立命館の東投手とは言うまでもなくDeNAに入った東投手で、九州学院の村上宗隆捕手は言うまでもなくヤクルトに行った村上(現一塁手)である。その特徴を「一球で仕留める集中力」だとしたのも我ながら慧眼だろう。これこそが並みの「ドラフトレベル」打者と「本物のプロAクラスレベル」打者との分かれ目だと思う。
なお、新コロ以降はアマチュアの野球動画をほとんど見ていないので、現在のアマ球界にどんな素材がいるか、ほとんど知らない。
(以下引用)
平良海馬の動画はまだ見ていないが、楽しみな投手である。沖縄の高校生投手としては過去最速ではないか。東浜などでも、高校時の球速は140そこそこだったと思う。
1回戦で敗退したのも、悪くはない。部員10人では、どうせどこかで敗退しただろう。ワンマンチームの宿命だ。肩の消耗や怪我無しに終われて良かった、と考えていい。
最近は、アマ時代の実績よりも、その選手の素材的価値に重きを置く球団が増えてきて、広島の薮田など、そのようなドラフト指名の代表だろう。そして、選手の素材的価値を見るのには、極端に言えば1試合でも十分なのではないか。
なお、1回戦敗退の相手の首里高は、野球強豪校ではないが、公立校の中では野球部がまともな部類だと思う。興南、沖尚以外の野球部はだいたいどんぐりの背比べというのが沖縄の高校野球の現状ではないか。しかも、興南や沖尚も最近はさほど強くない。
平良海馬は、体にパワーがあり、器用さもある、となれば、素材としては言う事無しだろう。スカウトの言うように、球速もまだ伸びる可能性がある、となれば楽しみだ。
八重山商工が初戦敗退、平良海馬投手の154キロに10球団視察
八重山商工の152キロ右腕・平良海馬投手が、沖縄大会1回戦の首里戦に先発、スカウトのスピードガンで154キロを記録したが、5回に与えた1点で0-1で敗れ、早くも夏が終わった。
悔いは残らない
平良海馬投手は173cmと身長は高くないものの、これまで最速152キロを記録し、最後の夏にどんな投球を見せるか注目されていた。この日は4回、ノーアウト3塁のピンチを背負うと、「ギアを入れた」と球場表示で151キロを記録し、2アウトにしたところで再び151キロを記録、このピンチを無失点に抑えた。この時のストレートはスカウトのスピードガンで154キロを記録した。
しかし5回、再び2アウト3塁とピンチを背負い、チェンジアップを投じたがそれが暴投となって1失点した。その後、最後まで投げ、8回7安打9奪三振1失点、打線は沈黙し0-1で完封負けを喫したが、平良投手は「全力で投げたし、フルスイングもできた。悔いの残らない試合」と話した。
注目される打撃でも4回に痛烈なライト前ヒットを打った。
10球団スカウト評価上々
八重山商工は、九州屈指の速球派・平良海馬投手を擁したものの、チームはこの春の入部者で何とか10人を確保して今大会に出場していた。そのため、初戦から多くの球団のスカウトが詰めかけた。
この日は横浜DeNAと広島を除く国内10球団が視察し、中日・中田スカウト部長は「見ていて楽しくなる魅力のある投手。スイング、腕の振りに力強さがあるし器用なところもある。下半身の使い方を覚えれば、球速ももっと伸びるのでは」と評価した。
また東京ヤクルトの橿渕スカウトは「投げるだけでなく打撃も鋭い。ゲームで初めて見たが、力強さは想像以上だった」と話すと、福岡ソフトバンクの福山スカウトも「かかる要素は十分。体の強さがあり、フィールディング、けん制など投手が大事な要素を持っている」と、パワーと共に器用さも評価し、ドラフトで十分指名される選手と評価した。
これで平良投手の高校野球は終わるが、これから進路の決断、そして新たな舞台での伝説が始まっていく。平良投手は投手としてプロ入りを目指している。
(追記)ついでに、ドラフト情報サイトで、何人かの有望選手の動画を見たが、平良は非常に魅力的である。投げ方が少年漫画の主人公みたいだ。球はかなり速い。大阪桐蔭の根尾に似ているが、それよりいい。同様にフォームが気持ちいいのが立命館大の東投手で、こちらも魅力的。野手では、九州学院の村上宗隆捕手が、凄い打撃をした動画があった。打球の質は清宮、安田に劣らない迫力だった。しかも、一球で仕留める集中力もある。久々にプロレベルの打てる捕手ではないか。彼をドラ1で獲るべき球団もいくつかある。巨人など、その筆頭である。大学や社会人には、東投手以外、魅力を感じる選手はいなかった。やはり今年は高校生野手の年だろう。