はっきりと、「野手にはドラフトレベルがいない」と言っていいのではないか。少なくとも、1位レベルはいないと私は思う。
そしてこれは、実は毎年そうなのである。ヤクルトに入った村上ぐらいが例外だが、彼は競合していない。しかも、外れ1位ではなかったか。ヤクルトのスカウトが慧眼だったと言うより、外れ1位クラスの評価は他球団でもしていたと思う。ただ、マスコミが村上はドラ1候補としてさほど騒がなかっただけのことだ。それ以外で話題になった清宮とか根尾とか中村とかは
飛ぶボール(飛ぶバット)の恩恵で打てたか、突発的な活躍でマスコミが騒ぎすぎただけで、本来、高卒野手というのは即戦力ではなく、また金属バット使用のため、
将来どうなるかほとんど未知数なのである。村上が育ったのは当人の努力と素質の高さによるものだが、ドラフト時点で村上が将来こうなると分かるはずがない。逆に言えば、ドラフト指名されなかった高校球児(甲子園に出られなかった選手など)の中でも上手く育ったら一流のプロ野球選手になれた野手はたくさんいたと思う。まさに、運不運だ。
まあ、高卒野手を1位指名するという馬鹿な行為は今後慎むべきだろう。
高卒投手は逆に、金属バット使用の打者を相手に戦うのだから、大きな不利の下での評価になる。高校時代にある程度の成績を残している投手は素質的に信頼していいと思う。
(以下引用)
センバツ1回戦が終了 スカウト陣の目にとまった選手は?
デイリースポーツ
© デイリースポーツ 力投する天理・達孝太(撮影・吉澤敬太)
「選抜高校野球」(25日、甲子園球場)
1回戦が終了し、全32チームが出場した。連日、スタンドでは12球団のスカウト陣が視察している。
今大会注目の市和歌山・小園や天理・達、中京大中京・畔柳らは、前評判通りの好投で各球団が称賛した。阪神・和田TAは小園に対して「投手らしい投手。マウンドに上がると雰囲気がある」と評価。DeNA・安部スカウトは達を「成長スピードがすごい。この調子だと夏までには150キロいくかも。社会人や大学生との兼ね合いでは、(1位の12人に)入る可能性もあるかもしれない」と絶賛した。
他には、ロッテ・榎チーフスカウトが広島新庄・花田の名を挙げ「回転数、キレ、伸びがある。真っすぐの質がいい投手」と太鼓判を押した。北海・木村、東海大相模・石田、明徳義塾・代木などの大型左腕も将来性が楽しみとの声があった。一方で、大きく崩れた大阪桐蔭の松浦、関戸は夏に向けての巻き返しが必要となりそうだ。
野手の候補は少ないと言われる中、市和歌山・松川や智弁学園・前川らには期待の声が高かった。阪神・畑山統括スカウトは、上田西のリードオフマン・笹原の名を挙げ「脚力があって塁に出るとおもしろい。将来性を感じる選手」と評価していた。
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