横浜の中継ぎ陣が危険水域に入っている、いや、火事状態であるのは横浜ファンの多くが感じていることだと思うが、横浜首脳陣は何も感じていないのだろうか。「今日は打たれたが明日は抑えるだろう」くらいの「トゥモアナ」精神なのか。そういうのを「その場しのぎ思考」と言うのである。楽観主義はいいが、冷静な情勢分析と、それによる計画性が無ければ、どんな経営も長続きはしない。球団経営は、まさに事業経営なのである。選手という資本をいかに活用するかだ。はたして横浜は選手を活用しているか。それとも活用できる選手がいないのか。おそらく答えは半々である。活用できる選手は少ないが、いないわけではなく、首脳陣が「在庫調べ」をしていないのだ。ラミレスが外人監督であることの欠点は、日本語がおそらく読めないことで、二軍選手の成績など自分では読めないのではないか。誰かが、選手名をローマ字にして資料を作るだけでこの問題は解決するし、ラミレス自身それを球団職員に要求すべきなのである。

なお、前回の記事で、石田が8回まで投げたというようなことを書いたのは私の勘違いで、石田は６回くらいで降りていたようだ。QSは達成しているらしい。
８回裏の投手陣炎上で嶺井のリードを批判するコメントを他スレッドで読んだが、第一の問題は右打者が続く回に砂田を投入したことだろう。私は「左右病」には批判的だが、砂田という投手はそれほど球威が凄い投手ではない。録画を見ると、あの日の球審は、外角のきわどい球をすべてボールと判定していたのだから（石田が打たれたのもそれ。特に中谷に打たれる前に北条に四球を出したのはそのため。）内角を攻めるしかない。打者は、外角は来ないと分かっているのだから、内角を待っていればいいから楽なものである。
最近の審判に多いのだが、ホームベースの真後ろではなく、ホームベースの、打者の内角側に位置して判定する大リーグ流の構え方をしていたのが、あの時の球審である。これは、日本のベテラン審判の書いた本に書かれていたことだが、この構え方だと打者の外角側の判定は非常に不確かになるということだ。つまり、「だいたいの勘で」判定されることになる。その判定方針が投手に厳しいと、外角で勝負するタイプの投手にとっては最初から勝負にならないわけだ。
ラミレスや横浜の投手コーチにそうした知識があれば、砂田のような球威の無いタイプをあそこで投入したりはしなかっただろう。
バルデスのように球威ではなく制球力で勝負するタイプの投手が、そういう審判（外角を打者有利に判定する審判）に当たったらどうなるか。昨日の阪神中日戦の試合は見ていないが、バルデスが打たれたところを見ると、おそらくそうだったのではないかと思う。

【緊急】山﨑康晃以外のDeNA中継ぎ