ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です
管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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「はてな匿名ダイアリー」記事だが、こういう武道経験者の発言は貴重なので転載する。
私もオイゲン・ヘリゲルの「弓と禅」は読んで、あまり理解はできなかったが、日本の弓道で一番大事な部分、つまり矢を放つ瞬間に関しては、うまく説明していた記憶がある。つまり「射る」意識ではなく、「放つ」、あるいは自然に「放れる」意識だとか書いてあったように覚えているが、記憶違いかもしれない。これは、銃の射撃でも同じらしい。「霜夜に霜が下りるように」ほとんど無意識に近い状態で引き金を引くと聞いた(読んだ)ことがある。
下の筆者のような弓道経験者から見て、アニメ「ツルネ」はどういう印象なのだろうか。原作を書いた人(女性だと思う)も弓道経験者だと思うが、弓道高位者の心理や技術はあまり知らないのではないか。
(以下引用)
■アメリカの弓道
久しぶりに弓道をしようと思って弓道グループに2つ行ってみて気づいたこと。同じようにアメリカで弓道を再開しようとしている人に伝えたい。
弓道には小笠原流とか日置流とかあるのはご存知のとおりだが、全日本弓道連盟がそれを取りまとめて日本では弓道の振興発展に努めている。
一方アメリカの弓道は弓師の柴田勘十郎氏の影響が強い。
柴田家の弓はそれまで天皇家に納めるほどよい弓を作っていたが、20代目(1921-2013)が作った弓はあまりにもひどかったようである。
(ソビエトに捕虜となっていた時期があり、うまく伝承が行われなかったという話もある)
弓師の組合も文句を言うレベルであったが、全日弓から引導を渡された柴田氏は、どういう経緯かアメリカに渡り弓道を広めようとする。
このとき組んだのチベット系僧侶のChögyam Trungpaである。
https://www.lionsroar.com/kyudo-master-kanjuro-shibata-passes-away-at-boulder-dojo/
欧米で認知されていたオイゲン・ヘリゲル氏の「弓と禅」の影響もあり、スピリチュアル・禅などといった本来弓道とは関係のないものとごっちゃになり、スピリチュアルブームに便乗してコロラドから全米に広がっていった。
そのため現在アメリカでの弓道はZenやSpiritualが前面に推されているものもあり、日本弓道の考え方(武道や戦前の体育教育の一環)とは大きく異なるところである。
ちなみに柴田氏の伝えたのは日置流尾州竹林派であり、現在名古屋の一部でしか残っていない様子。
三十三間堂の通し矢に向いた射法であり、これまた今の主流の日置流とは大きく異なる。
さらに柴田氏がほぼ一人で全米に伝えようとしたため、現実的にはとても指導は行き届かず、アメリカで見られる日置流は尾州竹林派と呼ぶのは同じ弓道家としては心苦しいぐらいのレベルのものである。
自分が最初に見学した弓道グループもこのスピリチュアル系で、練習時間のときにいきなり両手の指を合わせて瞑想から始まった。
元々小笠原流で自分は習ってきた、というと、参加するならこちらのやり方に合わせなければいけない、と強要してきた。
まともな指導もなく、もちろん日本人はいなかった。
追ってアメリカに広まったのが全日本弓道連盟・国際弓道連盟であり、アメリカの人たちは「Renmei style」とか「ANKF Kyudo」「INKF Kyudo」とか称していた。
2つ目に自分が見学した弓道場もRenmei系の、全くもって日本と見間違うような道場であり、大人になってから日本に来て修練したと思われる六段練士・五段教士も普通に複数おり、とても真っ当な射をしていた。
怪しげなスピリチュアルが入ってくることない。
何なら初段・弐段はビデオ審査もやっているようである。
ぜひともAll Nippon・International Kyudo Federationには引き続き真っ当な弓道を世界に広めてほしい。
これから弓道をアメリカで始める人、日本で昔やっててアメリカで再開したい人には、ぜひRenmei系の弓道グループに顔を出していただきたい。
補足:弓道家でオイゲン・ヘリゲルの「弓と禅」を読んで全くピン来なかったのは自分だけではないはず。
どうやらオイゲン氏は3年ほど阿波研造師から教わっただけで、勝手に禅の要素を加えてヨーロッパに広めてしまったようである。
https://nichibun.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=736&item_no=1&attribute_id=18&file_no=1
ちゃんと弓道をしているアメリカ人も怒り心頭である。
https://www.amazon.com/review/R384AW62GE3A16?&linkCode=sl2&tag=independentme-20&linkId=4a2a7e30a34cd2ab5d0db5f8756e2e3c&language=en_US&ref_=as_li_ss_tl
補足2:まともな尾州竹林派。最初にほとんど押し開かないのは通し矢の影響か。
https://youtu.be/cObCu_cJBH4
https://www.youtube.com/watch?v=u4q4TD-gA7E
