横浜の戦力は上がってきており、他球団は逆に落ち気味(特に巨人阪神)なので、来季の横浜は飛躍も可能だ。ここで、実戦指揮能力に優れた監督を招聘するべきだと思うが、果たして、今フリーの人材の中で誰がいるか。未経験者を使うのは、あまりに冒険すぎると思う。監督未経験者の中では、一般的な人気は無いが、「厳しさ」のある宮本慎也(漢字はこうだったか)あたりが、「猛将」になりそうな気がする。今の「ぬるま湯」体質の横浜に必要なのはそういうタイプだろう。私のイチオシはラミレスだが、時期尚早かもしれない。少し出足でつまずくと、外人嫌いのマスコミに叩かれそうだ。ラミレスで思い出したが、実績の点では申し分のないボビー・バレンタインを再度日本に呼ぶ手もある。彼やヒルマンのように「欧米的合理的思考」の人間の方が、球団内の人間関係にわずらわされずに合理的な采配をふるえるかもしれない。バレンタインはファンサービスにも積極的だし、明るいから横浜向きだろう。(ラミレスを推す理由の一つもそれだ。)
DeNA中畑監督、辞任へ 後半大失速…球団慰留もCS逃し決断
スポニチアネックス 10月2日(金)4時53分配信
DeNA・中畑清監督(61)が今季限りで辞任することが1日、分かった。就任4年目の今季は前半戦を首位で折り返したが、後半戦で失速して62勝78敗1分けと最下位に低迷。7月に来季続投を要請した球団は慰留に努めたが、クライマックスシリーズ(CS)出場を逃した指揮官の意志は固かった。
巨人戦(横浜)の雨天中止が決まって50分後の午後5時すぎ。「またあした。あした頑張ろう」と普段通りの笑顔で車に乗り込んだ中畑監督は、胸中で辞任の決意を固めていた。
11年12月に2年契約で就任した中畑監督は、昨季、今季と1年ずつ契約を延長。就任4年目に球団初のCS進出を目指したが、天国から地獄に突き落とされた。5月中旬に貯金11の快進撃で首位快走。しかし、交流戦で引き分けを挟んで12連敗を喫すると、持ちこたえられなかった。前半戦終了時点では5割をキープして混戦セ・リーグの首位で折り返したが、後半戦は20勝36敗の大失速で最下位に沈んだ。
新人の山崎康を守護神に据え、梶谷を主軸に育てるなど若手育成にたけた手腕を、球団フロントは高く評価。指揮官が「お客さまは神様。俺が客寄せパンダになってもいい。球場で選手たちのプレーを見て野球の素晴らしさを感じてほしい」と重点を置いた集客力も驚異的に伸びた。本拠地の平均観客動員数は、DeNAが球界参入する前年の11年が1万5308人だったのが、今季は満員御礼を球団史上最多の42度記録するなど2万5544人と4年間で69%増。前半戦を終えた異例の早さで続投要請を出したのは、球団の評価の高さの表れだった。
後半戦で失速しても、信頼は揺るがなかった。9月14日のオーナー会議に出席した南場智子オーナーは「結果にかかわらずお願いするスタンスは変わっていない」と続投方針を明言。だが、「結果が全て。勝負の世界で生きる人間は責任を取らなければいけない」と常々話す中畑監督は、CS進出を逃した責任を重く受け止めていた。尊敬する球界OBに「辞めろと言われるまで続けろ」と助言を受けて心が揺らいだが、最終的に辞任の意思を固めた。