ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です
管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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P R
カウンター
講談社の「kiss」という雑誌サイトから転載。
漫画家の物の考え方自体が面白い。
(以下引用)
.
イラスト
ヤマザキマリさん インタビュー!(2013年)
今回は、ウォルター・アイザックソンの世界的ベストセラーをコミカライズして、
超話題の『スティーブ・ジョブズ』第1巻が発売されたばかりの漫画家・ヤマザキマリさん。
世界を駆け巡る漫画家だけあって、一瞬の日本滞在時に、お話をうかがいました!
まずは、スティーブ・ジョブスの自伝を漫画化することになった経緯を教えてください。
【ヤマザキさん】(以下Y) :
ジョブズが亡くなって本が出版されると決まった時に、『Kiss』の担当さんから依頼がきたんです。
その時の私は忙しくて、ジョブズに対してもそこまでシンパシーがなかったので、ちょっと考えさせてください、と返事をしました。
そこから、描くことを決めた理由はなんだったんでしょうか?
【Y】:
息子に返事を保留したことを話したら「本当にすごい人だから、もう一度自伝を読み直して、ジョブズという人物を認識し直してほしい」と頼まれてしまって。
息子は毎日アップルストアに通うほどのMacファンだったんですよね。
旦那とエンジニアをやっている舅からも「やるしかないだろ!」とかいろいろ言われまして(笑)。
身近な人間からそんなに強く言われると、とりあえず自伝をもう一度読むしかないじゃないですか。
改めて自伝を読み返して、先生の中で何か変化はありましたか?
【Y】:
ありましたね。改めて読むと、ジョブズの偏屈っぷりが、私の周りにいる人たちと似ていたんですよね。
それで、あぁ、こういう人なら描けるわ、と(笑)。
私は、素敵な社内恋愛や学園恋愛モノを描けって言われても無理だと思うのですけど、変人なら描けるので(笑)。
あともうひとつ。ジョブズを描きたいと思った理由に、彼が“テクノロジーと人文科学的なものの間に立っていた”という部分があります。
インド瞑想に走っても、一方でテクノロジーにずっとハマったままだった。
どちらかひとつに傾いてしまう人がほとんどの中で、彼は希有な人物だと思いますね。
そもそも、ジョブズに対して、先生はどんなイメージを抱いていましたか?
【Y】:
威圧的でイヤな奴という印象でしょうか(笑)。
自分のやり方に従わない奴は容赦なく排除していく、独裁的で超資本主義的ですよね。
私が漫画化する過程で感じたのは、彼はもともと特異な人ではあったけど、出生のねじれによって、人一倍の孤独感とコンプレックスが彼の中で形成されたのかなということです。
孤独だからこそ、一番頼らなきゃいけないのは自分。裏切ることがないのも自分自身。それぐらい彼の中で自分という存在は揺るぎないポジションにいて、鬱屈したものを排除するためにも、気持ちと格闘していたのかもしれないですね。
ジョブズは寂しい人でもあり、例えるなら……鋭利でトゲトゲなクリスタルという感じの、とにかく繊細な男性ですかね。
そんなジョブズみたいな男性は、先生的にいかがですか?
【Y】:
いやぁ〜、私は絶対に彼には惚れないですね!
お嫁さんにも絶対になりたくないし、一緒に働くのも無理(笑)。
そもそもジョブズ自身に帰属性がないのに、よく会社を経営していたなって思いますよ。
でも、彼が周りを馬鹿者扱いしても、みんな許しちゃうんですよね。
彼の持つカリスマ性って、唯一無二なんですよ。
あんなにイヤな奴なのに、一緒にいたいとみんなが思うっていうのはあり得ないですよね。
つくづく不思議な人物だなと思います。
『Kiss』はオトナ女性コミックなので、ジョブズの素敵なところもぜひ教えてほしいのですが……(笑)
【Y】:
う〜ん……嫌味なところですかね!(笑)。彼の嫌味な部分が出始めたころから、ジャンジャン筆がノってきたんですよね。
今、日本では、なかなか彼氏が見つからない、結婚できないっていう女性が増えていると聞いたんですけど、それはみんなが絞りすぎだから!
