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ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です 管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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英語圏ではわりと有名な詩で、出版社名は忘れたが「名訳名詩集」にも載っていた。一種の謎詩である。
「どこにすべての過去の年はあるのか私に教えてくれ」など、いいフレーズだ。

John Donne
SONG (Go and catch a falling star)

GO and catch a falling star,
Get with child a mandrake root,
Tell me where all past years are,
Or who cleft the devil's foot,
Teach me to hear mermaids singing,
Or to keep off envy's stinging,
And find
What wind
Serves to advance an honest mind.

If thou be'st born to strange sights,
Things invisible to see,
Ride ten thousand days and nights,
Till age snow white hairs on thee,
Thou, when thou return'st, wilt tell me,
All strange wonders that befell thee,
And swear,
No where
Lives a woman true and fair.

If thou find'st one, let me know,
Such a pilgrimage were sweet;
Yet do not, I would not go,
Though at next door we might meet,
Though she were true, when you met her,
And last, till you write your letter,
Yet she
Will be
False, ere I come, to two, or three.
PR
私の別ブログから転載。

(以下自己引用)

創作のための哲学的考察テーマ

創作のための哲学的考察 2020年05月08日

別ブログに載せる予定だった記事だが、「データベース上のエラーで登録できませんでした」という事故があったので、ここに載せておく。

(以下自己引用)

このブログテーマで思いつく内容を少しまとめておく。

1:快感原則と心情移入
2:自己愛と超人幻想
3:問題と解決
4:敵と味方
5:愛情や執着の対象

といったところだろうか。前に書いた「戦い」なども小説(脚本・漫画原作)創作のための哲学的考察テーマとしては必須だろう。
上に書いた中では1から3が主要で、4と5は副次的な感じがある。たとえば、戦いの話に愛情の対象という存在は必須ではない。しかし、ハリウッド映画ならほぼ必須になる。そして、執着の対象というのは表面的には必須ではなくても水面下の存在としては在るのが望ましい。初期のヒッチコックの映画では、「謎の存在」(多くの人の執着の対象)の争奪戦がだいたいの話の大筋である。「めまい」では謎の美女への主人公の執着が話を生む。
また4の敵と味方というのは、漱石の「坊ちゃん」では明白だが「三四郎」ではさほど役割化されない。つまり、「仲間」や「友人」というのは、敵が存在する場合に「味方」となるのであって、最初からそういう役割として存在するわけではない。

言い換えれば、小説的フィクションは大きく

A:戦いの話
B:愛情の話

に分類されると言えるかもしれない。当然、男はAを好み、女はBを好む。

そしてどちらの場合も「問題と解決」が話の大筋(あるいは各エピソード)になる。
たとえば「赤毛のアン」では、主人公の「赤毛」が主な問題であり、それに伴う劣等感と癇癪と夢と希望が話を作っていく。つまり、「容姿」というものが女性に持つ意味は男の場合の「戦闘能力」に等しいと言えるかもしれない。(男なら、戦闘能力の養成課程そのものが「話の面白さ」のひとつである。つまり武芸訓練の話などだ。)(「赤毛のアン」だと、容姿の問題は自然に解決する。つまり、主人公の肉体的成長で容姿の醜さが目立たなくなり、人格的成長で容姿をあまり気にしなくなる。だが、最初から実は主人公はさほど醜くはなく、その自意識過剰のために過度に反応するのだが、そういう設定は、後の少女漫画の「自分を平凡と思っている女の子(あるいはメガネの女の子)が実は美人」という「トリック」に共通するかもしれない。自分の知らない長所を他人が高く評価している、という「幻想」も快いのである。)
だが、「問題と解決」というのは大きな考察テーマなので、稿を改めて考察したい。

また、たとえば「無法松の一生」のように「運命に恵まれない優れた人間の崇高な悲劇」というのは、話全体が象徴性を持ち、市井の人間の話でもギリシア悲劇的な象徴性と偉大な感じを与えるわけだが、或る種の「神々しさ」というのは単に自己犠牲だけから生まれるのかどうか、というのも考察したい。おそらく「運命(持って生まれた環境や条件など)という、勝利不可能な強大な敵」との戦い、あるいはそれに翻弄される人間(善なる存在)の奮闘努力が観る者に痛ましさと同情を生むのだろう。この観る側(受容者側)の「同情」や「共感」というのも考察テーマにするべきかと思う。
つまり、「勝てる相手」との戦いは「面白い」し、「勝てない相手」との戦いは悲劇として崇高感やシンパシーを生むと言えるだろうか。
もちろん、「無法松の一生」の表面的テーマは恋愛であるが、それは「最初から実現化不可能な恋愛」であることから、観る者に主人公への同情と応援したい気持ちを生み、また、その恋愛が実現することはマドンナ的存在が聖性を失うことへの失望を生むという、「極限状況の恋愛」なのである。だから、それは「勝てない相手(運命)との戦い」でもあるわけだ。この作品の異常な感動の原因はそこにあると思う。つまり、原理そのものは「オイディプス王」なのである。それが、愛嬌と超人性(超人性ではジャン・ヴァルジャンと共通している。)を共に備えた主人公によって親しみやすい話になっているから、構造の持つ「運命悲劇」という面が隠れているわけだろう。要するに、「解決不能な問題」もまた感動の対象になる(それどころか、描き方次第では最大の感動の対象になる)、ということだ。
私の別ブログから加筆転載する。「吾輩は猫である」の該当箇所を後で追記するかもしれない。今、気が付いたが、「ロマンチックイロニー」の出てくるのは「猫」ではなく「三四郎」だったかもしれない。

