ソフトバンクが4勝1敗でヤクルトを下し、2年連続の日本一に立った。先発、リリーフとも盤石の投手陣に、4番内川を欠きながらも爆発力のある打線ががっちりかみ合った。
第1戦 松田V弾!武田完投!ソフトバンクが先勝
<ソフトバンク4-2ヤクルト>◇第1戦◇24日◇ヤフオクドーム
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ヤクルト | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 |
ソフトB | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 4 |
ソフトバンク先発の武田翔太投手(22)が8回まで無失点、9回も志願し完封を狙ってマウンドに上がったが、ヤクルト畠山に2ランを浴びた。武田は2失点完投勝利。
- 完投勝利を挙げたソフトバンク武田
- 完投勝利は挙げたものの9回に2点本塁打を浴び渋い表情で出迎えを受ける武田、左は工藤監督
打線は3回、松田宣浩内野手(32)の先制ソロ本塁打など、6連打で一挙3点。6回にも追加点を挙げた。主将で4番の内川聖一外野手(33)を肋骨の骨折で欠きながら、盤石の展開で先勝した。
- 4回裏、松田宣浩は左中間へソロ本塁打を放つ
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第2戦 バンデン&李大浩、助っ人活躍で連勝
<ソフトバンク4-0ヤクルト>◇第2戦◇25日◇ヤフオクドーム
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ヤクルト | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
ソフトB | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 4 |
ソフトバンク先発のリック・バンデンハーク投手(30)は2回に3者連続三振を奪うなど、9勝0敗だったシーズン同様に安定感抜群の投球で8回無失点。完封も狙えたが、守護神サファテが9回を締めた。
- 8回無失点と好投したバンデンハーク
4回には李大浩内野手(33)の2ランで先制。6回にも中村晃外野手(25)のソロ本塁打などで点差を広げた。
- 4回、先制2ランを放った李大浩。後方は松田
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第3戦 ヤクルト1勝!山田が驚弾3連発
<ヤクルト8-4ソフトバンク>◇第3戦◇27日◇神宮
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソフトB | 0 | 2 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 |
ヤクルト | 2 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 3 | X | 8 |
ヤクルトが山田哲人内野手(23)が日本シリーズ史上初となる1試合3打席連続本塁打などで、シリーズ初勝利を挙げた。初回に山田の2ランでヤクルトが先制したが、その後ソフトバンクに逆転を許す。しかし5回、山田の3打席連続となる2ラン本塁打で再逆転に成功した。
- 1回裏、中越えに本塁打を放つ山田
- 3回裏、中越えにソロ本塁打を放つ山田
- 5回裏、左越えに2点本塁打を放つ山田
投げては救援陣が奮闘した。5回途中から登板した石山をはじめ、久古、オンドルセク、バーネットが無失点リレーでソフトバンクの強力打線を封じ込めた。
- ソフトバンクを下し、お立ち台で3連続本塁打のポーズをとるヤクルト山田とつば九郎
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第4戦 李大浩4打点でソフトバンク連覇王手
<ヤクルト4-6ソフトバンク>◇第4戦◇28日◇神宮
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソフトB | 1 | 0 | 4 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 6 |
ヤクルト | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 4 |
ソフトバンクが連覇へ王手をかけた。李大浩内野手(33)が初回、タイムリーを放って先制。李大浩は3回にも満塁走者一掃の適時二塁打を放ち、序盤から主導権を握った。
- 3回表、李大浩の3点適時二塁打に喜ぶソフトバンクの選手たち
6回途中4失点の摂津正投手(33)の後をつないだ救援陣が奮闘。7、8回を3番手千賀が6人斬り、9回は守護神サファテがピンチを背負いながら締めた。第3戦で3連続本塁打と爆発したヤクルト山田は4打数無安打に終わった。
- 日本一連覇へ王手をかけ、ナインを出迎える工藤監督(左端)
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第5戦
<ヤクルト0-5ソフトバンク>◇第5戦◇29日◇神宮
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソフトB | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 5 |
ヤクルト | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
ソフトバンクが4勝1敗で2年連続の日本一を決めた。ソフトバンク・スタンリッジとヤクルト石川の投げ合いで始まったが、両チーム無得点だった4回、ソフトバンク4番の李大浩内野手(33)が左翼ポール上へ特大の当たり。ビデオ判定にもつれたが、これが先制の2ラン本塁打となった。さらに5回には明石の適時打などで2点を追加し、リードを確実なものにした。9回には柳田がダメ押しタイムリー。
- 4回表、左翼ポール際に大飛球を放ち、本塁打をアピールする李大浩
- 4回表、左翼ポールを巻いた打球がビデオ判定の結果、本塁打と判定され祝福を受ける李大浩(中央)
先発したジェイソン・スタンリッジ投手(36)も、安定感抜群の投球で6回無失点。サファテら救援陣もリードを守りきった。
- 日本一に輝き胴上げされる工藤公康監督(撮影・宮崎幸一)
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