Russia in color, a century ago
Boston.com The Big Picture 2010.08.20
(訳者注) 写真はすべて原寸大の元記事にリンクしてあります。
1世紀前のロシアのカラー写真
ロシア南部から中部は、最近は火災のニュースばかりのイメージがあるが、こういう時だからこそ、この地域の1909年から1911年の間に撮影された、これらの驚異的な写真のコレクションを紹介するのも面白いと思う。
この年に、ロシアの写真家セルゲイ・ミハイロヴィチ・プロクジン=ゴルスキーは、ニコライ2世の援助により、ロシア帝国の写真調査をおこなった。プロクジン=ゴルスキーは、赤と緑と青の3枚のカラー乾板を素早く連続して撮影し、後に再結合することにより、自然の色と近い色を再現し、カラー写真を撮る方法を開発した。
これらの高品質の写真は、とても100年前のものとは思えないほどだ。これらの写真が撮られた時には、まだロシア革命も第一次世界大戦も起きていない。

・民族衣装を着たアルメニア女性。アルトビン(現在はトルコ)にて。1910年。

・セルゲイ・ミハイロヴィチ・プロクジン=ゴルスキーのセルフ・ポートレイト。黒海の東海岸にあるコーカサス山の麓。1910年。

・ヴォルガ川支流のシム川の辺に座る女性。1910年。

・ティフリス(トビリシ)の風景。セント・デヴィッド教会から撮影。1910年。

・ロシアの守護隊員。Khorezm (現在のウズベキスタンのキヴァ)。1910年。

・マリインスキー運河で66年間に渡って門番を務めた84歳の老人。1910年。

・ユダヤ人の子どもたちと教師。サマルカンド(現在のウズベキスタン)。1910年

・サマルカンド(現在のウズベキスタン)のサルト人女性。1917年にロシア革命が起きるまでは、カザフスタンに住むウズベク人はサルト人(Sart)と呼ばれた。

・オネガ湖沿いのペトロザヴォーツクでトロッコに乗るロクジン=ゴルスキー。1910年。

・リンドゼロ湖沿いで休む犬。1910年。

・ホワイト・レイク近くの教会の脇の草原で座る子どもたち。1909年。

・ブハラ(現在のウズベキスタン)の首長だったセイイド・ミール・ムハンマド・アリム・カーン。1910年。

・パーマ市のカマ川にかけられたシベリア鉄道の鉄橋。1910年。

・サマルカンドのモスクの前で座る少年。現在のウズベキスタン。1910年。

・アブハジア共和国の首都スフミの風景。1910年。