オランダのテレビ局は、8日土曜、シリア中部ホムス州での、自由シリア軍と名乗るテログループの犯罪の様子を放送しました。この中では、ホムスの住民の殺害など、自由シリア軍の犯罪行為の他、市民が、テログループを恐れ、町を離れていく様子が映し出されました。この番組のレポーターは、テログループの作戦によって破壊された建物の跡や町の映像を見せながら、住民の殺害に触れ、「この悲劇は、ホムスにおける武装勢力の存在の結果だ」と語りました。こうした中、各報道は、トルコにあるアメリカの警備会社が、シリアのテロリストの拠点の安全確保を担っていることを伝えています。これによれば、トルコ政府は、トルコ国内にあるテロリストの拠点の安全確保を、ブラックウォーターなどのアメリカの民間軍事会社に任せようとしているということです。トルコの専門家は、現在、トルコの各地を自由に行き来しているテロリストたちは、将来、トルコにとって危険な存在になる可能性があるとしています。シリアでの情勢不安が続く中、フランス人アナリストは、西側諸国に対し、シリアへのアルカイダの侵入を阻止するよう呼びかけました。このアナリストは、これについて、「サウジアラビアとカタールが、自国で国民の抗議運動が発生し、政権の基盤が揺るがされるのを防ぐために、シリアでの暴動を利用している。特に、これらの国には、人権や民主主義がまったく存在しない」と記しています。シリアのテレビ局は、同国の関係者の話として、「シリア政府軍の作戦継続により、ダルアからは武装勢力が完全に一掃されようとしている」と伝えました。こうした中、シリア政府軍と複数のテログループの衝突で、テログループの指導者1名が死亡しています。