(以下自己引用)

ロマンチックイロニー

思想、思想の断片、考えるヒント 2022年09月19日


北林あずみ氏のエッセイの一部である。
部分的に日本語化したら「ロマン主義的反語」精神とでも言えるだろうか。機械的合理性への反逆だ。反語、つまり言葉で表現された裏に真意があるわけである。ロマン主義自体が「損得計算に基づく近代合理性」への反逆であり、イロニー(アイロニー)はその表現的部分だろう。(具体的な表現形態としては「冷笑的」「皮肉」であることが多く、本来は詩情とは無縁だが、それが「ロマン主義」と結びつくことで、「反語的精神」が見えにくくなる。)
この言葉は漱石の「猫」にも出て来る。だが「ロマンチック」の意味を花や夢みたいなものと思うからたいていの人(かつての私含む)は混乱、あるいは誤解しそうである。古い文学観念のように見えるが、実は合理主義で衰弱した人間精神にとって、今こそロマンチックイロニー的なものが社会に必要かもしれない。


(以下引用)

 ドイツロマン派の思想の中心には、ロマンティック・イロニーがある。
 ロマン派とは、西欧近代主義の世界像の土台をなしている機械論と理性(=科学)至上主義への反逆なのだろうが、反逆の仕方が優れて西欧近代主義的なのだ。
 西欧近代主義は個人主義的自我を前提とする。面白いもので、個人主義的自我を前提にしているのに機械論と科学至上主義が土台にあるのだ。ロマン的に自我の絶対的な自由を希求すれば、機械論と科学至上主義とぶつかるだろうことは首肯できる。
 西欧近代主義は資本主義と一心同体だ。社会主義もまた資本主義の亜種でしかない。しかし、西欧近代主義は個人主義的自我なくして成立しない。個人主義的自我の権利と自由と資本主義とは矛盾した関係にある。
 ドイツロマン派は、絶対的自我を希求して、機械論に唾を吐く。絶対的自我を希求する方法がロマンティック・イロニーなのだ。
 要は機械論的な論理の破壊である。論理のしがらみに雁字搦めになれば絶対的自我は望めない。だから脈絡性と整合性の檻を突き破り、Aの地点からまったく無関係なBという地点に、目にはみえない橋を架けてひょいっと乗り移ってしまう。Aの地点にいたときの自分はもう自分ではない。だから責任も発生しない。何ものにも捕らわれることなく、絶対的自我の自由の赴くままにあっちにぶっ飛んだり、こっちにぶっ飛んだりするのだが、そのぶっ飛び方に論理的整合性も脈絡性もなく、責任も蹴飛ばしてしまうのだ。
 ドイツロマン派の悪魔性といわれる所以だが、重要なのは、政治的には機会主義に陥り、現状肯定になるという点だ。
 ドイツロマン派のナチズムへの影響は指摘されているし、ヒトラーも接近した過去を持っているようだ。
 ドイツロマン派を貶してばかりでは申し訳ないので書き添えておくと、芸術的には優れた作品を残した作家や芸術家が多くいる。
前に「詩情と笑い」という一文で「ナルニア国ものがたり」をつまらないと批判したが、その理由を作者が詩人でありユーモアが欠如しているから、とした。その部分を後で自己引用するが、その前に、少し考えが深化した気がするので、それを先に書く。それは「一神教には反戦思想は無い」というものだ。
これは当たり前の話で、一神教というのは、その神を信じている者は善、信じない者は悪であるという思想であり、つまり、その神を信じない相手がどういう国や民族であろうと、それは悪なのであり、戦争して国土を奪ってもいいし、その国民を皆殺しにしても奴隷にしてもいい、となる。つまり「帝国主義は一神教文化圏の必然」なのである。では、一神教どうしの国と国はどうなるか。それはまず根底に善と悪の戦いという「戦争完全肯定思想」があって、さらに「相手側はこちらを攻撃しようとしているから(とにかく相手は悪だから)、戦争するしかない」というプロパガンダでいい。これも世界史で常態的に見られる戦争理由だ。ちなみに、バチカンが戦争中止に動いた例は無い、と思う。まあ、形だけの仲裁行動はあるだろう。

これが「ナルニア国ものがたり」と何の関係があるかというと、この話の中で「戦争の理由」がまったく書かれていないからである。単に「氷の魔女」は悪であり、それがこちらを襲ってくるから戦うべきだ、というだけだ。なぜ氷の魔女が悪かというと、生き物をどんどん氷に変えるから、という話で、なぜ氷の魔女がそうするかの説明はない。まあ、氷の魔女だから、世界全体が氷漬けのほうがいいのだろう。
何だか、欧米諸国がある国を攻撃する時に似ている。つまり、存在そのものが悪だから退治する、という無茶苦茶ぶりである。その理由に「独裁国家だから」というのがあり、それは国内問題で外国の口出しすることではないだろう、という反論は、「いや、その国民のためという『人道的理由』なのだから、その政府を倒すのは当然だ」となる。

