非常にに詳しい分析で、どこからこんなデータを手に入れるのか、不思議なくらいだ。
これで見ると、ペイトリックを少しだけマシにした感じの投手のようだ。アメリカの3Aでは上位の成績なのだから、ちょうど日本のプロ野球で使えるレベルの選手かもしれない。まあ、井納をはじめとして、横浜の投手には「凄い」投手は一人もいないのだから、案外、今の横浜の先発陣と同レベルなのではないかwww 山口のように、球威はあるが頭が悪い投手よりも、今永などのように球威はなくても制球力が良くて野球頭脳のいい投手のほうが案外勝てるものだ。その最高の例が広島のジョンソンだろう。もっとも、あちらには石原がいるが横浜には石原はいないwww
ジョー・ウィーランド投手を数字で分析!横浜DeNAベイスターズの新外国人をデータで評価
横浜DeNAベイスターズは2016年にチーム初となるクライマックスシリーズに進出し、ファーストステージでは巨人を破って、ファイナルステージに進出するなど躍進を遂げました。
しかし、シーズン成績は勝率5割を割るなど、まだまだコンスタントにクライマックスシリーズに進出するような戦力にはなりきれていません。
FA市場での大きな補強はしない方針のため、戦力アップには新外国人に頼る面が大きくなります。その横浜DeNAべイースターズがジョー・ウィーランド投手を獲得しました。
そのジョー・ウィーランド投手をメジャーとマイナーでの成績、球種別のデータ、動画などで分析していきます。
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プロフィール・経歴・年俸
ジョー・ウィーランドは1990年1月21日生まれの26歳で身長188センチ、体重93キロ、2017年シーズン開幕時点では27歳となる右投右打の投手です。
2008年のMLBアマチュアドラフトで4巡目全体123番めと比較的早い順位でテキサス・レンジャーズに指名されてプロ入りしています。
その後、2011年7月31日にマイク・アダムス獲得の交換要員としてサンディエゴ・パドレスにトレードされ、2014年12月18日はマット・ケンプ獲得の交換要員としてザック・エフリン、ヤスマニ・グランダルとともにドジャースにトレード移籍しています。
2016年1月にマイナーリーガーのエリック・メヒアとの交換トレードでマリナーズに移籍し、9月にはさらにブレーブスにトレードで移籍しました。
メジャーデビューは22歳だった2012年4月14日でパドレス在籍時でなっています。2012年の夏に右肘のトミージョン手術を受けていて、2013年のアリゾナ秋季リーグから実戦に復帰しています。
これまでのシーズン別の年俸の推移は以下のとおりとなっています。レートは1ドル104円で計算しています。
- 2013年(23歳)$494,300(約5141万円)
- 2014年(24歳)$501,600(約5217万円)
- 2015年(25歳)$590,000(約6136万円)
- 2016年(26歳)$590,000(約6136万円)
メジャーとマイナーでの成績による分析
ジョー・ウィーランドのメジャーと2Aと3Aのマイナーでの成績は以下の表のとおりとなっています。
2Aでは14試合79.0回で防御率1.82/奪三振60/WHIP1.06という成績で、このレベルでは完全に抜きん出た存在となっています。
3Aでは54試合(先発51試合)269.1回で防御率4.85/26勝13敗/奪三振241/WHIP1.45、MLBでは12試合(先発10試合)52.2回で防御率6.32/1勝6敗/奪三振39/WHIP1.52という成績です。
メジャーでは残念ながら通用したとは言い難い成績となっています。また3Aも表面的な数字を見れば、メジャー昇格できたことが不思議にも映る成績となっています。
ただ、ウィーランドが所属していた3Aのパシフィック・コーストリーグは、乾燥していたり、高度が高かったりする地域での試合が多いためボールが飛びやすく、極端に打者有利な環境となっています。
ウィーランドが2014年の3Aでの防御率3.42でしたがリーグ平均は同4.63となっています。2015年と2016年のウィーランドの防御率はそれぞれ4.59と5.43と褒められた数字ではありませんが、リーグ平均はぞれぞれ4.37、4.46となっていますので、表面的な数字ほど悪い数字ではないと考えられます。
3Aでは奪三振率(9イニングあたりの奪三振数)は8.05、与四球率(9イニングあたりの与四球数)は2.3と先発投手としてはバランスの良い数字です。
結果を残せなかったメジャーでは奪三振率6.66、与四球率3.2と数字が落ちていますが、制球面ではあまり大きな心配がないタイプの投手と考えられます。
先発投手として圧倒するほどの力量はないものの、バランスの良いタイプの投手と考えられるジョー・ウィーランドです。
球種別データによる分析
ジョー・ウィーランドの球種別データは以下の表のとおりとなっています。
ジョー・ウィーランドがメジャーで投げた球種としてカウントされているのは、フォーシーム、シンカー(ツーシーム)、チェンジアップ、スライダー、カーブの5つとなっています。
投球の構成はフォーシーム主体で投球に占める割合は60.41%で、それに続くのがナックルの握り方で投げるナックルカーブで18.63%、そしてサークルチェンジアップの握りによるチェンジアップが13.97%となっています。
シンカーはカウントされているものの6球にとどまっているためフォーシームが回転や軌道により、この球種にカウントされた可能性がありそうで、厳密には持ち球ではないかもしれません。
スライダーは6.54%とそれなりの数を投げているのですが、2015年と2016年は1球も投げていません。
フォーシームは最速が2016年に153.6キロ、平均で148.1キロとメジャーの投手としては平均的な球速となっています。バックスピンが効いた軌道のキレイなフォーシームのようで、奪三振に占める割合は45.76%と三振を奪える球種でもあるのですが、その癖の少なさゆえにメジャーでは捉えられていたと考えられ、被打率は.333となっています。
それに次ぐ投球の軸となるのがカーブですが、こちらも三振を奪える球種で三振に占める割合は44.07%、被打率も.222と変化球ではベストピッチと考えて間違いなさそうです。
チェンジアップはややカットする動きがあるものの、バックスピン量が多いためか、沈む動きは大きくないようです。
基本的にはフォーシームが主体でカーブとチェンジアップを織り交ぜる投球スタイルと考えられるジョー・ウィーランドです。
ジョー・ウィーランドの動画
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2015年5月のドジャース在籍時の動画です。
2015年3月のドジャース在籍時の動画で、縦に割れるカーブで三振を奪っています。
2015年3月のドジャース在籍時の動画で、縦に割れるカーブでファーストゴロに打ち取っています。
ムダの少ないバランスが良い投球フォームで、その点ではザック・ペトリックに似ている面があります。ただペトリックは技巧派の色合いが強いですが、ウィーランドはボールに力があるタイプの投手で、なおかつ制球にもあまり難がないと考えられます。
フォーシームもメジャーでは平均的な球速で、しかも動きがすくないため餌食になってしまいました。日本ではマウンドが柔らかいため球速は3-4キロ落ちると予想されますが、日本の先発投手としては十分な数字となります。
縦に割れるカーブに関しては日本の公式球でどれほど曲がるかは未知数ですが、アメリカに近い曲がりを維持できれば十分に決め球と通用しそうです。
後は投球に変化をつけるチェンジアップが、どれほど使えるボールになるかが活躍できるかのポイントの一つになってきそうです。