ー佐藤春夫ー
若者は海で生(うま)れた。
風を孕(はら)んだ帆の乳房(ちぶさ)で育った。
すばらしく巨(おおき)くなった。
或(あ)る日 海へ出て
彼は もう 帰らない。
もしかするとあのどっしりした足どりで
海へ大股(おおまた)に歩み込んだのだ。
とり残された者どもは
泣いて小さな墓をたてた。
ペストに冒された未来の息子を救うため、特効薬を入手するために自分の手を包丁で突き刺して病院に入院する母親の描写、生き残った唯一の大人である用務員の関谷が女子小学生をはべらせて「関谷様と呼べ!」「流行歌を歌え!」と叫ぶ場面がちゃんと描けていれば「映画漂流教室」は成功したも同然。
私見では漂流教室を映画化するポイントは「未来に居る息子とテレパシーでつながった母親の、現在時間での苦闘」「卑屈な独裁者・関谷様」の二点だと思うのだが、過去の映画化ではそこを押さえずに別のどうでもいい描写に力を入れている。
「漂流教室」の過去の映画化は私見ではすべて失敗しているが、私としては関谷様に蛭子能収をキャスティングしてもう一度リメイクしてほしい。
『禁断の惑星』は絶対に観るべし。
映画の鑑賞マナーで思い出すのは(これはスマホとか無い時代だけど)山上たつひこの『ええじゃない課』で須崎君が「ET」観に行ったら隣に傍若無人なおばちゃんと子供が座って酷い目に遭う話。「なんやこれ子供だましやなー」
サイテー映画の大逆襲2020!『死霊の盆踊り』&『プラン9~』、爆笑必至の特報解禁 #死霊の盆踊り #プラン9 #エド・ウッド #江戸木純 #サイテー映画の大逆襲2020 https://www.crank-in.net/news/70910
ー佐藤春夫ー
若者は海で生(うま)れた。
風を孕(はら)んだ帆の乳房(ちぶさ)で育った。
すばらしく巨(おおき)くなった。
或(あ)る日 海へ出て
彼は もう 帰らない。
もしかするとあのどっしりした足どりで
海へ大股(おおまた)に歩み込んだのだ。
とり残された者どもは
泣いて小さな墓をたてた。
だから「ターミネーター2 特別編」でカットされたシーンが復活した時、敵のT-1000が段々と弱って行くシーンが公開版ではバッサリ切られたのわかる。倒せるかどうかのサスペンスを強めるのと、「弱ってる敵を倒してもカタルシスない」と思われたんだろうね。日本だと「なるほど!」だけどpic.twitter.com/y5Z4HFZSBP
これは昔からだからネタバレにならないと思うけどさ。ハリウッドって「高スペックの敵」「新型の敵」が出てきた時、「弱点をついて倒す」とか「トンチで倒す」って卑怯だとみなすみたいで 正面から殴りあって、気合いと根性で勝たないとダメみたいね。精密機器の弱点を突くって日本人的発想なのかなあpic.twitter.com/Ts49ULNEug