まあ、「ナルニア国ものがたり」とも「一神教」とも話がずれたが、そのまま載せておく。
どうせ思考の途中の思考素材の一部である。宗教論はいずれまた考察する。

ここでは、日本の童話のような人道主義や「万人愛」は一神教世界の児童文学には見られない、としておく。動物を擬人化しても、それは「主人公たち(白人)の側」だから善とされるにすぎない。敵側の動物は悪なのである。つまり、最初から善の側(白人側)と悪の側(非白人側)が区別されているわけだ。有色人種も「白人の味方」である場合に善とされるのである。

なお、宗教が信じられなくなっても、その宗教の影響下で書かれた児童文学がその国民の成長途上で精神的に影響を与え、深層心理になるのである。つまり、その国の「物語」文化が国民性や民族性になり、また新たな文化の土台となり永久化する。

(以下自己引用)

「ナルニア国ものがたり」という、有名な児童文学があって、名前だけは昔から知っていたが、なぜか読む気になれなくて、この年(何歳かは特に秘す)になって初めて読んでみた。
私は児童文学は好きで、名作と呼ばれているものは、何歳の人間が読んでも面白いはずだ、という考えだが、これが、まるで面白くないのである。子供向けの本だから当然だ、とはならない。優れた児童文学や童話は大人が読んでも面白いのである。
「ナルニア国ものがたり」がなぜ面白くないかというと、私の考えでは、作者自身が面白くない人間で、つまり「ユーモア感覚」がないからだろう、と思う。作者はC.S.ルイスという、詩人としては有名な人らしい。

(中略)

なお、「ナルニア国ものがたり」第一巻だけは我慢して最後まで読んだが、第二巻は最初で放棄した。第一巻の「衣装箪笥の奥が異世界に通じる」というギミックは面白いと思ったが、第二巻では、特に明白な理由もなく、いきなり異世界に行くという雑さである。そう言えば、第一巻でも、話をかなり端折っており、ライオンが子供たちを王や女王に任命したから王や女王になりました、で話はほとんど尽きている。その前に少し、氷の魔女とやらとの戦争があるが、それも簡単に終わり、描写らしい描写はほとんどない。こんな調子で全7巻の「ナルニア国クロニクル」を書かれても、すべてが単なる「説明」で終わることは予測できるのである。
まあ、その「壮大さ」の印象だけで感心する子供も多いだろうから、これが児童文学の古典扱いされているのだろう。
「ナルニア国ものがたり」という、有名な児童文学があって、名前だけは昔から知っていたが、なぜか読む気になれなくて、この年(何歳かは特に秘す)になって初めて読んでみた。
私は児童文学は好きで、名作と呼ばれているものは、何歳の人間が読んでも面白いはずだ、という考えだが、これが、まるで面白くないのである。子供向けの本だから当然だ、とはならない。優れた児童文学や童話は大人が読んでも面白いのである。
「ナルニア国ものがたり」がなぜ面白くないかというと、私の考えでは、作者自身が面白くない人間で、つまり「ユーモア感覚」がないからだろう、と思う。作者はC.S.ルイスという、詩人としては有名な人らしい。
それで思うのだが、詩人というのは、たいていがユーモア感覚が欠如しているのではないだろうか。ユーモア感覚があれば、おおげさに泣いたり感動したりすることに抵抗があり、それを笑いに換えるはずだからだ。ルイス・キャロルなどがその代表で、「アリス」の中の詩はすべて冗談詩である。私はウィリアム・ブレイクが好きだが、彼もユーモア感覚は無かったと思う。蠅一匹が打ち殺されるのを見て、そこにあらゆる生物の宿命を見る、というのは詩人ならではだろう。
宮沢賢治は詩人であり優れた童話作家だったが、彼の作品はユーモアよりは詩情が高度である。ユーモアも無いではないが、どちらかというとペーソス(哀感)が多い。
つまり、詩情というのは、笑いではなく、涙を誘うものだということだ。
なお、「ナルニア国ものがたり」第一巻だけは我慢して最後まで読んだが、第二巻は最初で放棄した。第一巻の「衣装箪笥の奥が異世界に通じる」というギミックは面白いと思ったが、第二巻では、特に明白な理由もなく、いきなり異世界に行くという雑さである。そう言えば、第一巻でも、話をかなり端折っており、ライオンが子供たちを王や女王に任命したから王や女王になりました、で話はほとんど尽きている。その前に少し、氷の魔女とやらとの戦争があるが、それも簡単に終わり、描写らしい描写はほとんどない。こんな調子で全7巻の「ナルニア国クロニクル」を書かれても、すべてが単なる「説明」で終わることは予測できるのである。
まあ、その「壮大さ」の印象だけで感心する子供も多いだろうから、これが児童文学の古典扱いされているのだろう。


