウグイス嬢は1万5千円と決まっています。報酬を払う場合は届出書に名前を書かねばなりません」


――事務所で出す食事にも制限があるそうですね。


「昔は酒や食事の提供は当たり前でしたが、今は酒を出したらアウト。運動員への食事も、炊き出しや弁当を手配しています。これも上限は1個1000円です。昔はそれこそ、複数の事務所を回って食事をする輩がいましてね。『Aの事務所は寿司だった』などと吹聴されるため、競い合うように豪華な食事と酒を出していたんです。これを防止するために法律が制定されたのでしょう」


――選挙カーの中で気をつけていることとかありますか?


「笑顔を絶やさずに手をふりまくれ、と言っています。選挙カーに反応する小学生は多いですが、そんなときも『お父さんお母さんによろしく!』と言わせます。あと、セリフを書いた紙には必ずルビをふってます。この街の未来を担います、というセリフを『おぎないます』などと読む子がいますので。それと、私語の際は必ずマイクを切る。通りがかりの女性に『うるさいわね!』と言われたウグイス嬢が、顔で謝りながら『うるせぇなババア』と言ってしまい、それがスピーカーからモロに流れたことがあったので(笑)」


――選挙カーのルートはどうやって決めるんですか?


「主に国道を走りますが、気をつけたいのは、対立候補の地盤を通るとき。相手の縄張りですから『マイクを切れ、喋るな』と指示します」


女性候補者陣営はビジュアルとお色気をフル活用

――候補者が男性と女性で、違いなどありますか?


「昔、手伝った30代の美人女性は初めての出馬でね。谷間が見えるスーツを着てもらい、男性との握手の際など、相手の手を胸元に引っ張るよう指示しました」


――組織票がある・ないの違いは?


「演説や桃太郎(商店街などを練り歩くこと)の際の動員力。これは組織票の強みです。ただ、組織票政党は当選・落選が明確ですので、選挙事務所に活気がありません。事務所が暗いのは組織票政党です」


――選対本部といえば、中傷ビラなど作ったりもしますよね?


「それをやるのはウラ選対です。ウラの関係者は事務所に顔を出しません。相手陣営にもぐりこんで情報を入手させたり、演説をテープに録音させます。そこで掴んだ情報や失言をビラに書くわけですが、コツがありましてね。相手陣営の悪口ばかりでなく、途中でこちらの悪口も書く。で、最後に『こんな選挙に意味はない』とやるわけです。中傷ビラの目的は相手陣営の票を減らすことですから。組織票政党だと『○○候補って不倫してるのよ』などと噂を振りまくよう、指示が出ます」


落選すれば選挙事務所はお通夜状態に

――縁起でもないことをお聞きしますが、落選すると……。


「そりゃガクっとしますが、選挙を長年やっていると、選挙運動の途中で、結果はある程度わかります。特に地盤や知名度のない新人候補だと落選は折り込み済みで、選挙事務所はお通夜状態ですが、そのときの振る舞いが重要です。選挙は出馬2回目がカギで、次を目指します!と運動員に挨拶をする候補者は見込みがあります」


――出馬2回目に当選すれば恩の字なんですね。


「はい。当選すると、付き合いのない建設業者などが大勢やってきます。一升瓶を手に『センセイ、応援してたよ』なんて。ウソつけ、とは口が裂けても言いません。2回目も落ちたら? もう見込みはないですね」


 本日、投開票。泣いても笑っても夜には結果が出る。候補者の振る舞いと、選挙事務所の表情に注目だ。


(取材・文/後藤豊)


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