しかし、村上隆が「アニメは自分の夢であった」と言うのなら、なぜ最初からアニメ制作に携わらなかったのか。今回、アニメ素人が製作しているのに、アニメ完成より先に納期(放映日)が決まっているのも私には異常に思える。要するに、これは一種の「炎上商法」ではないのか。話題になって、視聴率が取れればいいというわけだ。
大地丙太郎監督が次のように怒っているのも分かる。これはアニメ業界への侮辱でもある行為だからだろう。(「エバンゲリオン」で庵野監督もやらかしているが、あれは炎上商法ではなく、追い詰められての結果だろうと思う。)
ふざけんな! 誰も見るな! 録画もせんでええ! 出来てからやれ! 村上隆氏アニメ 後半は謝罪に | 2016/12/22(木) - Yahoo!ニュース http://news.yahoo.co.jp/pickup/6224977 #Yahooニュース
TVアニメ『6HP』後半は村上隆の謝罪 線画状態で12月30日に放送
KAI-YOU.net 12/22(木) 16:08配信
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現代美術家の村上隆さんが総監督をつとめる制作中のTVアニメ『6HP/シックスハートプリンセス』が、12月30日(金)19時~20時よりTOKYO MXにて放送されることがわかった。
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3日前に投稿された村上隆さんのInstagramによると、1時間枠のうち未完成の第1話を22分、残りは同作の制作経緯や村上さんの謝罪といったドキュメンタリーの構成になることも明かされた。
今年10月、村上隆さんが自身のFacebook上で「本当に紆余曲折がありあれこれの事情の満身創痍の雪だるま状態」と、制作の苦しい状況を吐露し、注目を集めていた。
Instagramでは、「動画も7分間のCGフュージョンカット、全部間に合わない。でも、線画、背景レイアウト状態で、放映します。納品のその瞬間まで、皆で頑張って、ギリギリまでやりますが、それでも間に合いません」とも綴られており、現在も苦しい状況にあることが読み取れる。
『6HP/シックスハートプリンセス』は、2010年にヴェルサイユ宮殿で開催された村上隆さんの個展で上映された短編映像『Six(ハート記号)Princess』にはじまり、コスメブランド・shu uemuraとのコラボ商品発売やコスプレパフォーマンスステージに至るまで、さまざまな媒体で展開されてきた。
2015年には、村上さんが代表をつとめるアートカンパニー・カイカイキキ、及びアニメスタジオ・PONCOTAN、そしてGENSHIMON(カイカイキキ現代視覚聴覚芸術制作部門)の制作するプロジェクトとして、TVアニメとして放映されることが正式に発表。
その後、続報がないまま、2016年10月に未完成ながら今年の年末に放映することが村上さんから明かされた。
Instagramでは、「この作品は僕の夢でもあったアニメ制作であるとともに、25年を経て、自分が現代美術作家としてデヴューした時に言ったことへの自分への返答なのです」と今作への強い思いを語るとともに、「その実態は未完成なモノを放映せざるを得ないという、関わってくれているスタッフに、申し訳ない想いです」と無念の思いを綴っている。
いとうてつや