ついでに言えば、男性作家はファンタジーを書くのが上手く、女性作家はホラーを書くのが上手いと思う。ファンタジーは現実の裏側であり、ホラーは現実と地続きである。だからこそ前者は怖くなく、後者は怖いのだ。別の言い方をすれば、ファンタジーは完全に頭の中で生み出され、ホラーは現実の経験や恐怖感がもとになっている。能天気に生きている男と違って、女性はおそらく、現実が板子一枚下で死や不幸と接続していることをなんとなく意識して生きているのではないか。たとえば、女性はセックスの快楽の代償を、自分の妊娠や堕胎として支払うことになっている。もちろん、子供を持つことは幸福にもなりうるが。そこが、射精して終わりという男とはまるで違うわけだ。



ミステリー読書歴40年のおっさんが選ぶ「記憶を無くしてもう一度読んでみたい大どんでん返しの傑作」リストだが、この人は日本製ミステリーしか読まない人なのだろうか。
私はこのうち3作しか読んでいない(そのうち一つは、「何とか館の~」という似たような題名のミステリーが多く、読んだかどうかもはっきりしないくらいだが)ので、論評する資格はないが、そのうちふたつは「叙述トリック」であり、しかも作中の事件そのものの謎ではなく、作中人物を「男と思わせて実は女だった」とか、「若者か壮年と思わせて実は老人だった」という類のどんでん返しであった。つまり、こういう作品を「記憶を無くしてもう一度読んでみたい」という人は手品で騙されるのが好き、という人なのだろう。
そもそも、ミステリー小説とは「作中犯罪の謎」を解くのが面白いのであって、「騙されることが面白い」わけではない、と私は思うのだが、人はさまざまである。
ただし、「ハサミ男」は傑作だと思う。作中の謎も、意味のある謎だろう。と言っても、二度読みたいとは思わない。
なお、ホームズ物は推理小説というより「冒険小説」というか、ホームズのキャラを楽しむ小説だろう。そういう作品は再読性が高い。


目次
大どんでん返しの傑作一覧
「十角館の殺人」綾辻行人
「殺戮にいたる病」我孫子武丸
「イニシエーション・ラブ」乾くるみ
「葉桜の季節に君を想うということ」歌野晶午
「連続殺人鬼カエル男」中山七里
「medium 霊媒探偵城塚翡翠」相沢沙呼
「アルバトロスは羽ばたかない」七河迦南
「方舟」夕木春央
「ハサミ男」殊能将之
みんなの反応
その他のミステリー
コメント欄で紹介されたミステリー小説



新古書店でジュール・ヴェルヌの「八十日間世界一周」を買って、少し読んだのだが、子供の頃にも思ったことだが、「思ったほど面白くない」のは、再読しても変わらないようだ。
これは彼のすべての作品について言えることで、すべて読む前は、ものすごく期待させるのである。あらかじめ知っている、「作品の大筋」自体が、実にユニークな発想で、「きっと物凄く面白い作品だろう」と考えるから、読んでの印象がそれに追いつかない。
これは、キャラの問題だろうか、とも思ったが、たとえばH・G・ウェルズなど、キャラの魅力はないが、話は素晴らしく面白い。つまり、ヴェルヌは「話作り」が発想ほどのレベルではないわけだ。また、スチーブンソンの「宝島」など、発想はさほどでもないが、キャラ描写が見事で、また話の展開も意外性とスリルに満ちて面白い。
ヴェルヌという作家は、文壇で言われる「眼高手低」の作家だなあ、と思う。
もちろん、彼の作品を読んで面白いと思った子供はたくさんいるだろう。それはしかし、その種の作品を読んだ経験が少ないからではないか。ただし、その発想のすばらしさは、文芸史的に見ても横綱クラスだろう。
キャラ作りに関しては、「八十日間世界一周」は、主人公ふたりの個性といい、名前といい、ヴェルヌとしては頑張った部類だと思う。だが、その個性が笑いにもキャラの魅力にもならないのだ。これは作者の作家的段位の低さによると思う。なんでもない話を書いても、どのエピソードでも面白く、キャラが魅力的なジェーン・オースティンあたりと比べれば、それが明白になるだろう。
私の偏見かもしれないが、イギリスの作家は基本的にユーモアセンスが高く、フランスの作家は低い。それが小説全体の魅力の差の土台ではないか。大作家バルザックですら、ユーモアセンスの面ではイギリスの二流作家以下だと思う。ただし、合理的思考力ではフランスの作家のほうが上という感じもある。「八十日間世界一周」でも旅行の内容(出来事と時間)は緻密に組み立てられている、と解説にはある。

*比較的ユーモアセンスに欠けるアガサ・クリスティですら、ヘイスティングスの描写においては、彼の自己認識と客観的認識の落差をちゃんと描いて、読者をクスリと笑わせている。ただし、ポワロの外貌をこっけいにしている手法は、まあ、映画やドラマなら多少は面白い、という程度だ。クリスティは、かなり真面目な性格の人だったと推定できる。彼女が書いたコメディ的短編は、かなりひどいレベルである。ハリウッドの三流作品並みだ。ホラー小説は上手い。ミステリーとホラー小説は双子のようなもので、真面目な作者ほど上手いのではないか。幽霊の正体が枯れ尾花ではホラーにはならないのである。最初から枯れ尾花を枯れ尾花としか見ない作家にはホラー小説は向かないだろう。偉大なコナン・ドイルも、やはり真面目タイプだ。とすると、イギリス作家だからユーモアセンスがある、という論もダメダメ論か。ただ、フランスの笑いは他者への冷笑であり、イギリスの笑いは人間全体の本質に滑稽なものがある、というものかと思う。それがスイフトのような冷笑や嘲笑になることもあるが、概して温かいユーモアになる。
私の別ブログに昔書いた記事で、コメントの中で勧められている「新刊書」のほとんどが今では名前も聞かないのがお笑いである。年月を耐え抜いた古典との違いだ。
このブログも途中から容量制限が悪化したらしいので、コメントの多くはカットすることになると思う。

