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ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です 管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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R.L.スチーブンスの「さらわれたデービッド」(このタイトルは児童文学としてつけた題名のようで、一般的には「攫われて」(Kidnapped)という題名で知られていると思う。)という本を読んでいたら、その中に、「ヘンダーランド」という名前の人物が出てきて驚いた。もちろん、クレしんを即座に連想したからだ。正式には「ヘンダーランドの大冒険」というタイトルで、私自身は未見である。ただ、このアニメの制作者の一部が「さらわれて」を読んでいたことは確かだろう。そして、それを人名から架空の地名としたわけだ。たしかに「変だーランド」は、クレしんの舞台にふさわしい。
要するに、あの「俗悪アニメ」と世間の大人から批判されまくりだったクレしんアニメも、その製作者たちは立派な児童文学の教養を持っていたと私は言いたいのである。ただし、「さらわれて」は、児童文学というより、立派な大人向け文学であり、出来事の当時(17世紀前半か中ごろか)のイギリスの国内不和(イングランドとスコットランドの争闘)の政治状況が背景となっていて、政治や歴史を面白いと思う大人でないと理解できない部分が多いのである。
たとえば、アメリカ植民地の奴隷というと黒人しか普通は想像しないが、実はイギリスの下級労働者や浮浪者や高地地帯(現在のスコットランド)の若者が(おそらくアイルランドからも)誘拐されてアメリカで白人奴隷として使役されていたのを知らない人は多いだろう。つまり、「誘拐されて」は特殊な事例ではなかったということだ。
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