ステレオタイプな素敵男子がウケている世の中ですが、彼氏がちょっと変人でもいいんじゃないかな。
だから、変人に対する寛容性を広めるべく、こういう男も大変だけど魅力はあるんだから、と描いてます。
だって彼がいなかったら、今みんなが使っているiPhoneやiPodも生まれなかったわけですからね。
色々大変だけど、結果としてこの世に残り続けるすばらしいものを生み出したのがジョブズですから、彼のような男を許すという。
先生自体、もともと変わった人にかなり寛容ですよね。もしかして、変わった男性フェチですか!
【Y】:
フェチっていうわけじゃないけど、おもしろいことを生み出したり話したりしてくれる、変わった人を好きになる性質はあります。
あれ、そういうのをフェチっていうのか!(笑)。
うちの家族やその周りは、ジョブズとは系統がちょっと違うけど変人だし、旦那も息子も舅も変。
仲良くしてくれる漫画家さんも変人だし……まぁ、私も子供の頃からおかしなコって思われてきたから変人ですかね。
うん、変人フェチで間違いないですね(笑)
先ほど、ジャンジャン筆がノってきたとおっしゃっていましたが、彼の内面を描く以外に、おもしろい! と感じるのはどんな時ですか?
【Y】:
原作で『彼は悩んだ。そして次の日〜』とサラリと書かれていることを解体していく時ですね。
私は漫画家だし想像力の旺盛な人間なので、悩んだジョブズを1コマで描いて終わらせることはできないんですよ。
悩んだっていっても、悩みながらずっと部屋にいたのか、外に飛び出していったのか、人に八つ当たりしたのか、いろんなパターンがあるじゃないですか。
だから、その辺はすごく自由に想像して描いています。
原作者のアイザックソンもそこは言及してない部分なので、それはやっぱり絵を描く人間の役割だと思って、ノリノリで描いています。
では最後に、読者にメッセージをお願いします!
【Y】:
この作品を作る時に意識したのは、ジョブズが気に入ってくれるような漫画を描くこと。
だから、なるべく余計なものを削ぎ落として、筆ペンで陰影を省いたタッチにしています。
なんとなく変なものを描くとあの世に行って怒られそうで(笑)。
ジョブズは嫌な奴であり、天才であり。被写体としては最高です!
本当は良い奴なんだと思った瞬間、次のページで裏切られる。それっておもしろいじゃないですか!
この作品を読めば、ジョブズみたいな男を許す人間としての振り幅の広さが身につくかもしれませんへん
漫画家の物の考え方自体が面白い。
(以下引用)
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イラスト
ヤマザキマリさん インタビュー!(2013年)
今回は、ウォルター・アイザックソンの世界的ベストセラーをコミカライズして、
超話題の『スティーブ・ジョブズ』第1巻が発売されたばかりの漫画家・ヤマザキマリさん。
世界を駆け巡る漫画家だけあって、一瞬の日本滞在時に、お話をうかがいました!
まずは、スティーブ・ジョブスの自伝を漫画化することになった経緯を教えてください。
【ヤマザキさん】(以下Y) :
ジョブズが亡くなって本が出版されると決まった時に、『Kiss』の担当さんから依頼がきたんです。
その時の私は忙しくて、ジョブズに対してもそこまでシンパシーがなかったので、ちょっと考えさせてください、と返事をしました。
そこから、描くことを決めた理由はなんだったんでしょうか?
【Y】:
息子に返事を保留したことを話したら「本当にすごい人だから、もう一度自伝を読み直して、ジョブズという人物を認識し直してほしい」と頼まれてしまって。
息子は毎日アップルストアに通うほどのMacファンだったんですよね。
旦那とエンジニアをやっている舅からも「やるしかないだろ!」とかいろいろ言われまして(笑)。
身近な人間からそんなに強く言われると、とりあえず自伝をもう一度読むしかないじゃないですか。
改めて自伝を読み返して、先生の中で何か変化はありましたか?
【Y】:
ありましたね。改めて読むと、ジョブズの偏屈っぷりが、私の周りにいる人たちと似ていたんですよね。
それで、あぁ、こういう人なら描けるわ、と(笑)。
私は、素敵な社内恋愛や学園恋愛モノを描けって言われても無理だと思うのですけど、変人なら描けるので(笑)。
あともうひとつ。ジョブズを描きたいと思った理由に、彼が“テクノロジーと人文科学的なものの間に立っていた”という部分があります。
インド瞑想に走っても、一方でテクノロジーにずっとハマったままだった。
どちらかひとつに傾いてしまう人がほとんどの中で、彼は希有な人物だと思いますね。
そもそも、ジョブズに対して、先生はどんなイメージを抱いていましたか?
