日本が世界に誇る映画監督として、今でも名前が挙がる黒澤明。事実、スティーヴン・スピルバーグやジョージ・ルーカス、クリント・イーストウッドなど、世界の名だたる監督や俳優がファンを公言している。まさに「世界のクロサワ」だ。
実をいうと、私(中澤)は黒澤映画をほとんど観たことがない。昔の作品であることにハードルの高さを感じてしまうのだ。しかし、私と同じように距離を感じているあなたにこそ、今回紹介する動画を見てもらいたい。8分半に凝縮されたわかりやすい分析に、黒澤映画の凄さを感じずにはいられないぞ! 見ないと損だ!
・映画制作関係者が分析
黒澤映画を分析したのは、サンフランシスコを拠点に映画製作などをしているというトニー・シュウ氏。他にジャッキー・チェンやアニメ映画監督・今敏(こん さとし)なども分析し、ビデオエッセイとして YouTube に投稿している。
・注目するのは動き
トニー・シュウ氏の分析は、 “動き” に注目してすすめられる。人物のアクションはもちろん、それを生かすためのカメラワークや編集の流れ、背景まで、あらゆる動きに意味があることをズバリと指摘する。
・『アベンジャーズ』との比較で納得
それが顕著に現れるのが、ハリウッドのヒット作『アベンジャーズ』を引き合いに出し、バッサリ切りながら説明するシーンだ。カメラの動きだけでストーリーになっている黒澤映画の凄さが浮き彫りとなるため、思わず納得してしまう。
・黒澤映画を超観たくなった
代表作である『七人の侍』が公開されて約60年。今でも黒澤監督が伝説として語られ、世界中の映画人が影響を公言している理由がわかった。そして何より黒澤映画をものすごく観たくなった。今すぐビデオ屋にダッシュしたくなるほどに!
▼これがその動画。日本語の字幕がついてるから安心だ
Hulu に黒澤映画が5作品あった! トニー・シュウ氏は、 ビデオエッセイを続けるための寄付を募っているぞ。
▼ジャッキー・チェンの分析も素晴らしかった