(以下自己引用)

読書という、若者向きの趣味www
                  独楽の遊び 2017年02月21日

「独りを楽しむ」と言えば、一番簡単なのが読書だが、年を取ると本を読むのが面倒になる。ネットなどの断片的な記事なら何時間でも読めるのだが、まとまった内容の本は、取り掛かるのが億劫である。若いころは、年を取ったら思う存分読書をしよう、と考えていたのだが。

昔考えていたのは、若いころに読んで感動した大河小説を、じっくり読むことだった。
トルストイの「戦争と平和」、ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」など、若いころには理解できなかったところも分かるようになっているだろう、というわけだ。
それに、有名作品だが、あまりに長い作品なので手を出しかねるような作品、たとえばプルーストの「失われた時を求めて」や紫式部の「源氏物語」など、老後の楽しみになるだろう、と思っていたが、年を取って分かるのは、読書には気力が要るし、それは年を取ると失われるものだ、ということである。

SFは若いころには好んで読んだが、最近はほとんどご無沙汰である。
下に挙げられた中で興味を惹かれるのはホーガンの「星を継ぐもの」と月村了衛の「機龍警察」くらいか。ホーガンは有名だが、内容紹介を読んで少し興味を惹かれた。
月村了衛はOVA版「神秘の世界エル・ハザード」の脚本を書いていた人で、その当時から才能のある人だと思っていた。紹介されている作品の内容も面白そうだ。たしかSF大賞だか何かの賞を取った作品だったはずである。アニメ向きの話に見えるから、本人自身が脚本化して、お色気要素、萌え要素も入れてアニメ作品にしてほしいものだwww エル・ハザードや天地無用の監督だった人も才能のある人だったが、あの人(名前は失念。林何とか?)と組んで作品化してほしい。まあ、ハードSFのようだから、ラブコメSFの監督とは合わないか。


(以下引用)

徹夜で仕事中やけどオススメのSF小説を紹介して行くで
2017年02月21日

カテゴリ:
なんJ

1: 名無しさん 2017/02/21(火)05:29:10 ID:qHk
詰まってちっとも進まんから現実逃避やで
no title

引用元: ・http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1487622550/

4: 名無しさん 2017/02/21(火)05:33:52 ID:qHk
1.天冥の標 小川一水

ワイの今一番好きな現行大長編シリーズや
宇宙からのウィルスとプログラム生命体の宇宙人を軸に
だいたい500年ぐらいの時間と太陽系全体を股にかけた大河SFや
今9巻(9冊とは言ってない)まで出てて、10巻完結予定や

かなりの分量になるけど、面白い事は請け合いなので興味がある人は3巻まで読んでみてくれやで

なお方向性としてはややハード、ぐらいや
天冥の標〈1〉―メニー・メニー・シープ〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)

5: 名無しさん 2017/02/21(火)05:36:41 ID:44V
読むの大変そうやな・・・

6: 名無しさん 2017/02/21(火)05:36:45 ID:4be
スティーブンキングはいってないかな
あれはホラーになるんかな?

8: 名無しさん 2017/02/21(火)05:39:26 ID:44V
>>6
JFK暗殺を止めるやつは気になってるンゴ
11/22/63 上

7: 名無しさん 2017/02/21(火)05:38:39 ID:qHk
2.約束の方舟 瀬尾つかさ

上下巻の中編やな
地球からどっかの星系に移住する世代宇宙船を舞台にした、ややジュブナイル的な雰囲気のSFや
事故があって乗員の大半が死んでしまって、とりあえずまずは産めや増やせや、って状況で
12才(だったかな)の少年と少女を主人公に話は始まるんや

その中で、謎のスライムみたいな生物が子供達の宇宙服兼友人みたいな感じで船に共生しとるんやけどソイツらが実は………みたいな話やな(雑ですまん)
約束の方舟 (上) (ハヤカワ文庫JA)

11: 名無しさん 2017/02/21(火)05:42:00 ID:44V
>>7
おもろそうだけど表紙のキモオタ感

10: 名無しさん 2017/02/21(火)05:40:54 ID:A9S
キングのランゴリアーズは
クッソ面白いンゴ
ランゴリアーズ (文春文庫―Four past midnight)

14: 名無しさん 2017/02/21(火)05:43:53 ID:qHk
3.銀河帝国興亡史 アイザック・アシモフ

アシモフは今さら紹介はいらんよな?ロボット三原則言い出した人や
その人の代表作とも言えるファウンデーションシリーズや

何万年先の話かわからんのやけど、銀河系全てを支配下におく銀河帝国の絶頂期から話は始まるやで
その時代には「心理歴史学」という、人々の行動をマクロ的に計算して数学的に未来を予知するという学問があって
その計算によると、もうすぐ銀河帝国は滅びて暗黒時代が訪れる事が判るんや