【Y】:
威圧的でイヤな奴という印象でしょうか(笑)。
自分のやり方に従わない奴は容赦なく排除していく、独裁的で超資本主義的ですよね。
私が漫画化する過程で感じたのは、彼はもともと特異な人ではあったけど、出生のねじれによって、人一倍の孤独感とコンプレックスが彼の中で形成されたのかなということです。
孤独だからこそ、一番頼らなきゃいけないのは自分。裏切ることがないのも自分自身。それぐらい彼の中で自分という存在は揺るぎないポジションにいて、鬱屈したものを排除するためにも、気持ちと格闘していたのかもしれないですね。
ジョブズは寂しい人でもあり、例えるなら……鋭利でトゲトゲなクリスタルという感じの、とにかく繊細な男性ですかね。
そんなジョブズみたいな男性は、先生的にいかがですか?
【Y】:
いやぁ〜、私は絶対に彼には惚れないですね!
お嫁さんにも絶対になりたくないし、一緒に働くのも無理(笑)。
そもそもジョブズ自身に帰属性がないのに、よく会社を経営していたなって思いますよ。
でも、彼が周りを馬鹿者扱いしても、みんな許しちゃうんですよね。
彼の持つカリスマ性って、唯一無二なんですよ。
あんなにイヤな奴なのに、一緒にいたいとみんなが思うっていうのはあり得ないですよね。
つくづく不思議な人物だなと思います。
『Kiss』はオトナ女性コミックなので、ジョブズの素敵なところもぜひ教えてほしいのですが……(笑)
【Y】:
う〜ん……嫌味なところですかね!(笑)。彼の嫌味な部分が出始めたころから、ジャンジャン筆がノってきたんですよね。
今、日本では、なかなか彼氏が見つからない、結婚できないっていう女性が増えていると聞いたんですけど、それはみんなが絞りすぎだから!
ステレオタイプな素敵男子がウケている世の中ですが、彼氏がちょっと変人でもいいんじゃないかな。
だから、変人に対する寛容性を広めるべく、こういう男も大変だけど魅力はあるんだから、と描いてます。
だって彼がいなかったら、今みんなが使っているiPhoneやiPodも生まれなかったわけですからね。
色々大変だけど、結果としてこの世に残り続けるすばらしいものを生み出したのがジョブズですから、彼のような男を許すという。
先生自体、もともと変わった人にかなり寛容ですよね。もしかして、変わった男性フェチですか!
【Y】:
フェチっていうわけじゃないけど、おもしろいことを生み出したり話したりしてくれる、変わった人を好きになる性質はあります。
あれ、そういうのをフェチっていうのか!(笑)。
うちの家族やその周りは、ジョブズとは系統がちょっと違うけど変人だし、旦那も息子も舅も変。
仲良くしてくれる漫画家さんも変人だし……まぁ、私も子供の頃からおかしなコって思われてきたから変人ですかね。
うん、変人フェチで間違いないですね(笑)
先ほど、ジャンジャン筆がノってきたとおっしゃっていましたが、彼の内面を描く以外に、おもしろい! と感じるのはどんな時ですか?
【Y】:
原作で『彼は悩んだ。そして次の日〜』とサラリと書かれていることを解体していく時ですね。
私は漫画家だし想像力の旺盛な人間なので、悩んだジョブズを1コマで描いて終わらせることはできないんですよ。
悩んだっていっても、悩みながらずっと部屋にいたのか、外に飛び出していったのか、人に八つ当たりしたのか、いろんなパターンがあるじゃないですか。
だから、その辺はすごく自由に想像して描いています。
原作者のアイザックソンもそこは言及してない部分なので、それはやっぱり絵を描く人間の役割だと思って、ノリノリで描いています。
では最後に、読者にメッセージをお願いします!
【Y】:
この作品を作る時に意識したのは、ジョブズが気に入ってくれるような漫画を描くこと。
だから、なるべく余計なものを削ぎ落として、筆ペンで陰影を省いたタッチにしています。
なんとなく変なものを描くとあの世に行って怒られそうで(笑)。
ジョブズは嫌な奴であり、天才であり。被写体としては最高です!
本当は良い奴なんだと思った瞬間、次のページで裏切られる。それっておもしろいじゃないですか!
この作品を読めば、ジョブズみたいな男を許す人間としての振り幅の広さが身につくかもしれませんへん
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