ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です
管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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昔(中学高校生のころ)はSF大好きだったが、ニューウェーブSF以降はひとつも読んでいないwww
私のSF短編ベスト1は、筒井康隆の「マグロマル」かなあ。海外SF短編なら、作者名は忘れたが「冷たい方程式」か。
(以下引用)
2014-06-03
SFマガジン700号記念オールタイムベストSF2014年版結果を見て その1
読書(SFマガジン) 読書(海外SF) 読書(日本SF)
S-Fマガジン 2014年 07月号 [雑誌]
S-Fマガジン 2014年 07月号 [雑誌]
出版社/メーカー: 早川書房
発売日: 2014/05/24
メディア: 雑誌
この商品を含むブログ (13件) を見る
SFマガジン700号記念オールタイムベストSF2014年版、何より国内部門の新しい作家の席巻ぶりがすごいよなー。長篇1位が伊藤計劃『ハーモニー』で短篇1位が津原泰水『五色の舟』ときた。どちらも投票したし納得なんだけど、『五色の舟』の方はここまでいくとは意外だった。漫画化も大きかったのだろう。それに比べるとバチガルピやミエヴィルやワッツら新しい作家が入っているものの海外部門はそれほど劇的な変化はない様だ。注目は『夏への扉』の下降ぶりぐらい?(笑)ただ細かく見るとギブスン『ニューロマンサー』(前回16位→3位)とイーガンでは(他ではなく)『ディアスポラ』(前回37位→2位)の評価の上昇っぷりとかあと地味にクラーク『都市と星』も前回圏外だったが19位に入ったのも面白い(ひょっとして人間を情報化して永遠の命を得るみたいなヴィジョンのものが評価が高まっているのか?)。翻訳を経ない国内の方が当然対象となる作品は多い訳で、今後は順位の変動が大きくなる可能性がある。
ちなみに読了は国内長篇27/50(シリーズものとかダブりを数えないと25/48かな)、国内短篇40/50。海外長篇41/50(ダブりを数えないと39/48)、海外短篇44/50。割と頑張ってるな。いやーオレってSFファンだな(笑)
さていろいろ面白いんだがオールドファンとしては昔のオールタイムベストからの変遷、要は評価が下がってしまった作品が気になる。他の雑誌のオールタイムベストと比較をしてしまうと集計法やファン層の多少の違いが出てしまうことを考え、SFマガジン1989年(創刊29周年記念)、1998年(創刊500号記念)、2006年(創刊600号記念)と比較してみることにするか(しまった思ったより大変だ!)。本格的にやるときりが無いので、1989年のベスト10がその後どうなったのかみてみるだけにする。
まずは国内長篇(カッコ内が左から1998、2006、2014の順位の変遷)。1989年のベスト10.
1.『百億の昼と千億の夜』光瀬龍 (2、1、3)
2.『果てしなき流れの果てに』小松左京 (1、2、2)
3.『グイン・サーガ』栗本薫 (20、34、圏外)
4.『宝石泥棒』山田正紀 (4、5、15)
5.『戦闘妖精・雪風』神林長平 (12、9、10)
6.『消滅の光輪』眉村卓 (17、27、28)
6.『あなたの魂に安らぎあれ』神林長平 (6、27、24)
6.『銀河英雄伝説』田中芳樹 (10、19、17)
10.『銀河乞食軍団』野田昌宏 (24、圏外、圏外)
『百億~』と『果てしなき~』は強いな。壮大な時間と人間を対比した叙情性というか、この2作は今後も上位に来そうだな。『グイン・サーガ』はヒロイック・ファンタジーとみなされるようになってきたのかなあ。あるいは著者の死がさすがに大きいということか。和風スペースオペラという試みもユニークだったように思われる『銀河乞食軍団』も著者が亡くなって低下したのだろうか。一方シリーズものでも終了して久しい『銀河英雄伝説』の強さは凄いね(すんません読んでいません)。『宝石泥棒』は少し落ちているが、山田正紀は『神狩り』が今回の12位に入るなどこの2作は安定した人気があるとむしろ言えそう。神林長平も『言葉使い師』も短篇部門で19位に入るなど変わらぬ人気の高さを誇っている。
国内短篇
1.『ゴルディアスの結び目』小松左京 (1、3、4)
2.『太陽風交点』堀晃 (2、4、8)
3.『ネプチューン』新井素子 (6、28、圏外)