そこで、その暗黒時代をなるべく短くして、人類の文明の灯火を残すべく「ファウンデーション」を立ち上げる……というところから話は始まるやで

我はロボットシリーズとの統合もあって全部で何巻まで、とは決めにくいんやが
だいたい3巻まで読んだら醍醐味は味わえたと思ってええんちゃうかな
ファウンデーション ―銀河帝国興亡史〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)

16: 名無しさん 2017/02/21(火)05:47:13 ID:4be
>>14
有名人
結構シリーズあるのねこれ

17: 名無しさん 2017/02/21(火)05:49:33 ID:qHk
4.レッドライジング ピアース・ブラウン

これは現行の海外モノで、一言で言うと「すごく重苦しいハリーポッター(未来版)」ってトコや

これもどんだけ未来かわからんけど、火星がテラフォーミングされてる未来の話で
この時代の人類は遺伝子操作で様々な「色」の名前がついたカーストに産まれながらに分類されとるんや
主人公は鉱山労働階級のレッドなんやけど、支配階級のゴールドに婚約者を殺されたりなんだりで酷い目に遭うんや
そこで、レジスタンスの力を借りて体じゅう改造して「ゴールド」になりすまし、世界の秩序を変えてやろう、という物語や

SFと言うよりファンタジーの方が近いかも知らんな
レッド・ライジング―火星の簒奪者 (ハヤカワ文庫 SF フ 21-1) (ハヤカワ文庫SF)

18: 名無しさん 2017/02/21(火)05:53:12 ID:4be
>>17
家畜人ヤプーとコブラが思い浮かんだ

19: 名無しさん 2017/02/21(火)05:55:19 ID:qHk
5.クレギオンシリーズ 野尻抱介

これは「クレギオン」ってゆーTRPGの舞台を使ったSF小説や
むかーし富士見ファンタジアからラノベとして出てたんやけど、今はハヤカワから出しとる

ストーリーは単純で、零細宇宙輸送会社のオッサン社長と美人パイロットが
行った先で16歳の家出少女を拾ってトラブルに巻き込まれる、みたいな
昔のスペースオペラにありがちな展開やな

ただ、内容はかなり緻密に計算されたハードSFなのに
それをまったく感じさせないポップな展開と描写で
サクっと読めてしまう良作やと思う

野尻抱介っつーと近年はすっかりアヘアヘニコ動おじさんのイメージやけど
昔は非常に実力のある作家だったんやなー、と感じさせるシリーズや
全7巻やけど、一巻完結やから気になったら一冊だけでも手にとってみるとええで
ヴェイスの盲点―クレギオン〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)

20: 名無しさん 2017/02/21(火)06:01:11 ID:qHk
6.老人と宇宙(そら) ジョン・スコルジー

今、現行の海外SFで一番ワイが好きな作家や

やっぱり何千年も未来の話で、この時代人類は「コロニー連合」という、植民地の連合体を作っていろんなエイリアンと戦争してるんや

だけど、地球だけはその最先端から取り残されていて
地球人が宇宙に出ようと思ったら75歳以上になって、コロニー連合軍に志願するしかないんや

75歳のヨレヨレの身体から、この時代の最先端テクノロジーで作ったスーパーボディに乗り換えて兵士になるんやな
主人公は妻に先立たれた爺さんで、どうせこのまま老いて死ぬくらいなら、と軍に志願するんやけど……
というお話や

最近はやりのミリタリSFってヤツやな
CODとかやってるヤツならとっかかりやすいかも知れん
現在も続いてて、日本語版は5巻まで刊行中やで
老人と宇宙 (ハヤカワ文庫SF)

21: 名無しさん 2017/02/21(火)06:07:01 ID:5qZ
>>20
これ気になる

あらすじだけで面白そうやな

23: 名無しさん 2017/02/21(火)06:08:54 ID:qHk
7.記憶汚染 林譲治

林譲治って言うと架空戦記やガンダムのノベライズが有名やけど
実はSF作家としてもなかなかの実力者なんやで

この話は、近未来の日本で、あらゆる人々が個体認証をスマホ(の凄いヤツ)でするようになってる時代の物語で
細かいことを説明しようとするとネタバレになってしまうんやけど
AIとか、痴呆症対策の海馬接続型のコンピュータとか、いわゆるユビキタス社会とか
そういう社会的なSF要素を絡めながら、主人公が色んな事に巻き込まれながらこの世界の真実にたどり着く、って話や

正直、この人の描く人間はみんなちょっとどこかサイコパスみたいな所があるんで
感情移入はしづらいと思うんやけど、世界観の描写はとても面白いので読んでて辛くはならんと思うで

一巻で完結してるんで、お手軽さもあってオススメや
記憶汚染 (ハヤカワ文庫JA)

