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ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です 管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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もはや旧聞に属する話かもしれないが、野球界全体に蔓延する「守備軽視」風潮の象徴的出来事として、記録に残しておく。ついでながら、同じ選手にライトを守らせたりレフトを守らせたりするのも同様の話である。昔の外野手は、ほとんど同じポジションを守ったものだ。ただし、レフトは弱肩拙守の強打者の指定席であった。その代表が偉そうに「喝!」などと言っている張本氏。
広岡さんあたりが坂本の一塁起用にどういうコメントをするか、聞いてみたいものである。


(以下引用)



坂本一塁に“ありえないだろ!”の声

東スポWeb 9月7日(土)16時10分配信





坂本一塁に“ありえないだろ!”の声

牽制球を受ける巨人・坂本勇人(6日=甲子園球場)

 巨人が6日の阪神戦(甲子園)に4―8で敗れた。9試合白星から遠ざかっていた先発の澤村が5回途中6失点でKO。だが、この日の敗因は「守乱」だろう。原監督は「一塁・坂本」「二塁・ロペス」という攻撃的布陣を敷いたが、2人のまずいプレーが澤村の足を引っ張った格好。特にプロ初となった「坂本一塁起用」の真意は一体…。

 守乱は坂本の一塁起用が発端だった。関係者の話を総合すると、坂本は練習中に足首を痛めたという。それならば休ませるという選択肢もあったはずだが、打撃は可能と見た首脳陣は、相手先発が左腕の能見ということもあり、守備の負担が少ない一塁に坂本を置き、ロペスを二塁、寺内を遊撃に据える攻撃的な急造布陣を敷いた。

 だが、結果的にこの策は完全な裏目に出た。まずは初回、寺内の二塁への悪送球で、二遊間がいきなり連係の危うさを露呈する。そして3回、一死二塁で西岡の打球は二塁方向への高いバウンドのゴロだったが、これをロペスが処理にもたつき、内野安打にしてしまった。

 なおも一死一、三塁で鳥谷の打球は一、二塁間への勢いのないゴロ。これに坂本もロペスも追いつけず、球は右前へ抜けて2点目を献上した。

 極め付きは2―3と1点差に迫って迎えた5回の守備だ。無死一塁で西岡の二塁へのゴロをロペスがファンブル。澤村が続く鳥谷に3ランを浴びて試合は決まった。

 坂本の一塁起用について原監督は「状況としてこれがベストのオーダーということ。今日の一戦は巨人にとっても、澤村にとっても大事な一戦だったし…」と説明したが、歯切れは悪い。体調を配慮したのかについても「別に。勇人以外のチーム(戦略上の理由)です」と語っただけだった。坂本を外せば得点力は下がる。無理をして攻撃的布陣を敷いた裏には、能見を攻略し、9試合勝てていなかった澤村に白星をつけたいとの思いがあったと見られる。

 坂本は4回に盗塁を試みて失敗。本人は「気のせいじゃないですか」とはぐらかしたが、最終回に四球で出塁した際には明らかに足を引きずっていた。そうした状態で強行出場させる必要はあったのか。坂本は2010年の開幕から全試合出場中で、4年目の今季も記録は続いている。だが記録だけなら代打起用という選択肢もあった。

 川相ヘッドコーチが「勇人も一塁は初めてだし、ロペスを二塁に持っていったけど、投手の足を全体的に引っ張った。本来のポジションじゃないところで(守らせた結果)、そういうところから試合が崩れた」と振り返ったように、試合を壊すことを予想できた布陣をなぜ敷いたのか…。

 本紙専属評論家の伊原春樹氏は「坂本の一塁起用はありえない。アクシデントがあって遊撃を守れない状態なら、たとえ本人が出場志願したとしても、首脳陣は休ませるべき。いわば長嶋さんにいきなり一塁を守らせるようなもので、チームの看板を背負う選手に、初めてのポジションをやらせるなんて普通じゃありえませんよ! いくら余裕があるからといって、こんなことをやっていたら、チームがおかしくなる」と一刀両断。「まさか(ポストシーズンの)短期決戦でそんな布陣は敷かないと思うが…。『蟻の一穴』という言葉もあるんだから!」と今後に与える悪影響を心配した。

 首位の座は安泰とはいえ、王者らしくない醜態をさらした巨人。疑問だらけの坂本一塁起用は今後も波紋が広がりそうだ。
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