4.『銀河ネットワークで歌を歌ったクジラ』大原まり子 (18、29、圏外)
5.『ハイウェイ惑星』石原藤夫 (6、23、45)
6.『ボッコちゃん』星新一 (3、15、20)
6.『美亜へ贈る真珠』梶尾真治 (5、9、16)
6.『神への長い道』小松左京 (8、16、31)
9.『梅田地下オデッセイ』堀晃 (12、13、13)
10.『結晶星団』小松左京 (10、29、39)
『ゴルディアス~』強い。他に小松左京では『地には平和を』が33、23、35、25位と常に支持を受けている作品もあるし、長篇・短篇とも支持を幅広く集めていてなおも大きな存在であることが分かる。堀晃の2作も長期ランクインしそうで、さらに今回長篇部門で『バビロニア・ウェーブ』が48位に入っている。一方ハードSFの先達石原藤夫『ハイウェイ惑星』の低下は気になる。直球のハードSF路線の作家の系譜は個人的に受け継がれていって欲しい気がするが…。さて意外なのは新井素子『ネプチューン』の低下で、他の作品が目立たず『チグリスとユーフラテス』が長篇部門で46位に入ってるものの、認知度の低さが原因の可能性もあり、そろそろベスト短篇集みたいなもので認知度を高める時期が来ているのかもしれない。『銀河ネットワーク~』の低下した大原まり子作品であるが、『一人で歩いていった猫』なんかは16、19、20、25と安定しており、この二つの差はなかなか興味深い。星新一『ボッコちゃん』やや下がり気味だが、『おーい、でてこーい』が15、9、1、2位と上位を常に占めるようになり次第に代表作の地位を奪いつつある。こういうちょっとした変化も面白いやや下がったとはいえ『美亜~』の強さにも驚かされる。やはり時間ロマンスというかSFの重要な要素だからだろう。
さて海外部門にまでいける余力があるかどうか…
放克犬博士 (id:funkenstein) 8年前
私のSF短編ベスト1は、筒井康隆の「マグロマル」かなあ。海外SF短編なら、作者名は忘れたが「冷たい方程式」か。
(以下引用)
2014-06-03
SFマガジン700号記念オールタイムベストSF2014年版結果を見て その1
読書(SFマガジン) 読書(海外SF) 読書(日本SF)
S-Fマガジン 2014年 07月号 [雑誌]
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出版社/メーカー: 早川書房
発売日: 2014/05/24
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SFマガジン700号記念オールタイムベストSF2014年版、何より国内部門の新しい作家の席巻ぶりがすごいよなー。長篇1位が伊藤計劃『ハーモニー』で短篇1位が津原泰水『五色の舟』ときた。どちらも投票したし納得なんだけど、『五色の舟』の方はここまでいくとは意外だった。漫画化も大きかったのだろう。それに比べるとバチガルピやミエヴィルやワッツら新しい作家が入っているものの海外部門はそれほど劇的な変化はない様だ。注目は『夏への扉』の下降ぶりぐらい?(笑)ただ細かく見るとギブスン『ニューロマンサー』(前回16位→3位)とイーガンでは(他ではなく)『ディアスポラ』(前回37位→2位)の評価の上昇っぷりとかあと地味にクラーク『都市と星』も前回圏外だったが19位に入ったのも面白い(ひょっとして人間を情報化して永遠の命を得るみたいなヴィジョンのものが評価が高まっているのか?)。翻訳を経ない国内の方が当然対象となる作品は多い訳で、今後は順位の変動が大きくなる可能性がある。
ちなみに読了は国内長篇27/50(シリーズものとかダブりを数えないと25/48かな)、国内短篇40/50。海外長篇41/50(ダブりを数えないと39/48)、海外短篇44/50。割と頑張ってるな。いやーオレってSFファンだな(笑)
さていろいろ面白いんだがオールドファンとしては昔のオールタイムベストからの変遷、要は評価が下がってしまった作品が気になる。他の雑誌のオールタイムベストと比較をしてしまうと集計法やファン層の多少の違いが出てしまうことを考え、SFマガジン1989年(創刊29周年記念)、1998年(創刊500号記念)、2006年(創刊600号記念)と比較してみることにするか(しまった思ったより大変だ!)。本格的にやるときりが無いので、1989年のベスト10がその後どうなったのかみてみるだけにする。
まずは国内長篇(カッコ内が左から1998、2006、2014の順位の変遷)。1989年のベスト10.