25: 名無しさん 2017/02/21(火)06:11:49 ID:4be
これだけ感想書けるのが凄い
ザックリとあらすじくらいしか書けないわ

26: 名無しさん 2017/02/21(火)06:12:01 ID:44V
そいやトランプが大統領になって管理社会の名作SF1984が売れてるらしいね
あれは面白かったな
一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)

29: 名無しさん 2017/02/21(火)06:15:54 ID:qHk
8.玩具修理者 小林泰三

野尻抱介、林譲治と出たんで、NHKトリオと呼ばれた三人目や

小林泰三はホラー作家としても有名やけど、SFも沢山書いとる
玩具修理者は、デビュー短編なんやけど、話自体は喫茶店で二人の男女が過去の話をしてるだけ、とすごくシンプルなんやけど
その内容はどう考えても常軌を逸してて、話の最後でとんでもない事実にたどり着く、という展開や

そして、ワイがオススメしたいのは同録されてる「酔歩する男」という中編や
こっちは、大学時代に好きな女を事故で亡くした二人の男がタイムトラベルしてそれを食い止めようとする話なんやけど
コイツらが辿り着いたタイムトラベルの方法は、機械じゃなくて「脳を制御してタイムトラベルをする」という方法なんや
「脳が時間を正しく認識しているから、人間は時間を一方向にしか進めない
その認識を狂わせてやれば、タイムトラベルが可能なはずだ」
という理屈なんやな

しかし、その結果は……まあ、あとは読んでのお楽しみや
量子力学をベースに、理論的に現実を崩壊させていく、背筋がゾッとする怪作やで

ちなみにこの作家は、グロ描写に定評のある作家なんで
汁気の多い描写が苦手な人はやめといた方が良いかも知れん
玩具修理者 (角川ホラー文庫)

36: 名無しさん 2017/02/21(火)06:36:17 ID:4be
>>29
大好き
こっから小説にハマった

32: 名無しさん 2017/02/21(火)06:23:53 ID:qHk
9.星を継ぐもの J.P.ホーガン

小難しいのが続いたんで、ここらでちょっとエンタメ性の高いヤツをひとつ

有名やから知ってる人も多いかもしれんけど、これは巨人三部作ともいわれるホーガンの代表作やな

国連が何をトチ狂ったか気合入れて世界中から武器を没収して戦争が無くなった近未来の地球が舞台や
ある日、月の地下から宇宙飛行士の死体が見つかるんやけど
その死体を科学測定したところ、なんと五万年まえのモノだという事が判明するんやな

そこで、主人公のハント博士をはじめ、学会の優秀な研究者が謎を解きに月へ行くんやけど
そこに妙な動きをする国連平和委員会が絡んできて……というストーリーや

ほぼすべての伏線が三部作の最後には綺麗に回収される傑作や
しかも、100万年という時間を股にかける壮大なストーリーをちゃんと畳んでるんや
まあ、ラスボスのくだりは「ちょっと無能杉内」と思わんでもないが
ま、そこはご愛嬌やな

ちなみに、星野之宣がコミカライズもしてて、ほとんど原作に忠実に描いてるんで
活字を三冊も読むのはちょっとなぁ…という人は、漫画版を読むのもええで
星を継ぐもの (創元SF文庫) 星を継ぐもの 1 (ビッグコミックススペシャル)


33: 名無しさん 2017/02/21(火)06:28:04 ID:44V
星を継ぐ者って気になってたけど三部作なんだ

37: 名無しさん 2017/02/21(火)06:36:35 ID:qHk
10.機龍警察 月村了衛

キリがええからこの辺にするやで
最後は「土漠の花」で有名(?)な月村了衛のシリーズや

これは一言で言うと「ハードでヘビーなパトレイバー」やな(こんな紹介の仕方ばっかですまんな)

かなり近い近未来、機甲兵装っていう身長3~4mぐらいのパワードスーツが普及してる世界のお話や

日本でもパワードスーツでのテロが他人事じゃないご時世
警察の縦割りを無視して、機甲兵装案件であれば自由に捜査ができる
という権限を持った「警視庁特捜部」が新設されるんや

ところが、そこに配備された機体はどこから誰が持ってきたのかも分からん、2世代ぐらい進んだオーバースペック
部長は警察官僚とはまるで関係ない外務相出身のバリバリエリート
そしてその機体の操縦士は、ベテラン傭兵の日本人と、元テ口リストのアイルランド人と、元ロシアの警官

と書くと、なんとも荒唐無稽すぎて「ラノベかよwww」とツッコミたくなると思うんやけど
内容は綿密に調べられていて、警察、官僚、政治、軍事、外交について非常にリアリティを持って描写されてるんや

これは、SFとか関係なく是非多くの人に読んでもらいたい名作やと思ってる
現在長編が第4部まで出てて、他に外伝的な短編集が一冊出てるで

とりあえず一巻だけでも読んでみてクレメンス
機龍警察(ハヤカワ文庫JA)

38: 名無しさん 2017/02/21(火)06:37:57 ID:qHk
以上や、気分転換(現実逃避)にお付き合いありがとうやでー

某物語シリーズのアニメの監督が、割と好きな監督だったので、1,2回見たが、何やらグダグダと台詞を字幕付きで羅列するだけで、どんな話かもよく分からなかった。まあ、同級生が吸血鬼か何かみたいな話だった気がする。で、それならそれで話を進めればいいのに、猛烈な駄弁の奔流で、それを聞き取り、読み取り、考える暇がない。まあ、速読速聴練習か、という感じだった。
しかし、あれだけ本が出版されているのだからファンは多いのだろう。

