テレビ局や映画会社のプロデューサーは、下の一節をよく読むといい。現代の人々が切望しているのは、さわやかなラブコメである、ということが分かるだろう。
セックスなど作品に露骨には持ち込まない、というのが、実は成功するラブコメの重要な条件のひとつなのである。
下にかかれた、「もどかしさ」「キャラたちの愛しさ」は、そこから生まれる。
(以下引用)
いやしかし、このドラマ、「ガッキーが可愛い」に尽きてしまうのですが、あらためてそう言われてみると、僕はけっこう不思議になってきました。
なぜ『逃げるは恥だが役に立つ』(以下『逃げ恥』)の新垣結衣さんはこんなに可愛いのか?
そもそも、ガッキーは新人じゃなくて、これまでもさまざまなドラマに出演しています。
でも、ここまで可愛い可愛いと言われることはなかった。
もとからものすごく可愛かったのに!
これまでもたくさんドラマに出ていたのに!
最近の出演作では『リーガル・ハイ』も『くちびるに歌を』も観ましたが、正直、『逃げ恥』ほど「可愛い……」と悶え死ぬことはありませんでした。
それはやっぱり、演じている役というのがあって、もちろんコスプレとかの影響もあるんでしょうけど、こういう「みていてもどかしくなるほど、感情をうまく伝えることができない」というのは、鉄板の「萌え」なんだろうなあ、と。
ここ20年くらいのテレビドラマって、「お仕事もの」か「ドロドロ恋愛もの」「サイコもの」が多くて、恋愛もののドラマって、第1話の45分くらいの時点で、ヒロインは恋人か恋人の友達と寝ちゃってるようなのが多かったような気がします。
なんか、こういう「人と人とが距離を詰めていくところ」から描かれているドラマって、昔はけっこうあったような気がするんだけど、最近はちょっと珍しいかもしれない。
そして、なんだかとても新鮮だ。
実際、いまの人間関係ってけっこう両極端になってきていて、それこそ「人生修業としてナンパしちゃう人」もいれば、「会話したり、手を握るのが怖い」って人もいる。
たぶん、『逃げ恥』に対して、「何このまわりくどいドラマ」って思って離脱した人だっているはず。
このガッキーのみくりさんをみていて思うのは、「直球をど真ん中にって、意外とみんな投げ込まないよな」っていうことなんですよ。
女優さんはたくさんいますけど、これほど「可愛さを前面に出す役」って、ありそうでなかなか無い。