今の巨人ですらクリーンアップを打てない「二流選手」の長野を引き合いに出されても、侮辱みたいなものではないか。私が増田なら、気を悪くするところである。こういう発言をするところが、さすがに、二流チームのスカウトだ。
いや、増田がどの程度の選手になるかどうかは分からないし、長野も確かに一度は首位打者と最多安打を取った選手である。しかし、自分の未来を信じている、才能にあふれたアマチュア選手が長野みたいと言われて喜ぶか、という話である。そういう鈍感さが、スカウトとしての鈍感さでもあるのではないか、ということだ。ヤクルトは近年、山田獲得以外にいいスカウト活動をしたことがあっただろうか。
-
- 東海大相模対横浜 3回裏横浜1死、増田は左翼へ勝ち越しの本塁打を放つ。捕手山田翔(撮影・丹羽敏通)
<高校野球神奈川大会:横浜9-3東海大相模◇決勝◇29日◇横浜スタジアム
第99回全国高校野球選手権大会(8月7日開幕、甲子園)神奈川大会決勝で、横浜が東海大相模を下し2連覇を達成した。ドラフト候補で4番の横浜・増田珠外野手(3年)が、大会新記録となる4試合連続5本目の本塁打を放った。先制打を含む4打数4安打とチームをけん引。早実(西東京)清宮幸太郎内野手(3年)の3試合連続4発も超える夏の記録弾で、一足先に甲子園行きを決めた。
横浜・増田について、ヤクルト橿渕スカウトグループデスクは「勝負強い。(巨人)長野みたいなタイプになるイメージ」と描いた。大一番で能力を発揮する点については「精神的に強くて安定感のある高校生はなかなかいない。西東京の選手も同じような感じ」と早実・清宮を引き合いに出して評価した。