下の「西尾維新テスト問題」は、よくできている。なるほど、西尾維新的だ。「気が利いたセリフ」とも言えるが、こうした台詞を奔流のように流されると、辛いものがある。
まあ、要するに、「常識的な思考を(見かけ上)ひっくり返す」のがお得意なのだろう。

「変わりたい」というのは思春期の青年には普遍的なものだが、それは「現在の自分の否定」つまり、「現在の自分を殺すから自殺だ」というわけで、論理の途中を省略して奇矯な論理にするわけだろう。「A=B,B=C、ゆえにA=C」と言えば単純だが、途中の「B=C」を省いて、いきなり「A=B、ゆえにA=C」と言えばあっけにとられるわけだ。




(以下引用)


71: 名無しのVtuberまとめ 24/10/07(月) 23:46:03
■1秒でわかる西尾維新好き嫌いチェック

「これから西尾維新読んでみようかな、と思ってるんだけど、いっぱい出てるんでしょ?どうしようかな・・・」
とお悩みのあなたは、次の文章を読んでみてください。

「変わりたいと思う気持ちは、自 殺だよね」

↑ピンと来たあなたは大丈夫!西尾向きです。自信を持ってお薦めします。

しかしちょっとでも「?」と思ってしまったあなたは手を出すのはやめておきましょう。

西尾維新は感性の合わない人には地獄です。
その時間とお金と感情は他のことに使った方が絶対に有益です。

「そこだけ切り出されても、前後関係がわからないと何とも言えないし」?
西尾作品は基本的に何かうまいこと言ったような気がするセリフの羅列集です。
しばしば前後関係は無視されます。
考えながら本を読むあなたには全く向きません。
確実に損をします。



73: 名無しのVtuberまとめ 24/10/07(月) 23:46:33
>>71
おいファンなのにピンとこんぞ



36: 名無しのVtuberまとめ 24/10/07(月) 23:38:33
夏アニメで物語シリーズの新作やってたのに
オマエら全く話題にしなかったよな



30: 名無しのVtuberまとめ 24/10/07(月) 23:37:45
ちょっと前まではアニオタの見るアニメの代表だったのにな。いつからこんな落ちぶれたんや



「The Great Gattby」は、男の初恋幻想(妄想)とその破滅を描いた、男には突き刺さる話だが、実は、その初恋の対象であるデイジーは非常に頭のいい女性で、夫のトムも、ギャッツビーも、実は彼女の真価を知らないという、「愛される側の不幸」を描いた、女性にも訴えるはずの話である。
たとえば、デイジー、トム、ギャッツビーその他が車で分乗して都会に遊びに行く話の中で、ギャッツビーと同乗しているデイジーが、夫のトムに向かって、こんな冗談を言う。(自己戯画化という、かなり高度な冗談だ。)

We'll meet you on some corner. I'll be the man smoking two cigarettes.

私の持っている翻訳では、このジョークは、こう訳されている。

「じゃあ、街角でお会いしましょう。シガレットを二本くわえて待ってます」

もちろん、シガレットを二本くわえて、というのは「目印に」の意味で、いかにも喜劇的である。だが、夫のトムは、その冗談にいらだつだけである。この、ユーモア感覚の無さは、実はギャッツビーも同じで、おそらく下層階級出身の彼と上流階級出身のデイジーは、まともな会話が成り立たないと思う。トムも上流階級だが、趣味低劣の筋肉脳男である。つまり、デイジーは、夫とも、彼女を愛する男とも、知的に釣り合わないのである。この物語で一番不幸なのは、彼女だろう。
話の最初のあたりで、子供(娘)を産んだ時の話をデイジーがニック(話の語り手)に、こう言う。明らかに、彼女は不幸なのである。

「あのね、ニック、あの子が生まれて、私が何を言ったかというとーーーそんな話、聞きたい?」
「そりゃあ、もう」
「もし言ったら、私がどんなにひねくれたか、わかると思う。ーーー産後、一時間もたっていなかった。トムはどこかに行ったきり。私は麻酔から醒めて、投げやりな気分で、そばにいた看護婦に男の子か女の子か聞いたの。そしたら女の子ですって言われたから、横を向いて泣いたわ。それから、まあいいわ、と言った。女の子でいいわ。せいぜいバカな子になってほしい。女の子はバカがいいのよ。きれいなおバカさんが最高だわーーー」(小川高義訳)

ここで、デイジーが泣いたのは、「男の子がほしかった」からだと錯覚する読者がいると思うが、本当は、生まれた女の子の不幸な人生を予測したからなのである。だから、「女の子はバカがいいのよ」と言っているのである。それは、頭のいい女の子である自分の不幸を暗黙に語っている。

言うまでもないが、先の英文は「シガレットを二本口にくわえている『男』が私よ」と訳するのがより正確だろう。二重の自己戯画化だ。先の翻訳の「待ってます」は意訳(補足的訳)だが、それ自体は悪くない。
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