敵も味方も小便ちびる 巨人 阿部の罵詈雑言
【野球】
2012年9月14日 掲載
13日の広島戦、1点リードの五回2死一塁から、右翼スタンドへ23号2ラン。結局これが決勝点になった。打率、打点は現在2冠。本塁打もトップのヤクルト・バレンティンに4本差に迫り、三冠王も射程圏内に捉えている。
他球団の投手たちがこぞって「どこに投げても打たれそう」とビビる今年の阿部。が、怖いのは破壊力抜群のバットだけではない。
巨人先発の笠原がプロ初勝利を挙げた12日の試合でこんなことがあったという。広島の某選手がこう証言する。
「ピンチを迎えた場面で阿部さんが笠原に、『おい、ちゃんと腕振れって言ってんだろ!! 聞いてんのか! おまえ、コラッ!』って怒鳴っているのがこっちのベンチにも聞こえてきた。今年は前から、投手の球が抜けるたびに『おいっ! てめえ、コラッ!』ってドスの利いた声で怒っているんです。打席に立っていると、自分が怒られているみたいで……。めちゃくちゃ怖いです」
<「ランドに帰るか?」>
今季はプロ初勝利を挙げた投手が6人に上る巨人。一軍に若い投手が多いため、大黒柱の阿部が引き締め役、憎まれ役を買って出ているらしい。
巨人の某内野手が言う。
「ピンチにマウンドに集まった時に、今年は特に厳しいゲキを飛ばしている気はする。ある試合で投手に『おまえ、もう帰るか? あ、家にじゃねえぞ。ランド(ジャイアンツ球場)にだよ』って。こういう厳しいことを言えるコーチが今はひとりもいないから、チームが独走してもダレないように“鬼軍曹”役を買って出ているんですよ」
先日、二軍落ちした球団期待の大田(22)にも「今年ダメなら野球をやめろ!」と突き放したこともあった。主将、主砲、捕手、そして「鬼コーチ」も兼務し、味方を引き締め、“罵詈雑言”で、敵の打者をも震え上がらせている。