1.『百億の昼と千億の夜』光瀬龍 (2、1、3)
2.『果てしなき流れの果てに』小松左京 (1、2、2)
3.『グイン・サーガ』栗本薫 (20、34、圏外)
4.『宝石泥棒』山田正紀 (4、5、15)
5.『戦闘妖精・雪風』神林長平 (12、9、10)
6.『消滅の光輪』眉村卓 (17、27、28)
6.『あなたの魂に安らぎあれ』神林長平 (6、27、24)
6.『銀河英雄伝説』田中芳樹 (10、19、17)
10.『銀河乞食軍団』野田昌宏 (24、圏外、圏外)
『百億~』と『果てしなき~』は強いな。壮大な時間と人間を対比した叙情性というか、この2作は今後も上位に来そうだな。『グイン・サーガ』はヒロイック・ファンタジーとみなされるようになってきたのかなあ。あるいは著者の死がさすがに大きいということか。和風スペースオペラという試みもユニークだったように思われる『銀河乞食軍団』も著者が亡くなって低下したのだろうか。一方シリーズものでも終了して久しい『銀河英雄伝説』の強さは凄いね(すんません読んでいません)。『宝石泥棒』は少し落ちているが、山田正紀は『神狩り』が今回の12位に入るなどこの2作は安定した人気があるとむしろ言えそう。神林長平も『言葉使い師』も短篇部門で19位に入るなど変わらぬ人気の高さを誇っている。
国内短篇
1.『ゴルディアスの結び目』小松左京 (1、3、4)
2.『太陽風交点』堀晃 (2、4、8)
3.『ネプチューン』新井素子 (6、28、圏外)
4.『銀河ネットワークで歌を歌ったクジラ』大原まり子 (18、29、圏外)
5.『ハイウェイ惑星』石原藤夫 (6、23、45)
6.『ボッコちゃん』星新一 (3、15、20)
6.『美亜へ贈る真珠』梶尾真治 (5、9、16)
6.『神への長い道』小松左京 (8、16、31)
9.『梅田地下オデッセイ』堀晃 (12、13、13)
10.『結晶星団』小松左京 (10、29、39)
『ゴルディアス~』強い。他に小松左京では『地には平和を』が33、23、35、25位と常に支持を受けている作品もあるし、長篇・短篇とも支持を幅広く集めていてなおも大きな存在であることが分かる。堀晃の2作も長期ランクインしそうで、さらに今回長篇部門で『バビロニア・ウェーブ』が48位に入っている。一方ハードSFの先達石原藤夫『ハイウェイ惑星』の低下は気になる。直球のハードSF路線の作家の系譜は個人的に受け継がれていって欲しい気がするが…。さて意外なのは新井素子『ネプチューン』の低下で、他の作品が目立たず『チグリスとユーフラテス』が長篇部門で46位に入ってるものの、認知度の低さが原因の可能性もあり、そろそろベスト短篇集みたいなもので認知度を高める時期が来ているのかもしれない。『銀河ネットワーク~』の低下した大原まり子作品であるが、『一人で歩いていった猫』なんかは16、19、20、25と安定しており、この二つの差はなかなか興味深い。星新一『ボッコちゃん』やや下がり気味だが、『おーい、でてこーい』が15、9、1、2位と上位を常に占めるようになり次第に代表作の地位を奪いつつある。こういうちょっとした変化も面白いやや下がったとはいえ『美亜~』の強さにも驚かされる。やはり時間ロマンスというかSFの重要な要素だからだろう。
さて海外部門にまでいける余力があるかどうか…
放克犬博士 (id:funkenstein) 8年前
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