補足3:どうしてこうなった
https://www.youtube.com/watch?v=poV7y-U_Dpg
私もオイゲン・ヘリゲルの「弓と禅」は読んで、あまり理解はできなかったが、日本の弓道で一番大事な部分、つまり矢を放つ瞬間に関しては、うまく説明していた記憶がある。つまり「射る」意識ではなく、「放つ」、あるいは自然に「放れる」意識だとか書いてあったように覚えているが、記憶違いかもしれない。これは、銃の射撃でも同じらしい。「霜夜に霜が下りるように」ほとんど無意識に近い状態で引き金を引くと聞いた(読んだ)ことがある。
下の筆者のような弓道経験者から見て、アニメ「ツルネ」はどういう印象なのだろうか。原作を書いた人(女性だと思う)も弓道経験者だと思うが、弓道高位者の心理や技術はあまり知らないのではないか。
(以下引用)
■アメリカの弓道
久しぶりに弓道をしようと思って弓道グループに2つ行ってみて気づいたこと。同じようにアメリカで弓道を再開しようとしている人に伝えたい。
弓道には小笠原流とか日置流とかあるのはご存知のとおりだが、全日本弓道連盟がそれを取りまとめて日本では弓道の振興発展に努めている。
一方アメリカの弓道は弓師の柴田勘十郎氏の影響が強い。
柴田家の弓はそれまで天皇家に納めるほどよい弓を作っていたが、20代目(1921-2013)が作った弓はあまりにもひどかったようである。
(ソビエトに捕虜となっていた時期があり、うまく伝承が行われなかったという話もある)
弓師の組合も文句を言うレベルであったが、全日弓から引導を渡された柴田氏は、どういう経緯かアメリカに渡り弓道を広めようとする。
このとき組んだのチベット系僧侶のChögyam Trungpaである。
https://www.lionsroar.com/kyudo-master-kanjuro-shibata-passes-away-at-boulder-dojo/
欧米で認知されていたオイゲン・ヘリゲル氏の「弓と禅」の影響もあり、スピリチュアル・禅などといった本来弓道とは関係のないものとごっちゃになり、スピリチュアルブームに便乗してコロラドから全米に広がっていった。
そのため現在アメリカでの弓道はZenやSpiritualが前面に推されているものもあり、日本弓道の考え方(武道や戦前の体育教育の一環)とは大きく異なるところである。
ちなみに柴田氏の伝えたのは日置流尾州竹林派であり、現在名古屋の一部でしか残っていない様子。
三十三間堂の通し矢に向いた射法であり、これまた今の主流の日置流とは大きく異なる。
さらに柴田氏がほぼ一人で全米に伝えようとしたため、現実的にはとても指導は行き届かず、アメリカで見られる日置流は尾州竹林派と呼ぶのは同じ弓道家としては心苦しいぐらいのレベルのものである。
自分が最初に見学した弓道グループもこのスピリチュアル系で、練習時間のときにいきなり両手の指を合わせて瞑想から始まった。
元々小笠原流で自分は習ってきた、というと、参加するならこちらのやり方に合わせなければいけない、と強要してきた。
まともな指導もなく、もちろん日本人はいなかった。
追ってアメリカに広まったのが全日本弓道連盟・国際弓道連盟であり、アメリカの人たちは「Renmei style」とか「ANKF Kyudo」「INKF Kyudo」とか称していた。
2つ目に自分が見学した弓道場もRenmei系の、全くもって日本と見間違うような道場であり、大人になってから日本に来て修練したと思われる六段練士・五段教士も普通に複数おり、とても真っ当な射をしていた。
怪しげなスピリチュアルが入ってくることない。
何なら初段・弐段はビデオ審査もやっているようである。
ぜひともAll Nippon・International Kyudo Federationには引き続き真っ当な弓道を世界に広めてほしい。
これから弓道をアメリカで始める人、日本で昔やっててアメリカで再開したい人には、ぜひRenmei系の弓道グループに顔を出していただきたい。
補足:弓道家でオイゲン・ヘリゲルの「弓と禅」を読んで全くピン来なかったのは自分だけではないはず。
どうやらオイゲン氏は3年ほど阿波研造師から教わっただけで、勝手に禅の要素を加えてヨーロッパに広めてしまったようである。
https://nichibun.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=736&item_no=1&attribute_id=18&file_no=1
ちゃんと弓道をしているアメリカ人も怒り心頭である。
https://www.amazon.com/review/R384AW62GE3A16?&linkCode=sl2&tag=independentme-20&linkId=4a2a7e30a34cd2ab5d0db5f8756e2e3c&language=en_US&ref_=as_li_ss_tl
補足2:まともな尾州竹林派。最初にほとんど押し開かないのは通し矢の影響か。
https://youtu.be/cObCu_cJBH4
https://www.youtube.com/watch?v=u4q4TD-gA7E
補足3:どうしてこうなった
https://www.youtube.com/watch?v=poV7y-U_Dpg
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