蔵建て男さんのツィートに現在の横浜の投手の種類分けが書いてあり、役に立ちそうなので転載しておく。
先発候補は少しずつ行分けして書いており、それが格付けになっているかと思うが、コピーだとその行分けが無くなっている。たぶん、こんなところ。
先発候補・15名
A)井納・石田・今永・クライン・久保・三嶋
B) ウィーランド・濱口・水野・平良・飯塚・熊原
C)国吉・高崎・柿田
国吉・高崎・柿田は今年が最後の瀬戸際だろう。
B)としたのは、A)から誰かが落ちた場合の候補陣と見ていいだろう。飯塚をここに入れるのはまだ早いような気がする。熊原も、春先の調子しだいで評価は変わるが、まだプロ1軍レベルには思えない。
リリーフ候補の中に新人の尾中を入れているが、先発起用は考えられないのだろうか。変化球の曲がりが大きく、面白い投手だと思うのだが。
それにしてもリリーフタイプの投手が多すぎる。短いイニングなら力がある投手がそんなに多いなら、先発投手は5回まで投げるとか固定観念に囚われず、オールスター戦みたいに3イニングずつ投げるという試合を6試合に1ぺんずつ作れば、先発ローテーションは5人の投手だけで賄える。正直、久保や三嶋の現在の力がローテーション投手の水準なのかどうか、私は疑問に思っているのである。
まあ、ウィーランドや濱口や水野あたりから誰かが先発ローテーションに入ってくればいいわけだが、なるべく、相手チームの弱い先発にこちらの安定感のある先発を当てるようにしていけば、先発投手不足でもオールスター戦前まで5割で行ける可能性もあるのではないか。このあたりは監督や投手コーチの頭次第だ。監督やコーチは「試合が始まる前」までが本当の仕事だろう。
あとは、「負け試合」を活用して、主力を休ませ、若手選手の実力チェックを行うことも大事だろう。先発投手は3点を取られたら自動的に交代、中継ぎは1点取られたら交代とするくらいでいいと思う。ただし、二番手投手は回またぎで当たり前、と考えるべきだ。二番手投手は中継ぎではなく「第二先発」と思えばいい。逆に、先発投手は、調子が良ければ8回も9回も投げさせればいい。球数に関する固定観念より、「その時の調子が最優先」とするべきである。
だいたい、高校大学時代は完投が当たり前だった投手たちが、プロに入ると完投能力が無くなるはずはない。球威が落ちてきたかどうかは球数ではなく、目で見て判断すべきだろう。
とにかく、チームの戦力をいかに活用するか、である。戦力が無い、という言葉をよく聞くが、私は巨人や阪神の戦力が凄いとはまったく思わない。広島の去年の独走は、広島の戦力が凄かったからだ、と一見見えるが、実はおととしとほとんど変わっていない。ただ、春先の快進撃で、広島というチームに潜在していた負け犬根性が少しずつ消えていき、「自分たちは強いんだ」という自信が生まれた結果、本当に強くなったのだ。それが広島と横浜の違いだろう。
広島にできたなら、横浜に同じことができないはずはないのである。
「戦力」論者など、結果から原因を考えていることが多いのではないか。巨人はロートルだらけであり、阪神は若僧だらけだ。広島はバランスがいいが、すべてがいいわけではない。投手陣にしても、それほど凄い投手がいるわけではない。石原のリードが無ければ二流投手だけだ。石原が故障したら、並み以下の投手陣になるだろう。
つまり、うまく戦えば、横浜の優勝の可能性はある、と私は見ている。
まあ、「戦力」論が間違っているというより、戦力は大事だが、勝負事はそれだけではない、ということである。それは選手個々の「勝ちたいという気持ち」「優勝したいという気持ち」だ。はたして横浜の選手に「自分たちは優勝する力はある」という気持ちと「優勝したい」という気持ちはあるだろうか。それが大事になってくるのは、「優勝可能性が目に見えてきた段階」であり、そうなるために大事なのは、「オールスターまでにAクラスにいる」こと、「他球団と常に五分の星を残していること」である。
蔵建て男 @kuratateo
- リリーフ候補 17名 山崎・三上・パットン・田中・須田・砂田 小杉・平田・藤岡・大原・尾中・進藤 林・加賀・福地・野川・小林
- 育成段階 4名 綾部・京山・田村・笠井
- 先発候補・15名 井納・石田・今永・クライン・久保・三嶋 ウィーランド・濱口・水野・平良・飯塚・熊原 国吉・高崎・柿田