ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です
管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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「カマやんの虚業日記(カルトVSオタクのハルマゲドン)」から転載。
この「没論理弁論術」は非常に強力な効果があり、相手がその論理の整合性を考えている余裕など与えない。橋下がこの弁論術の達人であることは、今では広く知られているが、それを明確に「没論理弁論術」として指摘することが、今、必要なのではないだろうか。
没論理弁論術の例
1.日本の農業は脆弱であり、衰退している。
2・だから、TPPに参加し、外国と競争する力をつけることが必要だ。
(正しくは、TPP参加で、日本の農業は壊滅する。)
(以下引用)
■[田舎の生活]富士山入山料の件とか 02:29
なんか今夜は眠れないので、世界文化遺産になった富士山の地元観光業者による「入山料」の件も以下に書きおく。
1;
ウチの地域の「観光連盟」っつーのに私は参加している。今年から構成員になった。「観光連盟」という名前のとこは二つあって、一つは広域、一つはウチの町限定。ウチの町限定の方は、集落ごとの「観光協会」と行政の連絡組織になっているらしい。先日初めて参加してそのことを知った。
2;
で、そのウチの町限定の「観光連盟」の総会というものに呼ばれたので行った。
船津地域の「観光協会」のおっさんというかおじいちゃんたちが「入山料徴収反対」と言い出して、すげえグダグダになった。
http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20110810の続きというか、船津地域の、ウチの100倍くらいたぶん稼いでいらっしゃるおじいちゃんたちの中ではそういう話になっているらしい。実際何倍の稼ぎなのか知らんけど。*1
グダグダの話の内容はグダグダで、喋っているおじいちゃん自体が論点を理解していない模様だが、賢明な私が理解したところ、ざっくり言うと、以下のようなことであるらしい。
3;
入山料というのは新たな税収である。よって登山口を持つ富士吉田市長は入山料を欲している。
新たな税収で新たな財源である入山料を、現在登山口を持っていない富士河口湖町は、徴収できない。「だから反対する」ということらしい。そうとは船津地域のホテルの経営者のおじいちゃんは全く言っていなかったけど。
この私の理解が正しいのなら、登山口を持たない自治体が要求することは入山料反対ではなく、入山料は登山口自治体の税収とするのではなく、富士山周辺自治体に適切に案分せよ、ということだろうと思う。
富士河口湖町の場合、船津口という現在は使われていない登山口があるから、若干話がややこしく、でもって船津集落の慾どおしい思惑が渦巻いたりしているだろうが、たとえば船津登山口整備のために入山料を他より多くよこせと要求するのは、まあ、ありかなとか思う。
本当に要求しているのはそういうことだろうと思われる。
4;
ところでこの船津地域のホテルのおじいちゃんの自分で論点を全然わかっていないでグダグダ喋るその喋りというのは
http://togetter.com/li/501690
で挙げられたケースなんかも連想する。
上記リンク先のケースは、発言者の自意識が暴走して止まらず周りが迷惑を被るケースだ。
さて、この船津地域のホテルのおじいちゃんのグダグダ内容の場合、自意識はたしかに暴走しているんだが、そして話はあっちゃこっちゃでとっちらかっていたのだが、「入山料徴収反対(ただし時限付)」という結論だけは本人の内面でははっきりしていた。
結論は本人の内面ではっきりしているんだが、論拠が全然論拠になっていないことばかりダラッダラ垂れて、船津地域仲間以外の参加者を大いにうんざりさせた。
この論法は、私が以前言った「没論理弁論術」http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20060903/1157224170 *2のバリエーションで、いくつかバリエーションがあるんだが、今回の類型を以下に記す。
5;
富士登山に関する、現在懸念されているあらゆる事象を、全て根拠とする。たとえば安全に対する懸念(落石事故など)とか、それに対する対策が乏しい(保険体制の整備ができていないなど)とか。
これら根拠は、全て、ロジカルには「だから入山料を徴収し、それを財源に充て、対策しなくてはならない」という結論を、本来は導く。
「没論理弁論術」はこれら根拠をダラッダラ述べて、「だから入山料徴収は反対すべきである」という、ロジカルに全然繋がらない結論を言う。
当人の頭の中では、論理というのはどうでもいいこととなっている。
本人なりの「論理」は「感情論理」みたいなもので、「富士登山に関わる懸念」という一般に通じるマイナス感情と、「入山料徴収に反対したい」という個人感情が、感情だけで繋がっている。感情で繋がっているから論理的に繋がっていないことを全く気にせず、たぶんそのことを指摘されたら「自分を否定された」→「激怒」というマイナス感情に繋がるんだろうね。
論理的に繋がっていないけど結論だけ決まっていて、その論拠にならない事象をダラッダラ喋る人というのは、わりと日常的に見る光景で、今回の場合も、どこかがそういうレクチャーをこの船津地区のホテル経営者おじいちゃんにあらかじめしていたんじゃないかなと思う。たぶん富士急行あたりが自分の利権取り分を狙って。知らんけど。やっても不思議じゃあないとは思う。
6;
補足しておくと、船津地域というのは60年代70年代にウチの地方の観光の中心地だったところで熱海式のホテル経営をしている地域で、しかしながら今となれば熱海と同じくかなり寂れているのだが、富士急行関連施設がまだけっこうあって、ホテルもそれなりに規模の大きいところが多いので、彼らはウチの地方の観光を私物化するのが当然と思っている。「観光連盟」内の数的比率を見ると、3割程度の勢力なんだけどね。
