飯塚被告は2019年4月19日、豊島区の横断歩道を自転車で渡っていた松永真菜さん(当時31)と長女の莉子ちゃん(当時3)を運転する車ではねて死亡させたほか、通行人ら9人を負傷させた。
飯塚被告は昨年10月の初公判で「心からおわび申し上げる」と遺族に謝罪するも、「アクセルとブレーキの踏み間違えはなかった」とし、無罪を訴えていた。今年6月の被告人質問でも、真菜さんの夫である拓也さんらが直接被告に質問したが、一貫して無罪を主張していた。
15日の公判で検察側は「車両に異常があったとする物理的な痕跡は存在しない」「事故原因はブレーキと間違えてアクセルを踏み続けたことによるものである」として、被告に対して禁錮7年を求刑した。