Gran Guinigi賞は1967年から続くマンガ賞。過去には谷口ジロー、浦沢直樹、松本大洋、松本零士の作品が受賞している。
「失踪日記」は吾妻が2度の失踪やアルコール依存症の体験を描いたノンフィクションで、2005年3月にイースト・プレスから出版された。累計30万部を売り上げ、これまでに第34回日本漫画家協会賞大賞、平成17年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞、第10回手塚治虫文化賞マンガ大賞、第37回日本SF大会星雲賞ノンフィクション部門を受賞。また2013年10月には、続編の「失踪日記2 アル中病棟」も刊行された。
「失踪日記」の翻訳版がイタリアで発売されたのは今年2019年。吾妻は以前より同国にてTVアニメ「おちゃめ神物語コロコロポロン」の原作者として認知されていたため、その原作者の衝撃的な実話体験を描いた「失踪日記」の刊行は、イタリア国内の新聞で大きく報じられた。