この「没論理弁論術」は非常に強力な効果があり、相手がその論理の整合性を考えている余裕など与えない。橋下がこの弁論術の達人であることは、今では広く知られているが、それを明確に「没論理弁論術」として指摘することが、今、必要なのではないだろうか。
没論理弁論術の例
1.日本の農業は脆弱であり、衰退している。
2・だから、TPPに参加し、外国と競争する力をつけることが必要だ。
(正しくは、TPP参加で、日本の農業は壊滅する。)
(以下引用)
■[田舎の生活]富士山入山料の件とか 02:29
なんか今夜は眠れないので、世界文化遺産になった富士山の地元観光業者による「入山料」の件も以下に書きおく。
1;
ウチの地域の「観光連盟」っつーのに私は参加している。今年から構成員になった。「観光連盟」という名前のとこは二つあって、一つは広域、一つはウチの町限定。ウチの町限定の方は、集落ごとの「観光協会」と行政の連絡組織になっているらしい。先日初めて参加してそのことを知った。
2;
で、そのウチの町限定の「観光連盟」の総会というものに呼ばれたので行った。
船津地域の「観光協会」のおっさんというかおじいちゃんたちが「入山料徴収反対」と言い出して、すげえグダグダになった。
http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20110810の続きというか、船津地域の、ウチの100倍くらいたぶん稼いでいらっしゃるおじいちゃんたちの中ではそういう話になっているらしい。実際何倍の稼ぎなのか知らんけど。*1
グダグダの話の内容はグダグダで、喋っているおじいちゃん自体が論点を理解していない模様だが、賢明な私が理解したところ、ざっくり言うと、以下のようなことであるらしい。
3;
入山料というのは新たな税収である。よって登山口を持つ富士吉田市長は入山料を欲している。
新たな税収で新たな財源である入山料を、現在登山口を持っていない富士河口湖町は、徴収できない。「だから反対する」ということらしい。そうとは船津地域のホテルの経営者のおじいちゃんは全く言っていなかったけど。
この私の理解が正しいのなら、登山口を持たない自治体が要求することは入山料反対ではなく、入山料は登山口自治体の税収とするのではなく、富士山周辺自治体に適切に案分せよ、ということだろうと思う。
富士河口湖町の場合、船津口という現在は使われていない登山口があるから、若干話がややこしく、でもって船津集落の慾どおしい思惑が渦巻いたりしているだろうが、たとえば船津登山口整備のために入山料を他より多くよこせと要求するのは、まあ、ありかなとか思う。
本当に要求しているのはそういうことだろうと思われる。
4;
ところでこの船津地域のホテルのおじいちゃんの自分で論点を全然わかっていないでグダグダ喋るその喋りというのは
http://togetter.com/li/501690
で挙げられたケースなんかも連想する。
上記リンク先のケースは、発言者の自意識が暴走して止まらず周りが迷惑を被るケースだ。
さて、この船津地域のホテルのおじいちゃんのグダグダ内容の場合、自意識はたしかに暴走しているんだが、そして話はあっちゃこっちゃでとっちらかっていたのだが、「入山料徴収反対(ただし時限付)」という結論だけは本人の内面でははっきりしていた。
結論は本人の内面ではっきりしているんだが、論拠が全然論拠になっていないことばかりダラッダラ垂れて、船津地域仲間以外の参加者を大いにうんざりさせた。
この論法は、私が以前言った「没論理弁論術」http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20060903/1157224170 *2のバリエーションで、いくつかバリエーションがあるんだが、今回の類型を以下に記す。
5;
富士登山に関する、現在懸念されているあらゆる事象を、全て根拠とする。たとえば安全に対する懸念(落石事故など)とか、それに対する対策が乏しい(保険体制の整備ができていないなど)とか。
これら根拠は、全て、ロジカルには「だから入山料を徴収し、それを財源に充て、対策しなくてはならない」という結論を、本来は導く。
「没論理弁論術」はこれら根拠をダラッダラ述べて、「だから入山料徴収は反対すべきである」という、ロジカルに全然繋がらない結論を言う。
当人の頭の中では、論理というのはどうでもいいこととなっている。
本人なりの「論理」は「感情論理」みたいなもので、「富士登山に関わる懸念」という一般に通じるマイナス感情と、「入山料徴収に反対したい」という個人感情が、感情だけで繋がっている。感情で繋がっているから論理的に繋がっていないことを全く気にせず、たぶんそのことを指摘されたら「自分を否定された」→「激怒」というマイナス感情に繋がるんだろうね。
論理的に繋がっていないけど結論だけ決まっていて、その論拠にならない事象をダラッダラ喋る人というのは、わりと日常的に見る光景で、今回の場合も、どこかがそういうレクチャーをこの船津地区のホテル経営者おじいちゃんにあらかじめしていたんじゃないかなと思う。たぶん富士急行あたりが自分の利権取り分を狙って。知らんけど。やっても不思議じゃあないとは思う。
6;
補足しておくと、船津地域というのは60年代70年代にウチの地方の観光の中心地だったところで熱海式のホテル経営をしている地域で、しかしながら今となれば熱海と同じくかなり寂れているのだが、富士急行関連施設がまだけっこうあって、ホテルもそれなりに規模の大きいところが多いので、彼らはウチの地方の観光を私物化するのが当然と思っている。「観光連盟」内の数的比率を見ると、3割程度の勢力なんだけどね。
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